アメリカを震撼させた夜の紹介:1975年アメリカ映画。俳優のオーソン・ウェルズが1938年10月に実際に放送したH・G・ウェルズ原作のラジオドラマ『宇宙戦争』によって、聞いていたアメリカ国民が、本当のニュースと勘違いしてパニックに陥った事件をテレビ映画化したものです。
監督:ジョセフ・サージェント 出演者:ヴィク・モロー、ポール・シェナー(オーソン・ウエルズ)、クリフ・デ・ヤング、マイケル・コンスタンティン、ウォルター・マッギン、アイリーン・ブレナン、メレディス・バクスター、トム・ボスレー、ウィル・ギアほか
映画「アメリカを震撼させた夜」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アメリカを震撼させた夜」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アメリカを震撼させた夜」解説
この解説記事には映画「アメリカを震撼させた夜」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカを震撼させた夜のネタバレあらすじ:起
1938年のハロウィンの夜、アメリカCBSラジオのスタジオでは生放送の準備が行われていました。そのころ農場では兵士になると言う息子と、反対する父親が口げんかしていました。アパートの一室では二人の子供を持つ夫婦が離婚の危機を迎えていました。夫は妻と子供を残し出て行く準備をしているところでした。田舎の一軒家の前では恋人同士が結婚の約束をしますが、彼女の父親が反対して、彼氏は車で一人帰って行きました。豪華な部屋ではパーティーが行われようとしていました。わがままな家族に家政婦や執事は困り果てていました。そしてCBSではラジオドラマ『マーキュリー劇場』が始まりました。今回はオーソン・ウエルズが制作した、H.G.ウエルズ原作の『宇宙戦争』の放送でした。
アメリカを震撼させた夜のネタバレあらすじ:承
『宇宙戦争』の放送はオーソン・ウエルズにより入念に計画され、リアリーティに満ち溢れていました。火星がガス爆発を起こし、火星からの落下物がニュージャージー州に落ちたところから始まりました。実在する博士を現地に向かわせたことにし、スタジオでは多くの人が放送に参加しました。そして記者が博士にインタビューをし、効果音を使い、宇宙船から火星人が出てきて、光線を発射して警官らを殺す様子を臨場感たっぷりに放送しました。この放送はバーやパーティ会場、農家、離婚危機の夫婦のアパート、そして車で飛び出した彼氏の車から流れ、皆聞き入りました。火星人の攻撃では、一時的の放送を中断し、電波が途切れたように聞かせました。そして軍隊7000人が出動したとの放送を始めました。
アメリカを震撼させた夜のネタバレあらすじ:転
始めは、興味津々に聞いていた住民たちも、7000人の兵士が全滅させられ放送が中断した頃から、これはヤバイと思い始めました。そして火星人が3本足のロボットでハドソン川を渡り、ニューヨークの中心へ向かい破壊させた頃から逃げる準備を始めました、軍の空爆も失敗に終わり、ルーズベルト大統領に扮した声優が、大統領声明を発表すると国民単位で逃げ始めました。道路は渋滞し、農家の親子は銃を持って走っていました。離婚危機の夫婦も一家で逃げることにし、車を走らせました。警察への通報が多くなり、警察はCBSにドラマだと言う事を放送するよう促しました。途中でCBSも『この放送はドラマです』とのコメントを入れますが、逃げ惑う国民はすでにラジオを聞いていませんでした。
アメリカを震撼させた夜の結末
やがて『宇宙戦争』の放送は終わりました。すると待機していた警官らがスタジオになだれ込んできました。農家の親子らは、3本足の水のくみ上げポンプを火星人と思い発砲して壊してしまいました。離婚危機の一家は車をスタックさせ、トンネルの中で拳銃自殺を考え始めていました。そこにパトカーがやって来て一家を助けました。父親に反対されていたカップルは、この状況になり、父親が神父をつとめ結婚式を挙げました。こうしてアメリカ全土を震撼させたラジオ放送の『宇宙戦争』事件は終わりました。しかしこの後、本当の脅威が待っていました。ナチスドイツの宣戦布告でした。
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