ハロウィンズ 死霊復活祭の紹介:1985年アメリカ映画。ハロウィンで浮かれた高校生達が魔女の封印を解いてしまい、町中がパニックに陥るホラー作品。隠れた良作として、今なお高い評価を得ている。フィル達5人の高校生は、ハロウィンの仮装パーティー用の衣装を町の博物館から盗み出した。墓場で盗品を確認していると、封じられた古い巻物を見つける。悪戯心で巻物の封印を解いたフィル達。しかしその巻物は、かつて町を恐怖に陥れた魔女ルシンダの魔力を封じていたものだった。巻物に記された呪文が唱えられると、町には蘇った死者や悪魔が跋扈し始める。そんな中、フィルは不思議な少女サンディと出会い恋に落ちるのだった。
監督:ジャック・ベンダー 出演者:シャーリー・ベラフォンテ=ハーパー(メリッサ・カベンダー)、リー・モンゴメリー(フィル・グレンビル)、レヴァー・バートン(ビニー・デイビス)、ディック・ヴァン・パタン(マーティン・グレンビル)、ケヴィン・マッカーシー(クランダル判事)ほか
映画「ハロウィンズ 死霊復活祭」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハロウィンズ 死霊復活祭」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ハロウィンズ 死霊復活祭」解説
この解説記事には映画「ハロウィンズ 死霊復活祭」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハロウィンズ 死霊復活祭のネタバレあらすじ:魔女の伝説
舞台は1980年代のアメリカ、平和な田舎町ピッチフォード・コーブ。高校生フィル・グレンビルは、目前に迫ったハロウィンの準備に追われていました。学校の歴史の授業で、ハロウィンに関するレポートを発表するフィル。彼の祖先はナサニエル・グレンビルという名の司祭であり、保安官でした。
ナサニエルが生きていた時代には、最も強いと称された魔女ルシンダ・カベンダーも町で暮らしていたそうです。ルシンダはハロウィンの日町に呪いをかけ、悪魔を地獄から召喚し死者を蘇らせました。ナサニエルがルシンダの呪いを解き、町に平和が戻ります。ナサニエルとルシンダの伝説は有名で、彼らの蝋人形や服が町の魔女博物館に展示してありました。
発表を聞いていたフィルの友人ミックは、良いことを思いついたと仲間に声をかけます。ハロウィンの仮装パーティー用の衣装として、博物館からナサニエルとルシンダの服を拝借しようと言い出したのです。ルシンダの子孫メリッサ・カベンダーとその恋人ビニー・デイビス、フィルが思いを寄せるメアリーは、面白そうだとその案に賛成しました。
及び腰のフィルを加えた5人の高校生は、魔女博物館にこっそり忍び込み服や意味ありげな箱を盗み出します。フィル以外は、パーティーが終わった後博物館に返しておけば問題無いと楽観的でした。
ハロウィンズ 死霊復活祭のネタバレあらすじ:死者の復活
戦利品を確かめるため、人気の無い墓地へ向かったフィル達。見つけた小さな箱の中には、グレンビル家の紋章が刻まれた指輪と、その指輪で封蝋された巻物が入っていました。フィルが止めるのも聞かず、メリッサ達は封印を解いて巻物を広げてしまいます。
記されていた呪文をメリッサが唱えていくと、フィル達は次第に不安になってきました。呪文の内容が、悪魔を呼び死者を蘇らせるルシンダの呪いそのものだったからです。5人は盗品を持って、慌てて墓地を後にしました。
するとその後、墓の下で死者達が次々目を覚まします。呪文は正真正銘ルシンダの呪いであり、巻物は彼女の魔力を封じていたものだったのです。更にルシンダ本人や、狼男といった悪魔達も現れました。
蘇った死者達の見た目はゾンビのようで、思考能力もほとんど無いようです。彼らはゾロゾロと墓地を出て、ハロウィンに沸く町へ向かいました。その中に、1人戸惑っている少女サンディ・マシューの姿があります。
ハロウィンズ 死霊復活祭のネタバレあらすじ:ハロウィンの夜
フィルはカベンダー家で行われる仮装パーティーに参加するため、車を飛ばしていました。その途中、所在無げなサンディを見つけ一目惚れしてしまいます。パーティーに誘ってみると、サンディは先に家に帰ってからだと断りました。
カベンダー家には既に大勢の人が集まっていました。メリッサはルシンダの、ミックはナサニエルの服をそれぞれ着ています。ミックは家を出る前、すぐに盗品だと見抜いた厳格な父と大喧嘩していました。町の至る所に蘇った死者達が現れ、パーティーにも紛れ込んでいます。
しかし皆ハロウィンの仮装をしているので、まさか本物のゾンビとは思いません。本物と偽物が入り乱れ、大いに盛り上がるハロウィンの夜。しかし狼男やゾンビ達は、次第に住人達を襲い始めます。そして襲われた人々もモンスターと化し、別の人間を襲っていきました。メリッサもルシンダに吸血され、ヴァンパイアになってしまいます。
ハロウィンズ 死霊復活祭のネタバレあらすじ:町の異変
メアリーに相手にして貰えないフィルは不貞腐れ、パーティーから抜け出しました。すると家を探しているというサンディに再会します。彼女の記憶と現在の町の風景は大きく乖離していました。フィルは不思議に思いながらも、サンディの頼みでドライブに出かけます。
楽しい時間を過ごした2人は、車中で何度もキスを交わしました。そこに突然狼男が現れ、フィル達に襲いかかってきます。何とか振り切ったフィル達は警察署に駆け込みますが、警察はまともに取り合ってくれませんでした。他にも狼男や吸血鬼に襲われたという通報が何件も入っているそうです。更に墓地では墓が壊され、遺体がそっくり消えていました。
何かがおかしいと思ったフィルは、墓地で巻物の呪文を唱えたことをサンディに話します。するとサンディは納得したように頷き、その呪文のせいで悪魔や死者が跋扈しているのだと言い出しました。今夜中に指輪で再び巻物に封印を施さなければ、住人達は永遠にこのままだと警告するサンディ。フィルも町の惨状を目の当たりにし、彼女の話を信じました。
2人は町を救うため、行動を開始します。封印に必要なものは巻物と指輪、そして蝋とナサニエルの骨だとサンディは説明しました。
ハロウィンズ 死霊復活祭の結末:切ない別れ
フィルとサンディがカベンダー家へ踏み込むと、パーティーの参加者は皆モンスターと化していました。逃げ回る2人はゾンビになったミッチから指輪を奪い、急いで墓地へ向かいます。ナサニエルの骨を入手したフィルとサンディは、骨と蝋を混ぜ封印を作ろうとしました。
しかし続々と死者達が集まってきます。フィル達は車に逃げこみ、巻物に封印を施します。その瞬間、サンディは「愛してる さよなら」とフィルに告げました。すると封印から光が溢れ、死者も悪魔も町から消え去ります。
フィルが瞑っていた目を開けると、サンディの姿も消えていました。戸惑いながら車外へ出たフィルは、近くにサンディの名が掘られた墓石を見つけます。そこで初めて、フィルはサンディが死者だったのだと気付きました。墓石には「サンディはフィルを愛す」とメッセージが残されており、フィルは「愛してるよ」と呟きます。
フィルが車に戻ってラジオをかけると、サンディがフィルのためにリクエストした曲が流れ出しました。フィルがその愛の歌に聴き入り、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ハロウィンズ 死霊復活祭」のあらすじと結末でした。
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