絶対の愛の紹介:2006年韓国,日本映画。ジウと恋人関係にあるセヒは嫉妬心が強く、ジウが自分に飽きてきたと思い込み半年間行方をくらました挙句、整形して別人になりジウの前に現れます。セヒを探し疲れたジウは彼女を愛しはじめ、二人は結ばれます。しばらくすると彼女は整形前の自分に嫉妬心を持ち始め…という内容のミステリー映画です。ラブストーリーのような展開ですが、終盤から内容は一変しラストに驚かされます。
監督:キム・ギドク 出演者:ソン・ヒョナ(スェヒ)、ハ・ジョンウ(ジウ)、パク・チヨン(セヒ)、キム・ソンミン(医師)ほか
映画「絶対の愛」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「絶対の愛」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「絶対の愛」解説
この解説記事には映画「絶対の愛」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
絶対の愛のネタバレあらすじ:起
整形外科医院から、手術を終えた女性がマスクとサングラス姿で出てきた時、丁度走ってきたセヒとぶつかります。女性は持っていた整形前の写真を落とします。額のガラスが割れ、拾い上げたセヒが「私が直します」と言ったものの、そのまま立ち去ります。
セヒの恋人ジウが喫茶店で待っていると、可愛いウェイトレスが来ます。ジウが見とれているとセヒが入って来て、嫉妬してウェイトレスに嫌がらせをします。その時、店の前に停めてあったジウの車に、若い女性二人が乗った車がぶつけます。
ジウが外に出て話をしていましたが、にやけた態度で美人二人と話すジウを見たセヒの嫉妬心が燃えが上り、女性二人に暴言を吐きます。代わりに謝るジウに、女性は「愛されているのね」と言います。
ジウの部屋に戻った二人はベッドインしますが、ジウがSEX出来る状態になりませんでした。それを見たセヒは飽きられていると思い「私をあの人と思ってやってみて」と言います。すると上手くいった事で、セヒが「あの人と思ってやったの?」と聞きます。ジウが怒りだすと、セヒがジウの唇を噛み、泣きだしました。
この日以来、ジウはセヒと連絡がつかなくなり、マンションの部屋も引き払っていました。
そのころ、セヒは整形外科医院にいました。医師が「これ以上美人に出来ない」と言うと、セヒは「顔を変えてほしい」と言い、医師が「完治するまで6か月かかる」と言います。ジウと行ったペミクミ彫刻公園の思い出の写真を全部燃やしたセヒは、整形手術に挑みます。
絶対の愛のネタバレあらすじ:承
5か月もの間セヒが見つからないジウは、友人の紹介で娼婦とホテルにチェックインしたり、昔好きだったミウから告白されてホテルに行こうとしますが、全部途中で邪魔が入りSEXまでたどり着けませんでした。
ペミクミ彫刻公園へ向かうフェリーに乗ったジウは、マスクとサングラスの女性を見かけます。ジウは声をかけて話をしました。フェリーを降り、歩く女性を車に誘いましたが無視され、ジウは一人で彫刻公園をまわり、セヒとの思い出に浸ります。
その後、ジウは友人たちと合コンをしたものの、恋は実らず、セヒとよく行った喫茶店に入ります。新しい美人のウェイトレスがいて、気になったジウが見つめていると、目が合ってしまいます。
再び ペミクミ彫刻公園へ行くフェリーに乗ったジウは、喫茶店の女性を見つけて声をかけます。そして二人は彫刻公園に行き、恋人同士のように楽しみ写真を撮ります。女性が「恋人はいるの?」と聞きます。ジウが「6か月前にいなくなった」と言うと「待っているの?」と聞きます。ジウは「待っているのか、忘れているのかわからない」と答えます。帰りの車で、女性がジウの手を握りしめます。ジウは思わず女性にキスをして別れました。
街を歩くジウに少女が手紙を持って来ます。ジウは喫茶店に入り手紙を見ます。小さい文字がいっぱい書かれていて、セヒのサインがありました。そこへあの女性がコーヒーを持ってきて「愛しているとたくさん書いている」と言います。
ジウが女性に名前を聞くと、「スェヒ」と答えて、手紙のセヒの字をなぞり、スェヒに書き換えました。するとジウは手紙を取り上げ「恋人の名前を勝手に変えないでくれ」と怒ります。イラついたスェヒは「じゃあ何故キスしたの?」と言い返します。
絶対の愛のネタバレあらすじ:転
再びジウが喫茶店にやって来ました。スェヒに無視されたジウは、コーヒーカップを落とします。これでスェヒがこっちへ来ると思ったジウでしたが、スェヒは店を飛び出します。追いかけたジウが彼女を見失うと、店主にスェヒの電話番号を聞きます。そして留守電にメッセージを入れました。
メッセージを聞いたスェヒは、ジウの車を待ち伏せて飛び出すと、走って逃げました。追いかけたジウがやっとスェヒを見つけ、部屋に呼びます。食事を作り二人で楽しみ、ジウが体を要求すると「また今度」と言ってスェヒは帰ってしまいます。
彼女に夢中になったジウは、スェヒの部屋に行きます。部屋の掃除をした後二人は結ばれました。スェヒはジウに「ありがとう」と言います。ジウが理解できない顔をしていると、スェヒは「思い通りになった」と心でつぶやきました。実はスェヒこそ整形したセヒでした。
やがて二人は頻繁に愛し合うようになりますが、スェヒはセヒと自分のどっちを愛されているのかわからなくなり、涙をこぼします。そしてセヒの名で「帰って来たから会おう」と待ち合わせの手紙をジウに送ります。
悩むジウはスェヒを喫茶店に呼びます。そしてセヒが帰ってきたことを話します。スェヒは「愛しているの?」と聞きます。ジウが「たぶん」と言うと、スェヒは昔の自分に嫉妬し「私は体だけが目的なの?」と大声で怒鳴りつけます。二人は大喧嘩になり、スェヒがジウに平手打ちをすると、ジウは店を飛び出します。
スェヒは自分の部屋で、セヒの顔写真を拡大して切り取っています。そしてセヒとの待ち合わせに来たジウが見たものは、セヒの面を被ったスェヒでした。
絶対の愛の結末
ジウは顔を変えて自分を試していたスェヒに怒り、怒鳴り散らします。スェヒは面を取らず、泣きながら整形外科医院に行きます。医師が「元の顔に戻したいの?」と聞くと、首を横に振り、面を破ります。
ジウが整形外科医院にやって来ます。医師と酒を飲み、セヒの顔を変えたことを責めます。文句ばかり言うジウに怒った医師は「全部お前のせいだ」と言って殴り倒すと、ジウは医師にしがみつきます。
医師がスェヒに会い、ジウが整形したことを知らせます。スェヒはマスクとサングラスをつけ、写真を撮る男を見つけて話しかけます。男は、「5カ月後会いましょう」と言いました。
6か月が過ぎると、スェヒは喫茶店に行きジウを探しました。ジウと思しき男性に話しかけ、手を握って確かめますがジウは見つかりませんでした。
一人の男性とは部屋まで行きました。しかし、アルバムを見てジウではないと分かり帰ろうとすると、暴行されそうになりました。その時、誰かかが男を殴り倒しました。
確かにジウは近くにいると分かったスェヒは、写真を撮っていた男に会いに行くと、スェヒは手を握り締め、ジウだと思って男の部屋に行きます。壁には自分の写真がいっぱいありました。ジウと信じて愛し合った後、名前を聞くと「ジョンウ」と答えました。騙されたスェヒは写真を全部引きはがして部屋を出ます。
再び喫茶店でジウを探すスェヒが、人違いで揉めていると、喫茶店の前を男が横切ります。ジウだと思ったスェヒは男を追います。走って逃げる男がトラックに轢かれました。スェヒは血だらけになった男の顔をさすり、血まみれのまま、整形外科医院に行きます。
医師は「別人になりたい?」と聞きます。再び整形したスェヒが医院の外に出ると、走ってきた女性がぶつかり、整形前の写真が落ちてガラスが割れました。その女性は昔の自分であるセヒでした。
以上、映画「絶対の愛」のあらすじと結末でした。
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