処刑ライダー(別題:死神レーサー)の紹介:1986年アメリカ映画。凶悪な暴走族たちに車を奪われ殺された青年が復活し、漆黒のハイパー・スポーツカーで復讐していく姿を描いたハード・カー・アクション映画です。映画のキャッチコピーは「もう許せない!悪い奴はめざわりだ!!」
監督:マイク・マーヴィン 出演:チャーリー・シーン(ジェイク・ケシー)、ニック・カサヴェテス(パッカード・ウォルシュ)、シェリリン・フェン(ケリー・ジョンソン)、ランディ・クエイド(ルーミス保安官)、マシュー・バリー(ビリー・ハンキンス)、グリフィン・オニール(オギー)、ジェイミー・ボジアン(ガッターボーイ)、クリント・ハワード(ラヘッド)、ほか
映画「処刑ライダー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「処刑ライダー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
処刑ライダーの予告編 動画
映画「処刑ライダー」解説
この解説記事には映画「処刑ライダー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
処刑ライダーのネタバレあらすじ:起・危険な奴ら
ある夜、ジョージが愛車・デイトナで恋人とアリゾナ砂漠のフリーウェイをドライブしていると、突然3台の車が猛追してきました。恐怖にかられ、何とか振り切ろうとしましたが、行く手を阻むように車が駐車されていました。身動きがとれなくなったジョージたちを、車から降りてきた不良達が取り囲みました。そのリーダーの男はジョージにカーレースを申し込みました。恋人が人質に取られたジョージにNO.という選択肢はありませんでした。
レースが始まりました。C3コルベット(73年型)を駆るリーダーの男は汚い手を使い、優勢だったジョージの車を弾き飛ばし、ゴールしました。ジョージの車はレースに負けた代償として奪われてしまいました。彼らは凶悪な地元の暴走族「ロード・パイレーツ」でした。リーダーはパッカード・ウォルシュという狡猾で危険な男で、こうしてめぼしい車を見つけるとレースをしかけ、その戦利品として車を略奪していました。
処刑ライダーのネタバレあらすじ:承・謎の男
アリゾナ砂漠の中の小さな町・ブルックスに、バイクに乗った謎の男が現れました。ジェイク・ケイシーと名乗るこの男に、ケリー・ジョンソンは一目惚れをしてしまいました。しかし、ケリーはパッカードから付きまとわれていました。彼はケリーのことを自分の女だと言い、他の男と口をきくことさえも嫌がりました。パッカードは異常に嫉妬深く、何をするか分からない危ない男でした。
ケリーにはかつて、ジェイミーという恋人がいました。しかし、ジェイミーは殺され、その犯人は分からずじまいでした。ケリーとジェイミーの弟ビリー・ハンキンスとは、同じバイト仲間であり、良き友人でもありました。ケリーもビリーも突如現れた男・ジェイクに興味を引かれました。そんなジェイクの背中には、無数の傷跡がありました。実はかつて仲間とジェイミーを襲ったのはパッカードでした。ジェイクの姿にジェイミーを思い出したパッカードは、仲間にジェイクたちがケリーに近づかないように監視させました。
ある日バイトが終わり、ビリーはケリーを車で送り届けようとしましたが、パッカードに見つかってしまいました。盾突くビリーに腹を立てたパッカードは、車を懸けたレースを求めました。ビリーに拒否権はありませんでした。しかしその時、見たこともない漆黒のターボ車「ダーボ・インセプター」が挑発するように、目の前を走っていきました。パッカードは仲間とその車を追いかけました。
パッカードの仲間・オギーがターボ車とレースを行うことになりました。余裕綽々でオギーは愛車デイトナ・ターボZ(初期型)を発進させました。しかし、ターボ車は抜群の加速を見せ、オギーは見失ってしまいました。オギーがそのまま車を走らせていると、突然、道を塞ぐようにターボ車が止まっていました。オギーは避け切れずに激突し、崖から転落してしまいました。車は爆発炎上しましたが、ターボ車は魔法のように無傷のまま再び出現し、そのまま走り去っていきました。奇怪な事は更にありました。燃えた車中は500度を超えていたはずなのに、オギーの遺体には傷ひとつなく、目だけが誰かにくり抜かれたかのように無くなっていたのでした。
その夜、パッカードたちの修理工場に、ヘルメットを被った黒いライダースーツの男がショットガンを持って現れました。その謎の男は滅茶苦茶に破壊し、煙のように消えてしまいました。
処刑ライダーのネタバレあらすじ:転・地獄からの使者
数日後、パッカードの車に「ルックアウト・ロードで待つ」と言うメモが貼られていました。パッカードは直ぐに謎の男だと気づき、仲間を引き連れてメモの場所に向かいました。今度は、パッカードの仲間・ミンティが謎の男のターボ車とレースを行いました。後からルーミス警部補らのパトカーが追跡しました。ミンティは敵討ちだと愛車・ファイアーバード(77年型)を走らせました。ターボ車は鋭い加速でミンティを引き離しました。ミンティが見失ったまま走っていると、突然、道路を塞ぐようにターボ車が止まっていました。ミンティは避け切れず、激突し、炎上しました。漆黒の車も大破したはずですが、またもや魔法のように無傷で現れました。ルーミスは黒い車を挟み撃ちにして追い込みましたが、車は猛スピードでバリケードを正面突破し、逃走していきました。ルーミスたちは追いましたが、その速さに全く追いつけませんでした。そして、漆黒のターボ車は光に包まれると、煙のように消え去りました。
ある日、ケリーがジェイクと密かにデートをしている現場を目撃したパッカードは、ジェイクを追跡しましたが、ジェイクは突然目の前から消えてしまいました。「そんなバカな…」すると忽然とパッカードの背後に漆黒の車が現れました。後ろから追突され、パッカードは墓地へと突っ込んでしまいました。目の前に現れたのは例の黒いライダースーツの男でした。「ぶっ殺せ!」「地獄に送ってやるー!」スカンクはショットガンを放ちましたが、なぜか銃は暴発してしまいました。「何なんだよ~今の!奴は人間じゃねえ~!」スカンクは恐怖に震えました。謎の男は消え失せ、パッカードは自分の名前の墓石を目にしました。パッカードは引き上げました。
翌日、ルーミスはパッカードたちを署に集め、命を落としたミンティの話をしました。検視の結果、彼は車が爆発する前に既に死亡しており、オギーと同様に両目をくり抜かれていましたが、それ以外の全く傷はなかったのでした。また不思議なことに、高熱の火の中から引き摺り出したにも関わらず、遺体はなぜか氷のように冷たかったのでした。ルーミスはそう語ると、パッカードらに復讐しないよう警告しました。
処刑ライダーの結末:最後の戦い
「俺たちは悪霊に狙われてるんだ!俺は抜けるぞ!」ラッグはアジトの修理工場から逃げ出しました。そこへ突如、黒いターボ車が現れ、修理工場へと突っ込んで行きました。ラッグの前で修理工場は木っ端みじんに吹っ飛びました。中にいたガットとスカンクも吹っ飛んでしまいました。恐怖に慄き泣きながらラッグは、パッカードがジェイミーを殺したことを知らなかったとルーミスに告白しました。謎の男は殺されたジェイミーとよく似ていたのでした。
仲間を殺されたパッカードは、ケリーを拉致しました。そこでケリーはジェイミーを殺した犯人がパッカードたちだと知りました。ケリーがパッカードに全く気持ちがないと伝えると、パッカードは車を止めてケリーを殺そうとしました。すると、そこに黒いターボが現れました。「よし!俺がレースを教えてやる!」パッカードはターボ車にレースを挑みました。
ついにパッカードのC3コルベットと謎の男のダーボ・インセプターの勝負が始まりました。2台は追跡してくるパトカーを巻き込みながら、猛スピードでデッドヒートを繰り返しました。パッカードは猛スピードで道路に立つ黒いライダーを引き殺そうとしました。しかし、その男の姿は一瞬でターボ車に姿を変え、パッカードの車と激突しました。車は大爆発し、吹き飛びました。その後には、オギーたちと同じく体に傷ひとつないパッカードの遺体が転がっていました。追ってきたルーミスは、全てが終わったことを悟りました。
その夜、ケリーの前に漆黒のターボ車が現れました。そこから黒いライダースーツの男が降りてきました。次の瞬間、彼の体が眩く輝き、ジェイクの姿へと変わりました。「僕がわからない?」ジェイクの言葉にケリーは、直ぐにジェイミーだと気づきました。ジェイクはケリーに後で迎えにくると言い、ビリーの元に向かいました。ジェイクはビリーにターボ車の渡し、バイクで立ち去りました。ジェイクが兄・ジェイミーだと気づいたビリーは、泣きながらその姿を見送りました。そして、ジェイクはケリーをバイクに乗せ、遠くへと旅立ちました。そんな二人の姿をルーミスは静かに見送りました。
以上、映画「処刑ライダー」のあらすじと結末でした。
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