映画「ライフ・アクアティック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ライフ・アクアティックの紹介：2005年アメリカ映画。ウェス・アンダーソン監督がポップでスタイリッシュに人間ドラマを描いた本作品は、ビル・マーレイ扮する落ち目の海洋ドキュメンタリー監督が航海を通して様々な人間関係によって変わって行く姿が見所です。
監督：ウェス・アンダーソン 出演：ビル・マーレイ（スティーヴ・ズィスー）、オーウェン・ウィルソン（ネッド・プリンプトン）、ケイト・ブランシェット（ジェーン・ウィンスレット・リチャードソン）、アンジェリカ・ヒューストン（エレノア・ズィスー）、ウィレム・デフォー（クラウス・ダイムラー）、ほか
この解説記事には映画「ライフ・アクアティック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
世界的に有名な海洋探検家であり、海洋ドキュメンタリー監督のスティーヴ・ズィスー。しかし落ち目を迎えた彼の航海ドキュメンタリーの新作は親友をジャガーザメに食べられ、大きな代償を払う悲劇となったうえに散々に批判されすっかり落ちぶれていました。しかし彼は親友の敵のため、そして自身の名声を取り戻すため、ジャガーザメを追い求め新たな航海に出ようと決心しますが、彼の傲慢な振る舞いが災いし作成の資金作りに苦戦します。
そんな中スティーヴは自身の息子かもしれないと名乗る青年パイロット、ネッドと出会います。彼との出会いに戸惑うスティーヴでしたが、妻であり撮影チーム・ズィスーのブレインでもあるエレノアとの冷えきった仲の改善になるかもしれないと考えネッドと共に過ごしてみようと考え彼をチームに迎え入れます。
ネッドをチームに迎えた晩、チーム・ズィスーの拠点に1人の女性記者ジェーンが訪れます。スティーヴは彼女に惹かれるものの2人の折り合いは悪く、スティーヴは良い記事を書いてもらおうと見栄をはりますが、口論になりジェーンを傷つけてしまいます。更にスティーヴに追い打ちをかけるように制作費の出資を断られたと知らせが入ります。怒り狂うスティーヴにネッドは母親の遺産で出資をすると申し出ます。資金が出来たスティーヴはネッドと共に制作会社へと向かい監視員のビルの同行やいくつかの条件のもとに制作のスタート地点にようやく立つ事が出来るのでした。航海の準備をはじめるもののネッドが溺れたことをきっかけにエレノアがこの旅を危惧し、船を降りてしまいます。幸先の悪いスタートとなったチーム・ズィスーですが最初の目的地にジャガーザメを見つけるため最新の機器を入手しようと、スティーヴの学生時代からのライバルであるヘネシーの海中研究所へと忍び込みます。ヘネシーの機器を盗み出したスティーヴは燃料の節約のため近道に警備水域外を航路に選びます。
一方ネッドとジェーンは一緒に過ごすうちにお互いに惹かれ合っていきます。そしてネッドは自分の見張りの番を忘れてジェーンの部屋で過ごし、チーム・ズィスーの船は海賊に襲われてしまいます。この事態にスティーヴはネッドとジェーンに怒りをぶつけますが、船員全員が殺されてもおかしくない状況に腹をくくり反撃にでます。スティーヴの怒濤の反撃で海賊を撃退するものの制作費は全て盗られ、人質にされた監視員のビルも連れ去られてしまいます。海賊事件後、ボロボロになったチーム・ズィスーの船はヘネシーによって救護されます。そしてこの事件を機にチーム内は分裂し、更には制作会社からも見放されスティーヴは途方に暮れてしまいます。そんななか船は曳船されエレノアのいるヘネシーの別荘へと到着します。そしてスティーヴは彼女に助けを求めますが、良い返事を貰えずに彼は船へと戻ります。しかし船ではまたジェーンとネッドが一緒にいる姿を目撃し、更にスティーヴの気分はどん底に。しかしそんな彼のもとにエレノアが戻ってきます。船に戻るなりエレノアは捕われてしまったビルからのメッセージを解読し、捕われていると考えられる島へとスティーヴ達は向います。一行はその道中で壊滅状態のヘネシーの船を発見します。しかし無惨な船の残骸が物語る危険を顧みずスティーヴは海賊のアジトと思われるホテルの跡地へと向います。そして無事捕われていたビルとヘネシーを救出するのでした。
無事海賊のアジトから引き上げるものの資金も取り返せず船もボロボロの状態となりスティーヴは今回の航海の目的であるジャガーザメの探索を諦めようとします。しかしそんなスティーヴをネッドは奮起させスティーヴを再び立ち上がらせます。そしてジャガーザメを上空から探そうと2人はヘリコプターに乗り込み探索を始めます。しかしその機体は墜落しネッドは命を落としてしまいます。
ネッドの死を悼むなか探知機がジャガーザメを感知し、全員で潜水艦に乗り込みスティーヴをはじめチーム・ズィスーは実在するのかどうかも疑われたその美しい姿を目の当たりにするのでした。こうしてスティーヴは大事なものを失いながらもその偉業を成し遂げるのでした。
以上、映画ライフ・アクアティックのあらすじと結末でした。
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