マッチメーカーの紹介:2023年サウジアラビア映画。家で妻と娘に虐げられるタレクは、自分の働くIT企業のオフィスで理想の女性に出会います。サルマという女性の事が気になり監視するようになったタレクでしたが、サルマが突然辞めてしまいます。サルマのタブレットにあった、理想の女性と結婚できる砂漠の中の男の理想郷というマッチングサービスの動画を見たタレクは、そのサービスに登録して砂漠のホテルに向かったのでした。理想の女性うサルマを探して砂漠のホテルに行った男が、自分が殺される運命だと知り右往左往する様子を描いたサウジアラビアの不思議な映画です。
監督:アブドゥルモーセン・アルダバーン 出演:ハッサム・アル・ハーシー(タレク)、リーム・アルハビブ(主催者の女)、ヌール・アル・ハドラー(サルマ)、ラハフ・イブラヒム(リーマ)ほか
映画「マッチメーカー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マッチメーカー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マッチメーカー」解説
この解説記事には映画「マッチメーカー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マッチメーカーのネタバレあらすじ:起
その昔、サウジアラビアではアリアという女性が男と結婚し毎日虐げられる生活をしていました。耐えかねたアリアは、ある男に頼んで夫を殺してもらいます。その後、アリアは女性を苦しめる男を成敗する活動を始めたそうです。
時は現代、タレクは家で妻と娘から虐げられてつらい生活をしています。IT企業に勤めるタレクは家に帰るのが嫌で、毎日「残業だ」と嘘をついて遅くなってから帰ります。ある日、出勤したタレクが乗り合わせたエレベーターに、タレクが理想とする女性がいました。タレクは女性の後ろ姿をずっと眺めてエレベーターを降ります。
その女性が気になるタレクは、彼女のオフィスを探します。するとセクハラで悪名高いアブ・モアスの秘書をしていたのです。名前がサルマとわかったタレクは、サルマの行動を見張るようになります。
サルマが部屋を出て煙草を吸いに行くと、タレクが偶然を装い居合わせます。そこで勇気をもって話しかけます。「アブ・モアスの秘書だね、彼はセクハラが酷いから注意した方がいい」と言うと、アルマは「わかってるわ」と言っていなくなります。
マッチメーカーのネタバレあらすじ:承
突然サルマが退職したという情報を聞きます。落ち込むタレクは、サルマがいたオフィスに忍び込み、彼女が使っていたものを調べます。タブレットがあり電源を入れると『アブ・モアスへの招待』という動画が流れます。それは理想の女性に必ず巡り合えるというマッチングサービスでした。砂漠の中のリゾートホテルで過ごし、理想の相手と必ず幸せになれるというものです。
タレクはサルマがここにいると思い、会員登録して申し込みます。そしてタレクは飛行機に乗り砂漠のホテルへ向かうのです。ホテルに着くと、ボーイから部屋を案内されます。スタッフのサマドが服を持ってきて「これを着てください。この服を着たら外出禁止です」と言って出て行きます。
少しして、サマドに連れられて大きな部屋に入ります。中には主催者の女性がいて「規約は読んでくれましたね。ここでは合同結婚式が行われます。自分以外の結婚式へも参加してもらいます」と言って指輪を渡されます。
薬指に指輪をはめたタレクは広間に案内されます。そこにはタレクと同じように指輪をした中年男がいて話しかけます。「仲間がここにきて帰ってこなかった。それくらい人生で最高の時を迎えられるらしい」と興奮しています。
マッチメーカーのネタバレあらすじ:転
部屋に戻ったタレクは、外で儀式が行われているのを見て外に出ます。すぐにスタッフから「外出禁止です」と注意されて戻ろうとしますが、「サルマ!」と呼ぶ声がします。その部屋に入ると中年男が寝ていて、タレクの指輪を見て「サルマの父だ、サルマを探しに来た」と言い、タレクにサルマの居場所を教え探させます。
父の言うとおり進むと、若い女と両親と思われる夫婦がいて、同じ会話を何度も繰り返しています。はっと目覚めたタレクは夢なのか現実なのかがわからない状態でした。
翌日、昨日話しかけてきた男を見つけると、男も同じような事に遭ったと言います。タレクは「ここを出よう」と言い、1時間後に待ち合わせます。1時間後、タレクがいくら待っても男は来ません。
男の部屋に行くと「主催者がモナに会わせてやると言ってくれた。今夜、私はモナと結婚するんだ」と喜んでいます。タレクは一人でホテルを出ようとフロントに申し出ます。フロントは「それでは送迎車に乗ってください」と言います。タレクが乗り込むと、サマドが乗り込んできてスタンガンで眠らされます。
マッチメーカーの結末
意識が戻ったタレクは部屋にいて、今度は赤い服のスタッフを襲い、その服を着て男の結婚式に紛れ込みます。モナらしき花嫁が現れると、喜ぶ男をスタッフが焼き殺したのです。その様子を崖の上から主催者とサルマ達が望遠鏡で覗いています。タレクはサルマの父にスタンガンで眠らさせられます。
タレクは椅子に座らされ、目の前に主催者の女がいます。規約を守らないことを注意され、サルマに会わせます。サルマはタレクに「どうしてここに来たの?」と聞きます。タレクは「君の為に来た」と自分の気持ちを伝えます。サルマはタレクを平手打ちし「全て台無しにしたわね」と言います。
主催者はアリアの意思を継ぎ、女を不幸にする男の成敗をここでやっていたのです。サルマがここに呼びたかったのは、アブ・モアスだったのでした。その後ホテルに火がつけられ全焼します。自宅に戻ったタレクはリーマと娘に自分から話しかけ、いい関係を作ろうと動き出します。
以上、映画「マッチメーカー」のあらすじと結末でした。
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