タイタンA.E.の紹介:2000年アメリカ映画。遠い未来を舞台に、3DCGとセル画を組み合わせて製作されたSFアドベンチャー・アニメーション作品です。地球が滅亡した未来、一人の青年は父から託された手掛かりをもとに、仲間たちと故郷を取り戻すための壮大な冒険に繰り出します。
監督:ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン 声の出演:マット・デイモン(ケール・タッカー)、ビル・プルマン(ジョセフ・コルソ)、ドリュー・バリモア(アキーマ・クニモト)、ネイサン・レイン(プリード)、ジョン・レグイザモ(グーン)、ジャニーン・ガロファロー(スティス)、ロン・パールマン(サム・タッカー)ほか
映画「タイタンA.E.」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タイタンA.E.」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
タイタンA.E.の予告編 動画
映画「タイタンA.E.」解説
この解説記事には映画「タイタンA.E.」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タイタンA.E.のネタバレあらすじ:起
「人間は時に、未来を永遠に変えるような秘密を解き明かすことがある。火、電気、核分裂・・・31世紀初頭、またひとつの秘密が解かれた。それは、宇宙での人類の役割を変えうるものであり、人類が持つ限りない想像力の証でもある。その名は“タイタン・プロジェクト”・・・」
西暦3028年、アメリカ・コロラド州ピアース。地球人類の未知なる可能性を恐れた異星人の種族“ドレッジ”は何の前触れもなく人類への攻撃を開始、大勢の人々が宇宙へ向けて脱出しました。発明好きな少年ケール(アレックス・D・リンツ)は父で天才科学者のサム・タッカー教授(ロン・パールマン)に連れられて宇宙港へ向かいました。それぞれ別の船に乗ることになったサムはケールに「これをはめている限り希望は消えない」と指輪を託し、「必ず迎えにゆく」と言い残すとケールを部下のテック(トーン・ロック)に預け、自らは巨大宇宙船「タイタン号」に乗り込んで宇宙の彼方へと飛び去っていきました。その直後、地球はドレッジの攻撃を受けて爆散、宇宙の塵と化しました。
タイタンA.E.のネタバレあらすじ:承
15年後。成人したケール(マット・デイモン)は銀河の彼方で廃棄された宇宙船の解体作業に従事していましたが、他の異星人たちからは「負け犬」呼ばわりされてバカにされ、食事の支給でも後回しにされがちでした。そんなケールが他の解体作業船へと向かおうとしたその時、彼の前に巨大な船“ワルキューレ”が現れました。船に乗っているのは船長のジョセフ・コルソ(ビル・プルマン)と女性クルーのアキーマ・クニモト(ドリュー・バリモア)などです。
その後、ケールが異星人の同業者に絡まれていたところにコルソが仲裁のため現れ、絶滅の危機にある地球人類を救うため手を貸してほしいと持ち掛けてきました。最初は乗り気でなかったケールでしたが、テックからコルソが父サムのかつての仲間であり、タイタン・プロジェクトに携わっていること、そしてケールがサムから託された指輪にタイタン号の在り処が記されていることを知りますが、それでもケールは断りました。その時、作業船内に複数のドレッジが潜入、命を狙われたケールは成り行きからコルソと行動を共にすることになり、怪我を負いながらも何とか作業船を脱出、ワルキューレに匿われました。
ケールはアキーマと異星人クルーのプリード(ネイサン・レイン)の手当てを受けて回復、武器のスペシャリストであるスティス(ジャニーン・ガロファロー)や発明家のグーン(ジョン・レグイザモ)を紹介されました。
タイタンA.E.のネタバレあらすじ:転
グーンがケールの指輪の地図を解読したことにより、古代種族ガウルの星“セシャリム”の“壊れた月”にタイタン号の手掛かりがあることが判明しました。コルソがいうにはタイタン号は銀河系でも最高の船であり、失われた故郷を復活させるとてつもない力を秘めているというのです。
セシャリムに着いた一行は、プリードとグーンを船に残して偵察を開始、まるでコウモリのようなガウル族と対面、タイタン号はアンダリ星雲に隠されているという有力な情報を得ました。しかしそこにもドレッジが襲い掛かり、ケールたちはガウル族の助けを得て惑星にある水素の木を爆発させながら船に戻ろうとしましたが、ケールとアキーマはドレッジにさらわれてしまいました。
ドレッジの母船に連行されたケールは指輪の情報からタイタン号の位置を特定されてしまい、アキーマはカプセルに入れられて宇宙空間に廃棄されてしまいました。アキーマは貿易船ソロスに回収され、コルソたちは奴隷貿易を装ってソロスに潜入するとアキーマを助け出しました。その頃、ケールも牢獄のエネルギー・シールドを破って脱走、大広間でドレッジの女王がタイタン号破壊の命令を下している様を目の当たりにしました。ケールはドレッジの戦闘機を奪って母船から脱出、誤射されそうになりながらもワルキューレに助け出されました。再び地図を確認したところ、タイタン号は辺境のファランジアル子午線にあるティグリン星のアイスリングに移動していることが明らかになりました。
途中、ワルキューレは周りを取り囲んできた“船の天使”と呼ばれる複数のエネルギー体を振り切り、燃料や物資の補給のため漂流するコロニー「ニューバンコク」に立ち寄りました。
タイタンA.E.の結末
ケールとアキーマは何とコルソとプリードがドレッジと通じていたことを知り、そしてケールの父サムはドレッドに殺されていたことを知ります。ケールとアキーマはワルキューレから脱走、コルソは先にタイタン号を見つけるため事情を知らないスティスとグーンに出航の準備をさせました。
ニューバンコクにはケール同様に地球から避難してきた人々が暮らしていました。ケールとアキーマは裏切ったコルソとプリードよりも先にタイタン号に着くため、コロニー住民たちの協力を得て旧型の廃船「フェニックス号」を飛べる程度にまで修理、コルソの追跡をかわしながら目標のティグリン星系に到達、行く手を阻む氷の柱を摺り抜けて遂にタイタン号へと辿り着きました。
タイタン号の中には様々な生態系のDNAサンプルがあり、指輪を起動装置にはめると中には広大な空間が出現しました。するとサムのホログラムメッセージが再生されタイタン号には新たな惑星を生み出す力があること、そのためには膨大なエネルギーが必要であることを告げました。
一方のコルソらもタイタン号に到着、用済みになったスティスとグーンを始末しようとしましたが、コルソらの企みに気付いたグーンらは仕掛けられた爆弾を捨てて難を逃れました。船に乗り込んだコルソとプリードはケールとアキーマを殺そうと銃を向け、ケールはコルソの会話からドレッジの正体がエネルギー体であることを知ります。
その時、突然プリードがコルソを裏切り、間もなくドレッジの母艦もタイタン号に到着しました。コルソはプリードを倒し、指輪を奪って逃げようとしてケールと取っ組み合いとなり、船のブリッジから転落してロープに引っ掛かりました。ケールはドレッジのエネルギーを吸収してタイタン号の動力源にすることを思いつき、モジュールを起動させましたが1基だけトラブルを起こしてしまい、ケールが船外に出て修復に向かいましたが、タイタン号やワルキューレはドレッジの猛攻を受けて絶体絶命に陥りました。そこへドレッジを裏切ったコルソが現れてケールに加勢、母船による総攻撃が迫るなかコルソはケールをブリッジに戻すと自らの命と引き換えにモジュールを繋ぎ、女王をはじめ全てのドレッジはエネルギーに変換されてタイタン号に吸収されていきました。そしてタイタン号は化学反応を起こし、ひとつの巨大な惑星を形作っていきました・・・。
西暦3044年。地球崩壊から16年。ケールとアキーマは人が住める環境にまで成長した惑星に降り立ち、星の名を“ボブ”と名付けました。スティスとグーンは銀河に散らばった人類に新たな故郷の誕生を知らせるためワルキューレで飛び立ち、やがてニューバンコクをはじめとする人類がこの星を目指してやってきました。
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