熱帯楽園倶楽部の紹介:1994年日本映画。ツアーのためバンコクを訪れていた添乗員みすずは、観光客を食い物にする二人の詐欺師と出会います。思わぬトラブルから失職したみすずは、詐欺師達と手を組むことを思いつき…。「おくりびと」の滝田洋二郎がおくる痛快なコメディー映画です。
監督:滝田洋二郎 出演者:清水美沙(紺野みすず)、萩原聖人(飛田林始)、岸部一徳(タチバナさん)、白竜(森)、風間杜夫(ジョイ)、ほか
映画「熱帯楽園倶楽部」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「熱帯楽園倶楽部」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
熱帯楽園倶楽部の予告編 動画
映画「熱帯楽園倶楽部」解説
この解説記事には映画「熱帯楽園倶楽部」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
熱帯楽園倶楽部のネタバレあらすじ:起
舞台はタイ・バンコク。添乗員の紺野みすず(清水美沙)は、中高年の日本人観光客を連れてツアーにやってきました。客のわがままに振り回されながら慣れない土地で奮闘していたみすずはある日、日本人青年の飛田林始(萩原聖人)から声を掛けられます。
親切で礼儀正しい飛田林に心を許したみすずは、そのまま一緒にお茶を楽しむことなり、彼の馴染みの店へやってきます。ところが飲み物を二杯頼んだだけで法外な金額を請求されてしまいます。店主ジョイ(風間杜夫)はどこか胡散臭い男だと感じましたが、みすずは渋々カードで代金を支払いました。
しかし数日後、バスで街を巡っていたみすずはジョイと飛田林がグルで、観光客を狙う詐欺師だと知り、驚愕します。タイと日本のハーフであるジョイは、言葉巧みに人を騙す能力に長けていました。ジョイに勝負を持ちかけられ、賭けに負けるみすずでしたが、その鮮やかな手腕に感動すら覚えてしまいました。
熱帯楽園倶楽部のネタバレあらすじ:承
宿泊していたホテルでツアー客のパスポートが紛失するという事件が起きます。みすずは日本大使館に掛け合い、なんとかツアー客を無事に日本へ送り届けましたが、会社からは全責任を押し付けられてしまいます。その後、ホテル側のミスが発覚し、パスポートは無事に戻ってきました。
うっぷんが溜まっていたみすずは、このパスポートを使って大金を得ることを思いつき、ジョイに売りさばいて欲しいと依頼します。ジョイはマフィアの長ルーのもとへ赴き、パスポートの換金を依頼します。金の引き渡しには一か月かかると言われました。
みすずは勝手にジョイの店の二階に住むことを決めてしまい、家具を持ち込み引っ越してきます。一方、飛田林は独断で拳銃密売の詐欺に乗り出します。みすずに恋をしている飛田林はなんとか彼女にいいところを見せようと躍起になっていました。そして日本の暴力団山本組から銃を買いたいという申し出があり、飛田林とみすずはタイへやってきた組員二人をガイドすることになりました。
熱帯楽園倶楽部のネタバレあらすじ:転
観光を楽しんだのち、ヤクザ達は銃の試し撃ちをしてみたいと言い出します。拳銃など持っていない二人はパニックになりますが、そこにブローカー役に成りすましたジョイが現れ、なんとかその場を収めました。拳銃は来週渡すと嘘をつき、金を巻き上げることに成功しました。
さらにパスポートを売りさばいたお金も舞い込み、バカンスへ出掛けた三人は高級ホテルで贅の限りを尽くします。ジョイは気を利かせて飛田林とみすずを二人だけにしてやりますが、みすずのほうはジョイに恋心を抱いていました。結局ジョイがみすずに口説き落とされ、二人は関係を持ちました。
三人がバンコクへ戻ってくると、ジョイの店は山本組の二人に占拠されていました。嘘がバレたのです。ヤクザ達の恨みを買ってしまった以上、タイにいるのは危険だとジョイに進言され、一度は日本に帰ろうとするみすずと飛田林でしたが、みすずがある作戦を思いつき、再びジョイと合流します。
熱帯楽園倶楽部の結末
みすずは組員達に銃の密輸がバレて飛田林が逮捕されてしまったと話し、彼が警察に山本組のことを話せば国際問題に発展しかねないので保釈金を半分出してもらえないかと持ち掛けます。愚直なヤクザ達はこの話を鵜呑みにしました。
みすずとジョイはルーに一芝居うってもらい、ヤクザ達から金を引き出すことに成功します。その後ルーの手下達がヤクザ達にジョイらが詐欺師であることをばらそうとしますが、飛田林が身体を張って難局を乗り切りました。
しかし、みすずはもう昔のように三人で暮らすことは難しいと考えていました。みすずはジョイと飛田林に別れを告げ、日本へと帰っていくのでした。
以上、映画「熱帯楽園倶楽部」のあらすじと結末でした。
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