運び屋の紹介:2018年アメリカ映画。長年家族をないがしろにして仕事を優先して来た90歳の老人アール・ストーンはメキシコの麻薬組織カルテルの伝説の運び屋となり、その正体の意外さから麻薬取締局の監視の目をすり抜けていた。「The New York Times Magazine」に掲載された実話を基にしたドラマ。
監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド(アール・ストーン)、ブラッドリー・クーパー(コリン・ベイツ)、アリソン・イーストウッド(メアリー)、アンディ・ガルシア(レイトン)、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィースト、タイッサ・ファーミガ、ほか
映画「運び屋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「運び屋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
運び屋の予告編 動画
映画「運び屋」解説
この解説記事には映画「運び屋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
運び屋のネタバレあらすじ:起
長年花を育て来たアールはいつものように花のコンテストで賞を貰う。同じ頃、娘のアイリスはどこかで結婚式を挙げていた。孫娘のジニーは結婚式にアールが来る事を期待していたが、アールの前妻メアリーは彼がいつもの様に皆を落胆させるに違いないと思っていた。
数日後、アイリスの結婚式に出席しなかったアールがジニーの誕生日に姿を現すが、アイリスには無視され、メアリーには彼が誕生日を祝いに来たのではなく住む場所に困っているからだろうと呆れられる。誕生日パーティーに来ていたジニーの友人が生活に困っているアールを見ると名刺を渡し、ドライバーを探している知り合いがいると仕事を紹介する。良い給料をもらう代わりに何も質問は受け付けないというのが条件であった。
早速仕事を引き受けたアールのトラックに数人のメキシコ人たちがバッグを積み、彼にバッグの中身を絶対見ない事を約束させる。そしてトラックを言われた場所まで運転し、駐車してまた戻って来るという簡単なタスクを終わらせたアールは報酬として大金を手にする。
運び屋のネタバレあらすじ:承
同じ頃、麻薬取締局では新しい捜査員コリン・ベーツを採用し麻薬組織メンバーの逮捕を計画していた。アールはトラックの運転で得た金で新しい黒いトラックを買い、差し押さえられていた自宅も取り戻す。
再びトラックの運転をするアールは、バッグの中身が麻薬であることに気づくがそのまま仕事を続行し、その90歳とは思えない良い仕事ぶりで雇い主であるメキシコの麻薬組織カルテルのボス、ラトンに一番使える運び屋として“エル・タタ”と言うあだ名で呼ばれ感心される。順調にトラックの運転で大金を稼いだアールはジニーの学費を負担し彼女の卒業式にも出席する。それでもアイリスはアールと距離を置くが、メアリーは彼の変化に少しずつ許す気持ちを持って行く。
麻薬取締局では、ずば抜けて大きな仕事をしている運び屋エル・タタの存在を知り、その正体を暴くため捜査を続ける。彼らがエル・タタについて持っている情報は、彼が他の運び屋より多く麻薬を運んでいる事、黒いトラックを持っている事のみだった。
運び屋のネタバレあらすじ:転
ある日、アールがいつものように運び屋の仕事で移動していると、休憩で立ち寄ったカフェでエル・タタを捜査中のベイツ捜査官と出会う。お互いの正体を知らない2人だったが、アールは仕事で忙しくして妻との記念日を忘れたというベイツ捜査官に、自分みたいに仕事優先で生きて家族をないがしろにするなとアドバイスをする。
ラトンはアールの仕事ぶりに感謝し、彼をメキシコに招待すると盛大なパーティーを開く。しかしそのすぐ後、ラトンへの反抗心を大きくしていった手下達がラトンを殺害し、カルテルでは新しいボスに変わる。
同じ頃、以前から体調を崩して病院に入院していたメアリーが家で最後を迎えるため、病院から移される。
新しいボスになって最初の仕事をし始めたアールはメアリーの最後に付き添う為、ルートから姿を消す。アールの失踪によりカルテルと麻薬取締局は必死で彼の行方を探す。
運び屋の結末
メアリーの元に着いたアールは、彼女が息を引き取る時まで側で付き添い、彼女の死後は葬式にも出席する。そんなアールの姿を見たアイリスは父親を許し、家族一同で集まる感謝祭に彼を招待する。
再び家族との関係を取り戻したアールは運び屋の仕事を再開するが、既にアールの黒いトラックの情報を調べ上げていたベイツ捜査員に逮捕される。
裁判でアールの弁護士は金に困った彼が家族を養う為に運び屋に手を染めたと弁解するが、それをアールが遮ると全ての容疑を認め実刑を受ける。そんな彼に対しアイリスとジニーはキスをして家族の愛を確かめ合う。刑務所に送られたアールは刑務所の庭で花を育てるのだった。
以上、映画「運び屋」のあらすじと結末でした。
「運び屋」感想・レビュー
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面白かった(´;ω;`)
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誇りも愛も無くした老人が最後に人間の尊厳を取り戻す姿に感動しました。クリントはマカロニウエスタンの俳優程度と思ってましたが
監督としてはほかの監督映画も含め超一流だったと思います。 -
気を衒わず自分を格好良くも見せず、なんともクリント節の心地よい映画でした。
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テレビで2回見た!一回より2回見た方が分かりやすい。
88歳のクリントイーストウッドがかっこよくていい味出していた。
思っていたよりも家族愛など、温かみのあるテーマだったのでいい気持ちで見れました。
この映画で学べることは、金がすべてではないということ。時間は金で買えないから大切な人との時間を大切にしようということだと思う。
88歳のクリントイーストウッドが言うんだから間違いない。