七年目の浮気の紹介:1955年アメリカ映画。ジョージ・アクセルロッド原案によるブロードウェイの同名舞台劇を映画化した名作ラブコメディです。避暑地に家族を送り出した結婚7年目の恐妻家の男が、階上に間借りするブロンドの髪の美女に惹かれていく様をコミカルに描きます。主演のマリリン・モンローが地下鉄の通気口からの風でめくれるスカートを抑えるシーンは映画史に残る名シーンとしてあまりにも有名です。
監督:ビリー・ワイルダー 出演者:マリリン・モンロー(ブロンド美女)、トム・イーウェル(リチャード・シャーマン)、ロバート・ストラウス(クルフリック)、オスカー・ホモルカ(ブルベイカー医師)、ソニー・タフツ(トム・マッケンジー)ほか
映画「七年目の浮気」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「七年目の浮気」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
七年目の浮気の予告編 動画
映画「七年目の浮気」解説
この解説記事には映画「七年目の浮気」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
七年目の浮気のネタバレあらすじ:起
ニューヨークの出版社、ブレイディ社に勤める編集者のリチャード・シャーマン(トム・イーウェル)は今年で結婚7年目になる恐妻家です。この日、リチャードは妻のヘレン(イヴリン・キース)と息子のリッキー(ブッチ・バーナード)を避暑地に送り出し、自分は7年ぶりとなる一人暮らしを満喫しようとしていました。
ヘレンから『禁酒』『禁煙』『腹八分』を強制的に誓わされたリチャードは、他の女には目もくれずに仕事に専念しようとしたその時、自宅アパートの階上の家主が避暑で留守にする間、部屋を間借りているブロンドの髪の美女(マリリン・モンロー)が帰ってきました。その悩ましいまでの美しさに危うく魅了されそうになったリチャードは、平常心を保つために自社で出版予定の精神科医・ブルベイカー医師(オスカー・ホモルカ)の原稿に読みふけりました。
七年目の浮気のネタバレあらすじ:承
元々妄想癖の一面があるリチャードは、自分が女性からモテまくりだという妄想に耽り始めました。会社の秘書モリス(マルガリート・チャップマン)、盲腸で入院した時の看護師フレンチ(キャロリン・ジョーンズ)、ヘレンの友人エレイン(ロクサーヌ)、あらぬ妄想を立てていたリチャードでしたが、ヘレンからの電話を受けて我に返りました。しかし、電話の内容はヘレンがリチャードの友人である作家のトム・マッケンジー(ソニー・タフツ)に会ったというものでした。ヘレンがトムと浮気しないか心配になったリチャードでしたが、その時リチャード宅のベランダに階上から鉢植えが落下してきました。鉢植えを落としたのはあのブロンド美女であり、リチャードはこれを機に彼女を部屋へ誘い、ヘレンから言いつけられていた禁酒・禁煙の約束も今回だけとあっさり破ってしまいました。妄想の膨れ上がったリチャードはあの手この手で何とか美女の気を引こうと試みるも全て失敗に終わり、ヘレンへの罪悪感からあっさり彼女を部屋へ帰してしまいました。
七年目の浮気のネタバレあらすじ:転
翌朝、いつもの通りに出社したリチャードは、ブルベイカーの原稿の中から、男は結婚7年目にムズムズするような浮気心が起こるとの文言に興味を示しました。心当たりのあるリチャードは出版の打ち合わせを利用してブルベイカーに相談しますが、結局何の解決策も得られませんでした。そのうちにリチャードの妄想は更に膨れ上がり、もしかしたら昨夜の美女との馴れ初めがヘレンにバレてしまっているのではと思い込んでしまいます。その疑いはリチャードがヘレンに電話をしたことで晴れるかと思いきや、今度はヘレンがトムとドライブに出かけたことを知り、ならばと意を決して美女を映画に誘う一大決心をしました。
リチャードと美女は映画を楽しみ、帰り際に暑がりの美女は地下鉄の通気口からの風にスカートをめくられそうになりながらも涼しさに喜び、美女の部屋にはエアコンがないことから、美女はエアコンのあるリチャードの部屋に泊めてほしいと頼んできました。
七年目の浮気の結末
美女をベッドで寝かせ、自分は彼女に手を出せずに居間のソファーで夜を明かしたリチャードは、もしかしたら美女は管理人のクルフリック(ロバート・ストラウス)とつるんで自分をカモにしようとしているのではないかとあらぬ妄想まで立ててしまいました。その誤解はすぐに解け、美女はリチャードにお礼のキスをして朝食の支度を始めました。そこに突然トムがリッキーの忘れ物であるカヤックのパドルを取りに訪れましたが、もしやヘレンは自分と離婚してトムと再婚するのではと早とちりしてしまったリチャードはトムを殴り倒し、自分がパドルを届けると言って靴も履かずに家を飛び出しました。美女は窓からリチャードの靴を放り投げて彼を見送り、リチャードは美女とのキスで付いた口紅も拭わずに一目散でヘレンのところへと急ぎました。
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