ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合の紹介:1996年アメリカ映画。ジェリー・ルイスが監督と主演を務めた『底抜け大学教授』(1963年公開)をエディ・マーフィ主演でリメイクした爆笑コメディです。超肥満体型の大学教授がスリムに痩せられる新開発の薬を試したことから起こる騒動をユーモラスに描きます。エディ・マーフィは特殊メイクなどを駆使して1人7役を演じ上げ、第69回アカデミー賞でアカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しています。2000年には続編の『ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々』が公開されています。
監督:トム・シャドヤック 出演者:エディ・マーフィ(シャーマン・クランプ/バディ・ラヴ/アンナ・クランプ/クリータス・クランプ/アーニー・クランプ/アイダ=メイ・ジェンキンス/ランス・パーキンス)、ジェイダ・ピンケット(カーラ・パーティ)、ジェームズ・コバーン(ハーラン・ハートリー)、ラリー・ミラー(ディーン・リッチモンド)、デイヴ・チャペル(レジー・ウォーリントン)、ジョン・エルス(ジェイソン)、ジャマール・ミクソン(アーニー・クランプJr.)ほか
映画「ナッティ・プロフェッサー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナッティ・プロフェッサー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合の予告編 動画
映画「ナッティ・プロフェッサー」解説
この解説記事には映画「ナッティ・プロフェッサー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナッティプロフェッサー/クランプ教授の場合日本のネタバレあらすじ:起
ウェルマン大学の生物学科の教授シャーマン・クランプ(エディ・マーフィ)は、日々遺伝子工学の研究に励んでいました。
気が優しくて紳士的ながらも内気で気が弱いクランプ教授は身長180cm、体重180kgという超巨体であり、歩くのも精一杯でいつもドジってばかり、学生たちからは笑いものにされ、学部長のディーン・リッチモンド(ラリー・ミラー)も頭を悩ませていました。
ある時、クランプ教授は実験室から5000匹ものハムスターの脱走を許してしまい、大学中は大混乱に陥り、リッチモンド学部長を激怒させてしまいました。
そんなある日、クランプ教授の前に、化学の入門講座担当講師として赴任してきた美人の大学院生カーラ・パーティ(ジェイダ・ピンケット=スミス)が現れ、クランプ教授は自分の論文のファンだという彼女に一目惚れしてしまいました。
ナッティプロフェッサー/クランプ教授の場合日本のネタバレあらすじ:承
その日の夜、久しぶりに実家に戻ったクランプ教授は一家揃って食卓を囲みましたが、食事の量は半端ないものであり、何よりも気難しい父・クリータス(エディ・マーフィ)、優しい母・アンナ(エディ・マーフィ)、脳天気な兄・アーニー(エディ・マーフィ)、下ネタが大好きな祖母・アイダ=メイ(エディ・マーフィ)と家族全員が肥満体質であることから、クランプ教授は自分の体質と性格は遺伝だから仕方ないと諦めモードになりました。
それでもカーラのことを諦めきれないクランプ教授は、思い切って彼女の家に行き、何とかデートの約束をこぎ着けることに成功しました。そしてクランプ教授はデートに向けてエクササイズインストラクターのランス・パーキンス(エディ・マーフィ)のテレビ番組を見ながらダイエットに励みましたが、大して効果はありませんでした。
そして迎えたデート当日。クランプ教授はすっかり夢見心地のまま、カーラと共にクラブに行きましたが、そこで人気毒舌コメディアンのレジー・ウォーリントン(デイヴ・チャペル)に自分が体型をネタにされて笑い者になってしまいました。
ナッティプロフェッサー/クランプ教授の場合日本のネタバレあらすじ:転
深く傷ついたクランプ教授は一時自暴自棄に陥るも、意を決して助手のジェイソン(ジョン・エルス)と共に開発していた未完成の痩せ薬を自分で試してみることにしました。すると、クランプ教授は一瞬にしてスリム体型に激痩せしただけではなく、性格も真逆に激変し、陽気なプレイボーイに変身してしまいました。
クランプ教授はバディ・ラヴ(エディ・マーフィ)と名乗り、クランプ教授の助手に成りすましてカーラの気を引こうと接近しました。こうしてカーラをデートに誘うことに成功したバディは再びクラブに向かい、レジーを毒舌で徹底的に攻撃して客から大喝采を受けました。バディはこのままカーラといいムードになりかけましたが、薬の効き目が切れて元のクランプ教授に戻ってしまいました。
翌日、何とかクランプ教授をクビにしたいリッチモンド学部長は、大学の研究スポンサー広報であるハーラン・ハートリー(ジェームズ・コバーン)に、納得のいく説明をするようクランプ教授に命じてきました。しかし、クランプ教授はそんなことよりもバディに変身した時のカーラの自分を見る目が今までとは違っていることに気づいていました。
クランプ教授はカーラを実家の食事に招待しますが、家族の品のない態度に赤っ恥をかかされてしまいます。クランプ教授はバディに変身し、ハートリーはそっちのけでカーラをホテルに誘いました。ところが、そのホテルは偶然にもハートリーとの打ち合わせ場所であり、バディはクランプ教授の助手を装ったまま言葉巧みにハートリーを丸め込み、大学のOB会で痩せ薬の成功を実証すれば、1千万ドルを寄付する約束を取りつけることに成功しました。しかし、クランプ教授が変身を繰り返す度に、いつしかバディの人格が彼を支配するようになっていきました。
ナッティプロフェッサー/クランプ教授の場合日本の結末
バディは周囲の女たちに色目を使って口説き倒し、彼の軽い性格に嫌気が差したカーラはバディに愛想を尽かしてしまいます。更にはバディを気に入ったリッチモンド学部長はクランプ教授を解雇して、代わりにバディを雇い入れました。
絶望したクランプ教授は痩せ薬を二度と使わないと決意して捨ててしまいますが、彼の中のバディの人格はクランプ教授に残しておいた薬を飲ませてしまいました。
OB会に出席したバディは興奮状態で痩せ薬の効果の実証を始めましたが、そこにジェイソンが現れ、バディはクランプ教授の人格を永遠に葬り去ろうとしていることを周囲に知らせました。
やがてひとつの体の中でクランプ教授の人格とバディの人格が激しくぶつかり合い、死闘の末にクランプ教授の人格が勝利を収めました。
クランプ教授はこれまでの研究結果を馬鹿げていたとしてその場を去ろうとしましたが、ハートリーはクランプ教授の誠実さを買って寄付を贈ることにし、カーラもクランプ教授を受け入れました。
こうしてカーラの愛を取り戻したクランプ教授は、招待された両親の前でカーラとダンスを踊るのでした。
以上、映画「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する