死霊館のシスター 呪いの秘密の紹介:2023年アメリカ映画。超常現象を題材にしたアメリカのホラー映画フランチャイズ『死霊館ユニバース』の第9作目で、シリーズの前日譚にあたる第5作『死霊館のシスター』(2018年)の続編です。本作もシリーズ全作品に携わるジェームズ・ワン(『ワイルド・スピード SKY MISSION』『アクアマン』など)がプロデュースを務め、『死霊館のシスター』で登場した悪魔のシスター・ヴァラクとの新たなる戦いを描きます。
監督:マイケル・チャベス 出演:タイッサ・ファーミガ(修道女アイリーン)、ジョナ・ブロケ(モーリス・“フレンチー”・テリオー)、ストーム・リード(修道女デボラ)、アナ・ポップルウェル(ケイト)、ケイトリン・ローズ・ダウニー(ソフィー)、マーゴット・ベルナッツィ(少女時代のアイリーン)、マキシム・エリアス=メネ(ジャック)、パスカル・オベール(ノワレ神父)、スザンヌ・ベルティッシュ(マダム・ローラン)、デヴィッド・ホロヴィッチ(コンロイ枢機卿)、ボニー・アーロンズ(ヴァラク/悪魔の尼僧)ほか
映画「死霊館のシスター 呪いの秘密」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「死霊館のシスター 呪いの秘密」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「死霊館のシスター 呪いの秘密」解説
この解説記事には映画「死霊館のシスター 呪いの秘密」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
死霊館のシスター 呪いの秘密のネタバレあらすじ:起
1956年、フランス・タラスコンの教会。ノワレ神父の手伝いをしていた少年ジャックは礼拝終了後に教会の地下室で後片付けをしていました。すると突然聖水の入った瓶がジャックの目の前で割れ、祭壇ではノワレ神父が苦しみながら宙に浮かび上がり、そして全身が炎に包まれました。ジャックは悲鳴を上げました。
その頃、『死霊館のシスター』にて悪魔のシスター・ヴァラクを封印すべく壮絶な死闘を繰り広げた修道女アイリーンはイタリアの修道院で穏やかな日々を過ごしていました。アイリーンはこの修道院で年下の修道女デボラと親しくなりました。
ある時、修道女たちが集い、ヴァラクについて語らいましたが、ヴァラクと戦ったアイリーンについては語られませんでした。
時を同じくして、フランスのとある地では、『死霊館のシスター』で封印されたはずのヴァラクに密かに憑依されたままの青年”フレンチー”ことモーリス・テリオーがマダム・ローランという人物が経営している寄宿学校で働いていました。モーリスはこの学校の教師ケイトやその娘ソフィーと親交を深めていました。
しかし、心優しいソフィーは他の生徒からいじめを受けており、助けようとしたモーリスまでも召使の分際でとバカにされていました。そんなある日、モールスを見かけて声をかけようとした子供が突然現れたヴァラクによって殺害されました。
死霊館のシスター 呪いの秘密のネタバレあらすじ:承
アイリーンは悪魔に取り憑かれたモーリスが助けを求めている夢を見ました。その後、アイリーンはコンロイ枢機卿をはじめとする教会の長老たちに呼び出されました。アイリーンはノワレ神父のみならず各地で教会関係者が次々とヴァラク絡みであろう謎の死を遂げていることを聞かされ、ヴァラクと戦った経験を見込まれて一連の事件の調査を依頼されました。
アイリーンは断ろうとしましたが、『死霊館のシスター』で共にヴァラクと戦ったバーク神父も死亡したことを知り、意を決して依頼を承諾しました。出発したアイリーンになぜがデボラも勝手についてきました。デボラは元々信仰心が薄く、この修道院の規律にも反発気味だったことから、アイリーンは悪魔に立ち向かうためにデボラが悔い改めて信仰心を抱いてくれればと考えました。
その頃、ソフィーはいじめっ子たちによって無理やり閉鎖された礼拝堂に連れて行かれました。ソフィーはそこでヤギが描かれた窓を見せられ、怖い話を聞かされたあげく、太陽の光とヤギの目が重なって赤く光るところを見せられました。いじめっ子たちは怯えるソフィーを閉じ込めて去り、ソフィーが泣き叫んでいるところにヴァラクが姿を表しました。
次の瞬間、モーリスが駆け付けて間一髪でソフィーを助け、いじめっ子たちを??りつけた後でソフィーをケイトのもとへ戻しました。しかし、この出来事をきっかけにソフィーは度々ヴァラクの幻影を見るようになっていきました。
ある日の深夜。ローランは見回りをしていたところ、礼拝堂の前にまるで意識を失ったかのように狼狽するモーリスの姿を見かけました。モーリスはその場を立ち去り、ローランは勝手に開いた礼拝堂の扉の向こうに足を踏み入れましたが、突然現れたヴァラクによって殺されてしまいました。
死霊館のシスター 呪いの秘密のネタバレあらすじ:転
アイリーンとデボラはノワレ神父の謎の焼死事件が発生したタラスコンの教会に到着しました。アイリーンらは事件の唯一の目撃者であるジャックから事情を聞こうとしましたが、ジャックは何も語らずにその場を去っていきました。
その夜。アイリーンは街でジャックを見かけ、後を追いました。すると新聞販売店の前で新聞や雑誌のページが勝手にめくり上がり、やがてそれらはヴァラクに似た姿へと変化していきました。アイリーンはヴァラクに首を絞められて気絶させられてしまいました。
アイリーンは薄れゆく意識の中で、遠い昔に何者かが女性の目をくり抜く儀式を行っている様子の幻影を見ていました。やがてデボラに助けられ、意識を取り戻したアイリーンは、気絶する直前に垣間見た幻影からヴァラクに関する真相に迫りつつありました。
それはヴァラクは封印されずモーリスに取り憑いたままであること、ヴァラクがモーリスを生かし続けている理由はヴァラクが何かを探していること・・・そしてデボラはジャックからノワレ神父のロザリオを受け取っており、アイリーンとデボラはヴァラクの真の狙いを探るべくフランスのカトリック公文書館へと向かいました。
アイリーンとデボラはそこで旧友の司書と再会し、いくつかの確信に迫る情報を得ました。ヴァラクの正体はかつて神から聖なる力を剥奪された堕天使だったこと、ヴァラクの狙いは火炙りにされても死ななかった殉教者・聖人ルーシーの“目”という遺物であること、ヴァラクは“目”を手に入れることでかつての力を取り戻そうとしていること・・・。
アイリーンらはヴァラクを今度こそ地獄へ封印する手がかりを掴みました。それは、アイリーンがヴァラクより先に“目”を手に入れることでヴァラクを封じるための聖なる力を操ることができるというものでした。”目”が最後に目撃されたのはかつて修道院だったローランの寄宿学校であり、アイリーンとデボラは学校へと急ぎました。
死霊館のシスター 呪いの秘密の結末
その頃、学校ではモーリスがケイトやソフィーと食事をしていました。その時、突然モーリスは苦しみ出し、うなじには逆さ十字が浮かび上がりました。そこにアイリーンとデボラが駆け付けましたが、とうとうモーリスは完全にヴァラクに乗っ取られてしまいました。
ヴァラクは“目”を探すため学校の礼拝堂に向かい、アイリーンは祈りを捧げ、デボラは木片による直接攻撃で何とかヴァラクの足止めに成功しました。そしてアイリーンらはヤギの目から放たれる光の向こうの床から“目”を発見しました。
しかし、ヴァラクは悪魔のヤギを召喚して学校の生徒たちを襲わせ、そしてモーリスは“目”を持って逃げようとするソフィーを追いかけました。モーリスは“目”の力によって苦しみはじめ、アイリーンが“目”を手にするとモーリスはその場に倒れました。しかし、モーリスの中のヴァラクは一瞬の隙を突いてアイリーンから“目”を奪い、かつての力を取り戻して完全復活すると尼僧の姿となりました。
ヴァラクはアイリーンを宙に浮かび上がらせて焼き殺そうとしましたが、炎はアイリーンを焼くことなく消火しました。実はアイリーンこそが聖ルーシーの末裔だったのです。アイリーンはデボラと共に祈りを捧げ、地下室にあったワインを爆発させました。すると、ワインは“キリストの血”へと変化し、“キリストの血”に包まれたヴァラクは炎に包まれながら地獄へと堕ちていきました。
事件は解決し、モーリスは元通りに回復しました。モーリスはケイトやソフィーと対面、アイリーンに感謝の意を伝えましたが、アイリーンの表情はどこか冴えませんでした。
やがて時は流れ、心霊研究家のエドとロレインのウォーレン夫妻はゴードン神父から電話を受け、ヴァラクの祟りについて説明を受けました。物語は死霊館ユニバース第3作『死霊館 エンフィールド事件』との繋がりを示唆して幕を閉じます。
以上、映画「死霊館のシスター 呪いの秘密」のあらすじと結末でした。
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