マトリックスの紹介:1999年アメリカ映画。トーマス・アンダーソンこと凄腕ハッカーネオは、世界に現実感が抱けなかった。ある日、トリニティという女性に巡り会い、モーフィアスという男に出会った時、自分が仮想現実の世界に生きていた事知る。そしてモーフィアスから、この仮想現実に支配されている人類を救う救世主になると告げられる。マトリックスはジャパニメーションに影響を受け、バレットタイム撮影等、VFX駆使した独自の映像で作られたSFアクション映画。
監督:ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー 主演:ネオ/トーマス・A・アンダーソン(キアヌ・リーブス)、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)、トリニティー(キャリー=アン・モス)、エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)、オラクル(グロリア・フォスター)ほか
映画「マトリックス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マトリックス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マトリックスの予告編 動画
映画「マトリックス」解説
この解説記事には映画「マトリックス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マトリックスのネタバレあらすじ:起
警察は、男女が誰かを監視している会話を盗聴していました。女の方、トリニティの部屋に踏み込みますが、不釣合いな達人技で撃退されます。そこにエージェントと呼ばれる男達が踏み込んくると、彼女は即座に逃げ出しました。
常人を凌駕するエージェント達に追われるトリニティは、無人の電話ボックスに辿り着きます。ですがエージェントの一人がゴミ収集車で先回りします。トリニティが飛び込んで電話を取ると、エージェントは収集車をそこへ突っ込ませました。しかしそこに死体はなく電話の残骸だけでした。
彼等は頭を切り替え、彼女の監視していた男を検索し始めました。寝伏していたアンダーソンことネオは、パソコンが勝手にメッセージを受信している事に気付きます。ネオはその予言めいた言葉に運命を感じるように従い、夜のクラブへと赴きます。そのクラブでトリニティに出会い、運命めいた話を聞かされます。
翌日ネオが出社すると、宅配で携帯電話が届きます。鳴ったので出ると、男の声が聞こえて来て、ネオはそれが探していたモーフィアスだと気付きます。モーフィアスはネオに逃げろと警告し、指示を出します。エージェントがネオを逮捕しに来ていたのです。モーフィアスの指示は異様に的確でしたが、ネオは最後の指示が完遂できず逮捕されます。
取調べは威圧的で、ネオは弁護士を要求します。しかしエージェントの一言でネオの口が消えていました。驚くネオをエージェント達は押さえつけ、虫のような機械をへそから潜り込ませます。彼はそこで気絶してしまいました。
ネオは自分のベッドで飛び起きます。無論、口もあります。夢かと思うとそこにトリニティからの電話で呼び出されます。車で来た彼女と仲間達ですが、助手席の女が銃を突き付けネオを上半身裸にし、吸引機のような機械で彼の体内に居る虫を吸い上げました。トリニティはそれを路上に捨てると、目的地に向かいます。
目的地のビルでモーフィアスと面会すると、彼はネオが探しているマトリックスと、世界の真実を見せると言いある薬を飲ませます。しばらくすると、ネオの体が徐々に、塗装が剥れて行くように変わっていきます。彼の意識が混乱し、もがき、何かを突き破ると、そこは奇妙なカプセルの中でした。
マトリックスのネタバレあらすじ:承
体中管で繋がれたネオは、周囲を見渡します。そこはまるで、機械で出来た地獄のような光景で、同型カプセルが無数に並べられていました。中では人が寝ており、動いている人居ません。ネオが呆然としていると、ロボットが彼の目の前に飛んできます。
ロボットがネオを調べると、彼の体の管が外され、カプセルを満たしていた液体ごと彼も廃棄されました。どこか地下水道に落され沈み掛けた時、そこの何かがやって来てクレーンでネオを引き上げました。ネオを救ったのはモーフィアス達でした。
先程会った時とは違う格好の彼等は、リニアを併用したホバー船ネブカドネザル号でネオを治療します。モーフィアスは回復したネオに世界の真実を伝えます。
世界はネオの認識より遙かに時間が経過しており、過去に機械との戦争が起き、機械の動力源、太陽光を奪う為に人類の手によって黒雲が広がり、完全に荒廃していました。機械は自分達を維持する為に人間を栽培し、細胞が作る電気を使っていました。そしてマトリックスという仮想現実空間を作り、人間は眠りながらその中で電池としての一生を終えていました。
その中で世界の虚構に気付いた者がおり、脱出してザイオンという街を作って抵抗していました。モーフィアスはこの世界を救う救世主を探していてそれがネオだといいます。ネオは真実を知りショックを受けますが、次第に現実を受け入れました。
ネオはマトリックスで戦う術、様々なプログラムをその脳に書き込み始めます。その習得スピードは驚異的でした。ある程度ネオの書き込みが終わった所でモーフィアスは彼を試します。モーフィアスに匹敵するようなネオに、船の乗組員達は驚きます。
しかし、仮想現実に必要な心の強さを計るテストに失敗した彼に、どこか落胆しような雰囲気が流れます。ネオは訓練を終了すると口から血を流している事に気付きます。心と体は繋がっており、仮想空間で死は現実の死でもありました。マトリックスの不要物を排除するプログラム、エージェントは、自在にマトリックス内の人間に憑依できました。
そんなエージェントとクルーの一人が密会していました。彼は現実世界の不遇さを呪い、戻る代わりにモーフィアスを売り渡す算段をしていたのでした。
マトリックスのネタバレあらすじ:転
モーフィアス達は、預言者、オラクルと呼ばれる人物にネオを引き合わせる為マトリックスに入ります。しかし裏切り者は、モーフィアス達の侵入を知らせていました。オラクルが住むアパートには、マトリックスの特性を操る為の訓練を行う子供達が居ました。
彼等は超能力のように物を浮かせたりスプーンを自在に自在に変形させたりしていました。ネオはその一人に、そこにスプーンはないのだと助言を受け、挑戦してみます。スプーンを曲げ始めた時、オラクルに呼び出されます。オラクルは何処にでも居そうな婦人の姿でした。しかしクッキーを焼きつつも彼の未来を読んでいるような言葉を掛け、的中させます。
彼女はネオをじっくり見ると彼は救世主じゃないと、落胆もせずに言います。そしてネオに一つの選択が迫っている事を告げます。それは自分か、モーフィアスの命かの選択をするという予言でした。
部屋を出たネオは、モーフィアスにオラクルの言葉を言えず脱出地点に戻ります。そこで彼は黒猫が通り掛るデジャブを見ます。それを口にすると周囲が警戒心をあらわにします。デジャブはマトリックスが再構成をした時に発生する現象でした。仲間の一人が慌ててカーテンを開くと窓はレンガで埋められていました。
エージェントの突入を察したモーフィアスは撤退を選択、配管が入った縦穴に逃げ込みましたが、それがバレて囮になりました。大混乱最中、裏切ったクルーが最初に船に戻り、ナビゲーター達を殺害し、まだマトリックスに残っている仲間を一人ずつ殺していきます。
裏切り者はネオを否定しますが、トリニティは彼を救世主だと言い切ります。ネオを殺そうとした時、殺し損ねたナビゲーターに逆襲されてしまいました。二人が船に戻ると、モーフィアスが捕らえられた事が告げられます。
エージェントの狙いはザイオンへのアクセスコードで、自白剤を使ってそれを聞きだそうとします。ナビゲーターとトリニティはモーフィアスに苦渋の決断をしようとしますが、それをネオが止めます。予言にあった選択が今だと悟り、ネオはモーフィアスを助ける選択をします。
マトリックスの結末
エージェントの一人、スミスですが、彼はプログラムを超え、ここから出る為の自由を渇望していました。その為にザイオンを滅ぼし、自分を縛るプログラムを終了させる為、モーフィアスに苛烈な尋問をします。ネオはトリニティとマトリックスに再侵入し、モーフィアスの捕らわれているビルを襲撃します。
屋上に出た彼等はエージェントの一人と対決しますが、ネオの弾丸を避ける素早い動きとトリニティとの連携で退けます。ネオはヘリを奪い、モーフィアスの奪還を果たします。そしてその際に見せた行動力、判断力を見てモーフィアスは確信します。そしてトリニティにも彼こそが救世主だと納得させます。
ネオ達は地下鉄の脱出地点からまずモーフィアスが抜け出します。次にトリニティが脱出しようとした時、そこにスミスが現れました。スミスは発砲しますがトリニティは寸で脱出に成功しました。しかし脱出機材を壊されネオは取り残されてしまいます。
ネオは逃げず、スミスとの対決を選びます。ネオとスミスの戦いは人の領域を越えていましたが、ネオは見事スミスを退けて見せました。しかし、スミスは別な人間に憑依したのでネオは次の脱出地点へと急ぎます。
その頃、現実世界でも、船がロボット兵器に発見されていました。対抗手段の電子機器を停止させるEMPはありますが船の機器も停止もさせるので、ネオが戻って来ないと使用できません。
ネオは街を疾走します。エージェント達の妨害をかわし、脱出地点に辿り着くと、そこにスミスが先回りしていました。スミスの銃弾でネオは倒れ、現実世界でもネオは息絶えました。トリニティは自分が受けた予言、自分が愛する者が救世主であるとネオに囁きます。そして彼に立ち上がってと呼び掛けると、ネオは蘇りました。
マトリックス内でも立ち上がったネオに、エージェント達は一斉射撃をします。しかしネオが手のひらを向けると銃弾は全て停止しました。そして彼は銃弾を床に落とします。そこに銃弾はなく、ネオの目には全てがソースコード、文字列にしか見えていませんでした。
スミスは殴り掛かりますが全て防がれ、返されてしまいます。ネオは飛び込み、スミスと同化して内部から崩壊させました。マトリックスに介入しえる力に目覚めたネオの前に、他のエージェントは撤退しました。
船ではロボットが侵入していました。ネオは脱出を図ります。そしてその瞬間、モーフィアスはEMPを作動させました。電子機器は全て停止しましたが、ネオは無事戻っていました。
マトリックスがネオの電話を盗聴します、しかしその位置の特定は出来ませんでした。ネオはマトリックスに、戦争に新たな局面、変化が来た事を宣言します。そして、全ての住民にマトリックスが隠している物、全てが可能な自由な世界を見せると告げます。彼はコンピューター達にも選択を与え、その場から飛び去ります。
以上、映画マトリックスのあらすじと結末でした。
「マトリックス」感想・レビュー
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映画館で公開初日に見た覚えがあります。あの映像体験は当時凄まじく最初っから最後まで興奮させられっぱなしでした。エージェントのあまりの強さに危うい綱渡りの様なレジスタンス活動。最初は力を使い切れずに弱々しかったキアヌ・リーブスが徐々に救世主としての力に目覚めていく様。そしてラストに覚醒したキアヌ・リーブスの規格外の強さと、単純に面白かったといえる作品でした。終わった後に、興奮しまくっていて『マトリックスごっこ』なるカンフーごっこを友達とやっていたのは良い思い出です。
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いちばん好きな映画です!般若心経で語られている色即是空空即是色、この世は無であり有である、つまり仮想現実世界の話です。AIにより人間を管理するために作られた世界から抜け出したハッカーたちが仮想現実の世界でカッコいいカンフーアクションを使って、エージェントとよばれるAIに立ち向かっていくシーンが最高です。映像技術は日本のアニメを参考にしていて衝撃的でした。昔の映画ではあるけれど、まさに今観るべき映画です。
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当時上映前の告知ですごく気になり初日に映画館で観ました。
一回目はまだあまり知られていないAIの意味が分からずまったく物語について行けませんでした。
少し時間をおいて二回目を見に行きました。すると、主人公トーマスは、天才ハッカー「ネオ」という裏の顔を持っていた。
その後仲間ができ、作り出された仮想世界とされる「マトリックス」の世界。現実世界でもコンピューターが支配する世界から人類を救うために戦いだす。
当時では画期的なワイヤーアクションやバレットタイムと呼ばれる投影法を使い革新的なアクションに驚きました。 -
この映画は何回見ても面白い。まさにキアヌリーブスといえばこの映画というほどの映画ですね。わたしもマトリックスごっこをしました。これは今見る映画ですね。
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この映画は何回も観てもとても楽しめる映画でした。よくマトリックス回避などが有名ですが他のシーンもとても面白く、最高の映画でした
公開初日に映画観で観ました。まだ携帯電話が主流だった当時、前面カバーがシャキッとスライドするノキアの携帯電話を主人公のネオが使用していて、かっこよかったです。もちろん映画自体もかなり奥の深いSF映画です。現実だと思っていた世界が実は仮想現実で、だからこそそれに気づき、自分を解き放つと、超能力ばりのアクションをこれでもかと出しまくる様がとてもスタイリッシュでかっこよかったです。