アタック・ザ・マミーの紹介:2001年アメリカ,イタリア映画。蘇った古代エジプトのファラオが引き起こす恐怖を描いたパニック・ホラー。エジプトで新たな王の墓が発見された。莫大な富を持つ族長は、地下遺跡をテーマパークにして観光客を呼ぼうと企む。目玉の見世物となるのは、マイクロチップを埋め込まれ現代に蘇ったミイラ達。テーマパーク反対派の怒りが募る中、カメラマンのダニーとジュリーがエジプトへやって来た。広告宣伝用の写真を撮影していると思いがけずミイラが狂暴化し、逃げ惑う2人に襲いかかる。
監督:アル・パッセリ 出演者:アダム・オニール(ダニー・フリン)、ホリー・レニンガム(ジュリー)、エラス・サイラス(ムスターファ・エルファイド族長)、ヘレン・プリースト(ネクベト)、ピーター・ブーム(メイソン教授)ほか
映画「アタック・ザ・マミー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アタック・ザ・マミー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アタック・ザ・マミー」解説
この解説記事には映画「アタック・ザ・マミー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アタックザマミーのネタバレあらすじ:王の墓
舞台は現代のエジプト。魔術を使うネクベトはファラオと対話するため、呪文を唱えて砂漠に大きな割れ目を出現させました。しかし族長のムスターファ・エルファイドが割れ目に調査団を派遣し、地底に隠されていた王の墓を見つけてしまいます。研究者のメイソン教授は、この墓に眠っているのは偉大なるファラオ、マナウス4世だと説明。その眠りを妨げる者には呪いや死が与えられると警告します。族長は周囲の反対を無視し、墓の封印を解いてしまいました。扉の向こうから眩い光が溢れ出します。
6カ月後。族長からの依頼を受け、アメリカ人カメラマンのダニー・フリンと、その助手ジュリーがエジプトにやって来ました。2人は詳しい仕事内容を知らされていません。砂漠の真ん中を走る列車を目撃し、驚くダニー達。族長の宮殿に到着した2人をネクベトが出迎えます。
アタックザマミーのネタバレあらすじ:マミー・ザ・テーマパーク
ネクベトは族長から寵愛を受けていますが、本人はハーレムに入るつもりなど微塵も無く、常にそっけない態度を取っていました。彼女が熱烈に愛するのは神聖なエジプトという国だけです。しかしジュリーが悪気なくエジプトを馬鹿にするので、ネクベトは早々に怒りを募らせました。ダニーとジュリーをそれぞれの部屋に案内したネクベトは、魔術の力で壁を抜けたり、ダニー達の様子を覗き見たりしています。そしてダニーの部屋に、パピルスで包んだファラオの像を投げ入れました。パピルスには古代文字で文章が記されていますが、当然ダニーには解読出来ません。
翌日。詳しい仕事内容を尋ねるダニーとジュリーに、族長は遊園地の広告宣伝用写真を撮影して欲しいと話します。遊園地の名は「マミー・ザ・テーマパーク」。発掘された地下遺跡を利用し、古代エジプトを模した様々なアトラクションを体験出来ます。目玉は4千年の眠りから解き放たれたマナウス4世のミイラでした。族長はダニー達を指令室に案内します。ここのメインコンピューターがテーマパーク内の全システムを制御しています。更に研究所で働くメイソン教授は、ミイラを再生させる研究を行っていました。研究チームが開発したマイクロチップを脳に埋め込みと、ミイラが蘇るという仕組みです。仮にミイラが暴走しても、マイクロチップに直接アクセスすれば行動を制御出来ます。非常事態の際は天井から鉄格子が下りてミイラを閉じ込める仕組みになっていました。
アタックザマミーのネタバレあらすじ:蘇るミイラ
族長は1カ月後にオープンを迎えるマミー・ザ・テーマパークへ、ダニーとジュリーを連れて行くことにします。砂漠の真ん中を走る列車に乗り込み地下世界へ。テーマパークでは古代エジプトの暮らしや習慣について学べるようになっていました。そして最大の目玉は棺の間に安置されたマナウス4世のミイラです。正妃らのミイラと共に眠っている彼の棺に光が差し込むと、埋め込まれたマイクロチップが温められ起動。感嘆するダニー達の前でマナウス4世のミイラが動き出し、その上喋り始めます。興奮しながら宮殿に帰ったダニーは、投げ込まれたファラオ像とパピルスについて相談するためメイソン教授を訪ねました。
教授によると、パピルスには古代文字で「古代エジプトのファラオの墓を決して冒涜してはならない」「遊園地をオープンすれば、死と破壊がもたらされるであろう」と書いてあるそうです。慌てて部屋に戻ったダニーは、ジュリーに明日仕事が終わり次第エジプトを出ようと言いました。その夜、ネクベトは隙を見て研究所に侵入しミイラに細工をします。ミイラは蘇り、自由に動いて宮殿の兵士を数人殺害しました。
アタックザマミーのネタバレあらすじ:制御不能のミイラ
翌日。ダニーとジュリーはマミー・ザ・テーマパークに入り、写真撮影を開始します。ダニーが喋るマナウス4世を撮影していると、マナウス4世は突然狂暴化して鎖を引きちぎりました。ダニーとジュリーが慌てて棺の間から逃げ出すと、マナウス4世も壁をすり抜けて出て来てしまいます。族長の命令で次々区画の鉄格子が下りるため、ダニー達は次第に逃げ場を失っていきます。指令室はマナウス4世のマイクロチップの電圧を最大に引き上げ、行動を制御しようとしますが上手くいきません。マナウス4世はついにダニーとジュリーを追い詰めます。しかしジュリーをじっと見ているだけで動きません。どうやら4千年も眠っていたマナウス4世は、久しぶりの女の胸に見入っているようです。そこでジュリーが胸元を寛げてマナウス4世の気を引いている隙に、ダニーが近くにあった硫酸をバケツに入れました。そしてマナウス4世の頭から硫酸を浴びせます。
ほっとするダニー達ですが、マナウス4世はドロドロになった体で追いかけてきました。ダニーは棒で滅多打ちにしたり大きな岩の下敷きにしたりと様々な攻撃を加えますが倒せません。必死の思いでマナウス4世を粉々にしたところで、宮殿の兵士が現れダニー達は連行されてしまいました。メイソン教授の調べで、マナウス4世の狂暴化の原因はカメラのフラッシュだと判明します。激怒した族長はダニーとジュリーを部屋に監禁。ミイラは埋めて替え玉を用意しろと叫びました。ジュリーがダニーの勇気に惚れこみ、その夜2人は結ばれます。2人を監視していたネクベトは魔術で部屋を焼こうとしますが、会話を聞いて中止しました。ダニー達はネクベトを永遠の女神、クレオパトラの子孫かもしれない、と話していたのです。
アタックザマミーの結末:終わらない伝説
翌日。族長とマナウス4世のツーショット写真撮るため、ダニー達は無理やりテーマパークに連れて行かれます。マナウス4世は棺に戻っていました。ダニーが撮影している隙に、ジュリーは自分のノートパソコンでクラッキングを仕掛けシステムを乗っ取ります。そこにネクベトが現れ、自分は王家の血を引くクレオパトラの子孫だと告げました。そして「その大地の割れ目を閉じよ」「二度と開かぬように」と呪文を唱え始めます。銃で撃たれてもナイフで刺されても死なない彼女の声に応え、地下遺跡全体が大きく揺れ始めました。ダニーとジュリーは急いで棺の間を出て扉を閉め、列車に飛び乗り発車させます。
閉じ込められた族長達の前でミイラが次々復活しました。メイソン教授や兵士達はミイラに殺害され、同行していたハーレムの女達も落ちてきた石の下敷きになります。族長は包帯で体をグルグル巻きにされ、マナウス4世の棺に閉じ込められました。列車が地上に到達した直後、砂漠の割れ目が閉じます。マミー・ザ・テーマパークは族長達を道連れに消滅しました。安心してキスを交わすダニーとジュリー。ところが別の車両では、4千年ぶりに2人きりになったネクベトとマナウス4世が愛を囁き合っていました。音声ガイドが「エジプトの偉大なる伝説は永遠に生き続ける」と告げ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画アタック・ザ・マミーのあらすじと結末でした。
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