マトリックス2 リローデッドの紹介:2003年アメリカ映画。新感覚映像満載のSF映画マトリックスシリーズ第2弾。救世主として覚醒したネオを擁するザイオンとマトリックスの戦争が佳境に入った頃、ネオはトリニティが死ぬ悪夢に悩まされる。ネオはそれでも戦いを続け、マトリックスの中枢に入る機会を得る。しかしそこに新たな力を手に入れたスミスが立ちはだかる。それを掻い潜り中枢に入った時、ネオはマトリックスと救世主の間ある真実を知る。全周2.5kmにも及ぶ高速道路セットを作って挑んだ撮影は圧巻。
監督:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー 出演者:ネオ(キアヌ・リーブス)、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)、トリニティー(キャリー=アン・モス)、ナイオビ(ジェイダ・ピンケット=スミス)、ロック(ハリー・J・レニックス)、エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)、ベイン(イアン・ブリス)、オラクル(グロリア・フォスター)、セラフ(コリン・チョウ)、アーキテクト(ヘルムート・バカイティス)、ミフネ(ナサニエル・リーズ)、キッド(クレイトン・ワトソン)ほか
映画「マトリックス2 リローデッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マトリックス2 リローデッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マトリックス リローデッドの予告編 動画
映画「マトリックス2 リローデッド」解説
この解説記事には映画「マトリックス2 リローデッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マトリックス2 リローデッドのネタバレあらすじ:起
何処かの施設に単身突入するトリニティですが、そこでエージェントと遭遇し逃走を図ります。彼女はビルから飛び降りつつもエージェントと激しく撃ち合いますが、エージェントの放った一発が彼女の命を奪いました。
ネオはそこで悪夢から目覚めました。マトリックス内で機械達の大侵攻を探っていたネオ達の隠れ家に謎の男が尋ねてきます。その男はネオにエージェントが付けるイヤフォンの破片を渡し、自由にしてくれたお礼だとメッセージを残しました。ネオはそれを見て、エージェントに囲まれつつある事を知ります。
いち早く動いたネオはエージェントを退け、仲間を逃がす事に成功しました。ネブガデネザル号は、補給する為にザイオンに帰投をします。それはロック司令官の命令を違反した帰投でした。予言と救世主に盲目なモーフィアスと堅実なロックは犬猿の仲でした。それ以前に二人は、先程の会合に参加していた船長の一人ナイオビと言う女性を巡り確執がありました。
ザイオンを取仕切る評議会は現実を見つつもモーフィアスの方針寄りで、救世主の力を信じていました。それは多くの住民も同じでした。大規模な作戦の兆候がザイオンの住民には知れ渡っており、戦争に最終局面が来た事でザイオンは集会を開き、戦意高揚を図ります。ネオもトリニティ共に一時の休息得ます。
その頃、マトリックス内でオラクルの連絡を受け取ったベイン達は何かに追われていました。ベインは仲間を先に逃がしましたが追ってきた者、スミスに捕まり、スミスへと姿を変えられてしまいました。オラクルからの呼び出しを受け、ネオ達の船はすぐに出港しネオはマトリックスに侵入します。
マトリックス2 リローデッドのネタバレあらすじ:承
ネオはオラクルのボディガード、セラフの案内でプログラマーの使う裏口を使い、彼女と再会します。ネオは覚醒した力で彼女の正体を確認します。オラクルは、マトリックスの中でも重要なプログラムの一人、機械でした。ネオがオラクルが何故人間を助けるかという疑問を口にすると、彼女は機械と人間、双方の未来の為に力を貸していると言います。
彼女は機械の側にも色々な事があるのを説明します。プログラムはアップグレードされますが、古いプログラムが削除されず逃げ出して超常現象としてバグを引き起こす事もあります。逃げたプログラムは漂流者と呼ばれ、逃げ続けるか、中枢、ソースに戻る事になると言います。彼女はネオに、そのソースに向かうよう告げます。
しかしネオは、夢でそこに行けばトリニティが死ぬ事を知っていました。オラクルは、フローチャートを読むようにトリニティかザイオンかという選択肢を投げ掛けます。その為にはキーメイカーというプログラムの助けが必要でしたが、その男はメロビンジアンという権力があるプログラムに匿われ居ました。
オラクルがそこまで話すと、彼女はセラフに急かされ去って行きます。そして入れ替わりにスミスが現れました。スミスは既にエージェントではなく、自由なプログラムとなっていました。しかし、未だにマトリックスを出る事が叶わず、その一環としてネオに挑みます。
そして戦いを挑んできたスミスは一人ではありませんでした。スミスはネオに一度敗れた時、他人に自分を上書きしてコピーする新たな能力を得ていました。無数に複製されたスミスは、大挙としてネオに襲い掛かります。多勢に無勢でネオは一度押さえつけられ、スミスを上書きされそうになりますが、何とかそれを弾きます。そして抵抗の末、逃れる事に成功しました。
ザイオンでは機械の大侵攻に備え会議が行われていました。評議会は未曾有の危機を理解しながらも、モーフィアスと救世主との連絡を密にするよう下命します。ロックにとってそれは貴重な戦力が削がれるので承服しかねましたが、2隻の船が志願します。その内1隻はナイオビの船でした。キーメイカーを求めネオは、トリニティとモーフィアスと共にメロビンジアンに会いに行きます。しかし、メロビンジアンとの会合は肩透かしに終わります。
マトリックス2 リローデッドのネタバレあらすじ:転
オラクルの言葉通りに行動しましたが結果が得られない事にいぶかしく思っていると、メロビンジアンの妻が接触してきます。彼女は浮気性のメロビンジアンの仕返しに、ネオ達にキーメイカーを引き渡します。メロビンジアンはその怒りをネオに向けます。ネオが足止めをしている間、キーメイカーがその場を逃げ出しモーフィアスとトリニティが彼を守ります。
キーメイカーの力はあらゆる鍵を開け、あらゆる所に扉を繋げる万能キーを作る事でした。ネオが部下を全て倒すと、メロビンジアンは前任者同様貴様の最後を見届けてやると捨て台詞を吐いて退散しました。
その頃、キーメイカーを守る二人は鬼門とされていた高速道路で大立ち回りを行い、エージェントを呼び寄せる事にもなります。キーメイカーを追うメロビンジアンの両腕的双子は透過能力を持ち手強く苦戦を強いられますが、ナイオビ達も駆け付け、合流したネオと共に無事キーメイカーと連れて逃げ切る事ができました。
現実世界では、巨大な掘削機で地下を掘り進め侵攻する機械への迎撃を行う為、船の配置が終了した所でした。キーメイカーは、ネオ達にソースに入る方法を教えます。ソースへ繋がるビルは、迂闊に踏み込めば大爆発を起こします。それの機能を停止する為に発電所で電力供給を停止、さらにその予備システムの停止もほぼ同時に行わなければなりませんでした。
ナイオビが何故キーメイカーがそれを知っているのかと聞くと、彼はそれが役目だと答えます。そして、ここで集った皆もまた、役目を担っていると言います。ここには偶然にも3隻の船がこの場に集っていました。しかしモーフィアスはこれこそ運命であり必然であり天運だと言います。
ナイオビはこの状況に不安を感じますが、モーフィアスに迷いはありませんでした。彼を予言を信じ、明日戦争が終わるなら命を賭けるに値すると言い切りました。しかしネオはトリニティにはこの作戦に参加しないように言います。彼の見た悪夢が近付いていたのです。
マトリックス2 リローデッドの結末
発電所の停止はナイオビの手によって問題なく行われました。しかし、予備システムの停止に失敗します。予備システムを強襲する班が現実世界で攻撃を受け、船ごと沈められていました。モーフィアスとネオは裏口からビルへの侵入を試みます。しかしそこにはスミスが待ち受けていました。そしてそれ以上に切迫した状況は予備システムの停止失敗でした。
トリニティは迷う事無くマトリックスに侵入し、予備システムの停止に挑みます。停止に成功はしましたが、その異変を察知したエージェントが彼女の前に現れました。ネオはまたもスミスから逃れ、キーメイカーの助けでビルに侵入を果たします。しかし、キーメイカーはネオを庇って命を失います。
ネオはモーフィアスと分かれソースに入り、アーキテクト、マトリックスの設計者と面会します。そこで彼は、救世主の真実を聞かされます。救世主とは、マトリクスが排除しきれない異能者の事で、ネオで6人目でした。秩序だった統制を目的とするアーキテクトは、無意識レベルで秩序を受け入れない人間達を排除する為、その代表として不必要な異能者を誘導しソースに招き、敢えて離脱させてザイオンを作らせていました。
そしてその6度目のサイクルも終焉に向かっていました。つまりここまでは機械が作ったプログラム、作られた運命でした。オラクルもこの仕組みの発案者でした。ザイオン滅亡後、今までの救世主はマトリックスから離脱者を数家族選ばされ、再建を果たし再度機械に戦争を挑んできました。
しかしネオは違っていました。ネオはトリニティの危機を知りザイオンの再建ではなく、彼女を救いに向かいます。しかし今一歩及ばず、悪夢の通りトリニティはエージェントに撃たれてしまいます。ネオは、地面に落ちる寸前の彼女を救い上げ、彼女の体内から弾の情報を抜き取り命を救います。
現実の世界でモーフィアスは、オラクルの予言どおりに事は成就したのに好転しない現状に悩みます。ネオは24時間以内に対処しないとザイオンが滅びると言い、予言は嘘だったと告げます。全てが嘘だったとネオに言われモーフィアスは絶望しますが、そこにロボットが攻撃を仕掛け、船が撃沈されます。
撃沈前に船から脱出したネオ達に、ロボットは容赦なく迫ってきます。その時、ネオはロボット達と妙な繋がりを感じます。彼がロボットに手のひらを向けて念じると、何故かロボット達は停止し、自壊しました。しかし、それと同時にネオも気を失ってしまいます。
うろたえるトリニティ達に船が救助に来て彼等を収容しました。その船は大侵攻の迎撃に参加していたハンマー号でした。迎撃部隊の奇襲は予定通りでしたが、開始直前、1隻の船が何故かEMPを起動し、参加した船全てを停止させ失敗を招いていました。
そのミスをした船の唯一の生き残りは回収されており、これから尋問予定でした。ネオは医療室のベッドに寝かされますが、その隣には、スミスに上書きされたベインが寝かされていました。
以上、映画マトリックス2 リローデッドのあらすじと結末でした。
「マトリックス2 リローデッド」感想・レビュー
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映画の流れの速さについていけない人です。
良い、と評価される映画、いくつか理解できないモノかあり、このような解説があると、私は助かります。皆さんと同じレベルで映画を楽しむことができます。 -
わたしもこの記事のおかげで、本編を一度観て理解できなかった点がやっと理解できました。これから三部作完結編を観てみます。わかりやすい記事どうもありがとうございました!
コメント失礼します。
記事に「6度目のサイクル」とありますが、ネオが6番目の預言者であり、終わろうとしているザイオンのサイクルは5度目なのではないでしょうか。
私の勘違いでしたら申し訳ございません。
この記事にはとても楽しませていただきました。細かい場面まで要約されていたので、映画を見終わったあとにシーンを振り返るのが楽しかったです。