ストーリー・オブ・マイ・ワイフの紹介:2021年ハンガリー, ドイツ, フランス, イタリア映画。1920年マルタ共和国。船長のヤコブは、カフェに最初に入ってきた女性と結婚するという賭けを友人コードーとする。入ってきたのは美しい女性リジー。ヤコブは初対面のリジーに結婚を申し込んだ。その週末、2人だけの結婚式を行い、幸せな結婚生活を送るはずだった。しかしリジーの友人デダンが現れたことでヤコブは2人の仲を怪しみ嫉妬に苦しめられることとなる…。
監督:イルディコー・エニェディ 出演:レア・セドゥ(リジー)、ハイス・ナバー(ジェイコブ)、ルイ・ガレル(デダン)、セルジオ・ルビーニ(コードー)、ジャスミン・トリンカ(ヴィオラ)、ルナ・ヴェドラー(グレーテ)、ヨーゼフ・ハーダー(ブルーメ氏)、ウルリッヒ・マテス(ランゲ氏)、ウド・ザメル(フォス氏)ほか
映画「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」解説
この解説記事には映画「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ストーリー・オブ・マイ・ワイフのネタバレあらすじ:起
1920年マルタ共和国。船長ヤコブは港近くのカフェで友人のコードーと会いました。
「次にカフェに入ってきた女性と結婚する」そんなことを言いだしたヤコブ。コードーは鼻で笑うとヤコブに金をせびり、店を出ていきました。
しばらくしてカフェに1人の女性が現れました。妖艶で不思議な魅力を放つ彼女にヤコブは心を奪われ結婚を申し込みました。リジーと名乗るその女性は突然の彼のプロポーズに動揺することもなく、不敵な笑みを浮かべ1週間後ならと返事をしました。
1週間後、2人だけの結婚の儀式を済ませ夫婦となったヤコブとリジー。しかしその翌日、ヤコブは4カ月間の仕事に出なくてはなりませんでした。
仕事を終えて自宅に戻ったヤコブは、美しい妻リジーに迎えられて再び訪れる幸せな生活に胸を躍らせました。
ストーリー・オブ・マイ・ワイフのネタバレあらすじ:承
しかし夫婦で友人たちと会食を楽しんでいるところへ、リジーの友人を名乗るデダンという青年が現れました。若くて端正な顔立ちのデダンにヤコブの心はざわつきはじめました。仕事で家にいないときにはリジーとデダンの仲を疑い、嫉妬心を膨らませていくヤコブ。リジーは次第にヤコブの言葉が荒くなっていくことを感じ始めていました。
ついにヤコブはそれまで乗っていた貨物船を降りる決断をし、臨時ではありましたが豪華客船の船長を任されることになりました。リジーとより長い時間一緒に過ごすためです。リジーも一緒に乗船させようとしましたが、彼女はそれを望みませんでした。
航海の初日、船内で火事が起こりました。救助を頼もうとする船員を制して、雨を待つヤコブの決断は多くの人命と船を救いました。しかしその騒動の中、ヤコブは若い女性グレーテと出会い惹きつけられてしまいます。
街に戻ったヤコブは自由奔放に遊びまわるリジーに嫌気がさし、一時の浮気心でグレーテと会うようになります。ヤコブはリジーと別れてグレーテと結婚したいとさえ思うようになりました。
ストーリー・オブ・マイ・ワイフのネタバレあらすじ:転
ヤコブの友人コードーは怪しげなビジネスが当たり、ヤコブを誘ってさらに大きな仕事を仕掛けようとしていました。そしてコードーから将来有望だと言われた株券を譲り受けました。
ある日の朝、グレーテとの待ち合わせで出かけようとしているヤコブを、リジーが珍しく妖艶に誘ってきます。ヤコブは大幅に時間に遅れてしまいましたが、グレーテは待っていました。しかし、グレーテは別れを告げ去って行ってしまいます。
ヤコブは何もかも上手くいかないことにやけくそになり、探偵に依頼してリジーの調査をさせました。ところが、結果は極めて貞淑な女性だとのこと。自分の思い過ごしを反省したヤコブは船長職に戻るためにオーナーと話し、リジーともやり直そうと決意しました。
その帰り道、ヤコブはパーティの招待状を受け取りました。まっすぐ自宅に戻ったヤコブでしたが、リジーは留守でした。家で落ち着く気分でもなかったヤコブはパーティに行ってみることにしました。ところが会場にデダンが現れました。もしやリジーも来ているのでは?そう疑念を持ったヤコブは会場を探すとそこにリジーの姿がありました。やはり自分の判断は間違っていなかったとヤコブは確信したのです。
ストーリー・オブ・マイ・ワイフの結末
ヤコブは怒りに震えながら自宅に戻りましたが、リジーは数人の男たちと車で去った後でした。部屋の荷物が持ち去られていることを確認したヤコブは急いであとを追い、列車の中でデダンと一緒にいるリジーを見つけました。ヤコブは怒りに任せたままデダンにパンチを一発くらわせると、リジーに株券を出せと怒鳴りました。
さらにヤコブはリジーにペンを差し出し“ヤコブの株券を盗みました”と自白文を書かせ、署名させました。そして「きみの非による離婚の証拠にする」と言い放ち列車を降りました。リジーはただ泣きながら従うしかありませんでした。
7年後、航海から帰ってきたヤコブは街中でリジーが歩いているのを見かけます。その物憂げな様子のリジーが気になったヤコブは友人へ電話をし、彼女について聞きましたがその答えは意外なものでした。
「彼女は6年前に亡くなったわよ。ずっとヤコブだけを愛していたのよ」と。
これまで自分を苦しめていたのは、自らが作った妄想だったのだろうか。そしてリジーに対してしてきた仕打ち思い返して複雑な気持ちで船に戻っていくのでした。
以上、映画「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」のあらすじと結末でした。
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