マングラーの紹介:1995年アメリカ映画。原作はスティーブン・キングの短編小説「人間圧搾機」。『エルム街の悪夢』のロバート・イングランド演じるガートレー社長はブルーリボン洗濯工場の上の階に住み労働者を食い物にする強欲な経営者である。一方、労働者たちは工場で巨大なプレス機械「マングラー」に文字通り食べられつつあった。トビー・フーパー監督が名作SF映画『メトロポリス』へオマージュをささげた作品。
監督:トビー・フーパー 出演者:ロバート・イングランド(ウィリアム・ガートレー)、テッド・レヴィン(ジョン・ハントン)、ヴァネッサ・パイク(シェリー)、ダニエル・マトマー(マーク・ジャクソン)、リサ・モリス(リン・スー)その他
映画「マングラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マングラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マングラーの予告編 動画
映画「マングラー」解説
この解説記事には映画「マングラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マングラーのネタバレあらすじ:起・惨事の始まり
アメリカ、ニューイングランドのライカーズ・バレーという小さな町にブルーリボン洗濯工場がある。両足が義足の社長ウィリアム・ガートレーは労働者をこき使う一方、自分の若い愛人リン・スーを工場に雇った。
ある日、ガートレーの姪のシェリーが事故に遭い、スピード・アイロンとかマングルとか呼ばれる、シーツ用の巨大洗濯用プレス機にシェリーの手から血がしたたり落ちる。それが悲劇の始まりになった。年配の女性工員フローリーがプレス機に落ちた薬を拾おうとして機械にまきこまれる。安全レバーが利かず機械は止まらない。調査に来たハントン刑事が見たのはつぶれて赤い肉塊になったフローリーだった。ハントンは仕事に嫌気がさす。
マングラーのネタバレあらすじ:承・悪魔が憑依した機械
安全レバーに異常が認めらなかったのでプレス機はすぐ動き出す。腐敗したこの町では社長と判事と警察署長がつるんでいるのだった。しかし、別の工員アネットもプレス機のせいで大やけどを負い、ハントン刑事は隣人で、事故死した妻の兄弟でもあるオカルト研究家マーク・ジャクソンを連れて病院に行く。アネットは全てがシェリーのけがから始まったと言う。マークは処女の生き血を得たのをきっかけに機械が悪魔に憑かれたという説を立てる。ガートレー邸でシェリーに会ったハントンとマークは彼女が母のように慕うフローリーを亡くして悲しんでいる心優しい少女であることを知る。シェリーに会った帰り、ハントンとマークは洗濯工場から廃棄された冷蔵庫の中で子供が窒息死した現場に出くわす。冷蔵庫に悪魔が転移したのだろうか。ハントンがハンマーでたたいた冷蔵庫は怪しい光を放ち、ハントンはマークの説を信じ始める。夜の洗濯工場にしのびこんだハントンは彼自身プレス機に食われそうになり、ガートレー社長の部屋に押し入って機械を止めろと言うが、犠牲は必要だとガートレーはうそぶく。
マングラーのネタバレあらすじ:転・16歳の少女が危ない
冷蔵庫の事件現場にもいた老カメラマンが突然体調を崩し、死ぬ間際にハントンに地下室にプレゼントがあるということばを残す。ハントンとマークは警察署の地下のカメラマンの部屋に残された資料から、ガートレーの実の娘を含む町の近隣の多くの16歳の少女が失踪している事実を知る。シェリーも今日が16歳の誕生日だった。シェリーに電話したハントンは現場監督のジョー・スタナーが新たなプレス機の犠牲者になったことを知る。ハントンとマークは悪魔払いのために洗濯工場へ急ぐ。
マングラーの結末:マングラーから逃げる
ガートレーは事業の成功のため悪魔と取引をしていたのだった。そのために自分の娘や両足を犠牲にしていた。そして愛人のリン・スーをパートナーにして、今まさに16歳の誕生日を迎えたシェリーをプレス機へ生贄に捧げようとしていた。だが、そこに現れたハントンとマイクによってそれを阻まれ、リン・スーとガートレーの方がプレス機の犠牲になる。ハントンとマイクはプレス機の悪魔払いをはじめたが失敗し、床からはずれて動きはじめたプレス機に追いかけられる。マイクが犠牲になった後、狙われているのは自分だと言ってシェリーがプレス機に手を差し出して負傷するが、ハントンと共にからくも逃げのびる。
後日ハントンは花をもって洗濯工場に見舞いに行くが、工場は既に操業を再開し、ハントンたちを襲ったのと同型のプレス機も動いていた。工場を相続したシェリーはガートレー同様に残忍に労働者をこきつかっていた。そしてハントンに薬指を失った右手を開いて見せるのだった。
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