大菩薩峠の紹介:1966年日本映画。岡本喜八が『侍』に続いて迫力のある殺陣を盛り込んで作り上げた時代劇。何度も映画化された原作だが、ここでは「甲源一刀流の巻」から「壬生と島原の巻」までを映像化している。脚本担当は『侍』や『日本のいちばん長い日』でも岡本監督と組んだ橋本忍。海外でカルト映画になっている。
監督:岡本喜八 出演:仲代達矢(机竜之助)、新珠三千代(お浜)、加山雄三(宇津木兵馬)、内藤洋子(お松)、藤原釜足(お松の祖父)、西村晃(裏宿の七兵衛)、中谷一郎(宇津木文之丞)、佐藤慶(芹沢鴨)、中丸忠雄(近藤勇)、宮部昭夫(土方歳三)、三船敏郎(島田虎之助)、ほか
映画「大菩薩峠(1966年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「大菩薩峠(1966年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「大菩薩峠(1966年)」解説
この解説記事には映画「大菩薩峠(1966年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大菩薩峠のネタバレあらすじ:起
巡礼姿の老人と若い娘お松が大菩薩峠を登ってきます。彼らは祖父と孫でした。お松が水を汲みに行っている間に老人はふらりと現れた深編笠の侍に話しかけられ、すぐに刀の餌食になります。
彼は武州沢井村にある道場で若師範を勤めている机竜之助。冷酷非情なニヒリストでした。
竜之助は村へ戻る途中ですれ違った盗賊裏宿の七兵衛も斬ろうとしますが、すばしっこい七兵衛は難を逃れます。そして彼は身寄りのなくなったお松を哀れに思い、保護することにします。
大菩薩峠のネタバレあらすじ:承
道場へ戻った竜之助のところへ宇津木文之丞の妻お浜が訊ねてきます。宇津木は甲源一刀流の師範なのですが、御岳神社の奉納試合で竜之助と対戦することになっていました。
お浜は宇津木が負けるだろうと思い、その面目を保つために「負けてくれ」と竜之助に頼みに来たのです。しかし竜之助は拒否。それどころかお浜の貞操を奪ってしまいます。
さらに試合では宇津木を殺してしまい、竜之助の虜となったお浜と一緒に江戸へと逃げます。
大菩薩峠のネタバレあらすじ:転
それから2年が経ち、文久2年。裏長屋に落ち着いた後、竜之助はお浜との間に郁太郎という子供もできていました。幕末の激動期ということもあってその剣の腕を買われ、竜之助は新徴組の手助けをして相変わらず人を斬っています。
また道場破りも行なっており、ある日、直心影流島田虎之助の道場で試合を申し込みます。相手になったのが宇津木兵馬という若い剣士。偶然にもそれは竜之助が殺した宇津木文之丞の弟でした。
兵馬は竜之助を仇と狙っていたのですが、まだこの時点では相手が竜之助と知りません。それに剣の腕前も未熟で、竜之助に負けてしまいます。
大菩薩峠の結末
やがて兵馬はお松と知り合い、暗殺未遂にあった島田虎之助のお陰で竜之助の正体を知ります。兵馬が道場に籠って腕を磨く一方、竜之助は諍いの末に妻のお浜を斬殺。
文久3年には今や新選組になった近藤、土方、斎藤といった隊士とともに京都に滞在します。お松も七兵衛が預けた女に身を売られ、京都の島原にいました。ここで上洛した兵馬と再会した彼女はその依頼により槌屋で竜之助を見張るのですが、彼に捉えられてしまいます。
しかし竜之助はやがて錯乱。彼を疎ましく思う隊士に襲われる中、次々と彼らを斬り捨てていくのです。
以上、映画「大菩薩峠」のあらすじと結末でした。
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