白蛇伝説~ホワイト・スネーク~の紹介:2011年中国,香港映画。中国の古代伝説のひとつ『白蛇伝』を題材に、香港で数多くの映画のアクション監督を務めてきたチン・シウトン監督が映画したアクション・ファンタジーです。ジェット・リー演じる主人公の高僧は人間界に潜む妖怪を退治していましたが、美貌の妖怪姉妹がそれぞれ人間の男や主人公の弟子と恋に落ちてしまい…。
監督:チン・シウトン 出演者:ジェット・リー(法海)、ホァン・シェンイー(素素)、シャーリーン・チョイ(青青)、レイモンド・ラム(許仙)、ウェン・ジャン(能忍)、ビビアン・スー(千年雪女)ほか
映画「白蛇伝説 ホワイト・スネーク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「白蛇伝説 ホワイト・スネーク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
白蛇伝説~ホワイト・スネーク~の予告編 動画
映画「白蛇伝説 ホワイト・スネーク」解説
この解説記事には映画「白蛇伝説 ホワイト・スネーク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
白蛇伝説 ホワイトスネークのネタバレあらすじ:起
南宋時代。鎮江・金山寺の住職であり、法力を操る高僧の法海(ジェット・リー)は人間界に潜む妖怪を退治しては寺の“雷峰塔”に封印していました。この日も法海は雪が舞う幻影を操る妖怪・千年雪女(ビビアン・スー)と戦い、激闘の末に法力で封印することに成功しました。千年雪女は法海の弟子のひとり能忍(ウェン・ジャン)によって様々な妖怪たちが封印されている雷峰塔に幽閉されました。
時を同じくして、人里離れた深い山奥に千年の修行を積んだ白蛇の精と、その妹で五百年修行した青蛇の精の姉妹が暮らしていました。そんなある日、山に許仙(レイモンド・ラム)という人間の男が薬草を摘みにやって来ました。青蛇の精は許仙を驚かせようとして誤って湖に転落させてしまい、許仙は白蛇の精に助けられました。白蛇の精は許仙に一目惚れしてしまいます。
後日、法海は能忍を伴ってコウモリ妖怪の退治に出発し、その際に川を渡るため許仙の船に乗せてもらいました。その頃、白蛇の精は人間に化けて素素(ホァン・シェンイー)と名乗り、同じく人間に化けて青青(シャーリーン・チョイ)と名乗った青蛇の精を連れて人間界に降り立ちました。法海と手分けして祭りの会場を捜索していた能忍はたまたま青青と知り合い、その正体に気付かずに打ち解けあいました。その後、能忍と別れた青青は許仙を見つけ、素素のいる湖亭へと連れていきました。許仙は素素の正体を知らぬまま相思相愛に陥っていきました。
白蛇伝説 ホワイトスネークのネタバレあらすじ:承
コウモリ妖怪を見つけた能忍は戦いを挑みますが、敗れて噛まれてしまいました。コウモリ妖怪は駆け付けた法海に封印されましたが、噛まれた影響で自らも妖怪に変わりつつあることに気付いた能忍は金山寺を脱走してしまいます。能忍の前に現れた青青は自らの正体を明かし、彼に妖怪の心得を伝授することにしました。
一方、素素は許仙と結婚することを決意、仲間の妖怪たちを家族に仕立てて許仙の家族の元へ挨拶に出向こうとしました。そこに法海が弟子たちを引き連れて現れ、青青は法海たちを引き付けるために素素たちを逃がしました。そこに能忍が青青を助けに駆け付け、寺に戻れと言う法海に「もう戻れない」と別れを告げて去りました。能忍は青青を守ると誓いました。
素素と許仙は結婚生活を始めました。許仙は病で倒れた人々のために薬を作り、素素はこっそりと薬に自らの妖気を与えました。一方、人々の病の元である妖怪を封印した法海は許仙の作った薬に妖気が込められていることに気付き、素素の正体が妖怪であることを見破りました。法海は許仙に護身用の法具を授け、素素に対しては人々を救った礼として今回だけは見逃すとし、許仙を愛してるなら身を引けと諭しました。
白蛇伝説 ホワイトスネークのネタバレあらすじ:転
許仙は人々から薬のお礼として食べ物や飲み物をもらいましたが、この中に蛇を追い払うという酒が紛れ込んでいたため、素素は危うく正体がバレそうになりました。法海は再び素素の元に向かい、忠告を破ったとして彼女を封じ込めようとしました。そして遂に素素は巨大な白蛇の姿に戻ってしまい、彼女の正体を知らない許仙に法具で傷つけられ、涙を流しながら姿を消してしまいました。
許仙は法海から素素の正体はあの白蛇だと知らされますが、彼女への愛は変わらず、どうすれば素素を助けられるのか悩みました。すると素素の仲間であるネズミの妖怪が、雷峰塔の中にある仙草なら彼女を救うことができると教えてくれました。雷峰塔には妖怪は近づけず、本物の仙草もひとつしかないことから、許仙は単身で雷峰塔に乗り込みました。許仙は分身した仙草に襲われますが、「本物の仙草は燃やせない」というネズミ妖怪のアドバイスを思い出して仙草に火をつけ、燃えなかった本物の仙草を手に入れました。ところがその直後、許仙は悪霊たちに憑依されてしまい、ネズミ妖怪に仙草を託して逃がしました。許仙は法海たちに捕らえられ、法海は悪霊を払う準備を始めました。
ネズミ妖怪から渡された仙草で復活した素素は許仙を助けるため青青と共に金山寺に乗り込みました。法海は許仙に憑いた悪霊を払っている最中だと説明しましたが、素素は法海が許仙との仲を引き裂こうとしているのだと誤解し、法海に戦いを挑みました。素素と青青は大蛇の姿となって金山寺を水没させ、ネズミ妖怪たちは法海の弟子たちが張った呪文の陣を打ち破りました。
白蛇伝説 ホワイトスネークの結末
本堂にいた法力僧たちは水に沈みながらも呪文を唱えることを止めません。建物の隙間から入り込んだネズミの妖怪たちが、法力僧たちの陣を破りました。素素は許仙と再会を果たしますが、許仙は彼女の記憶を失っていました。怒り狂った素素は青青と共に法海に襲い掛かり、法海は決死の戦いを挑むも追い詰められてしまいます。その時、コウモリ妖怪と化しながらも人間の心を失っていなかった能忍が溺れかかっていた法海の弟子たちを助け出し、その様子を見た法海はこれまで自分が行ってきた妖怪退治は果たして本当に正しい行為だったのだろうかと考え込みました。
素素は水の竜巻を発生させ、法海にとどめを刺そうとしましたが、自らの過ちを認めた法海は悟りを開いて“無敵の仏法”を習得し、素素を圧倒して雷峰塔の中に封印しました。封印された素素は許仙への愛は真実だと語り、許仙に会わせてほしいと願いを込めたその時、仏の慈悲深き光が差し込んできました。仏の心を悟った法海は一時的に素素の封印を解き、許仙は彼女との記憶を思い出しました。そして素素は再び雷峰塔に封じ込められ、青青は「姉のようにひとりだけを愛すことはできない」として能忍に別れを告げました。
その後、許仙は雷峰塔の周囲を掃除しながら素素に想いを馳せていました。そして法海は完全に妖怪と化した能忍に「見慣れたらなかなか様になってるぞ」と優しく声をかけました。
以上、映画「白蛇伝説~ホワイト・スネーク~」のあらすじと結末でした。
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