なまいきチョルベンと水夫さんの紹介:1964年スウェーデン映画。別題「わたしたちの島で わんぱくアザラシのモーセ」。スウェーデンのとある島に住むチョルベンさんはいつも犬の水夫さんと一緒。ある日そこにアザラシの子供がやって来て子供たちは大騒ぎ。
監督:オッレ・ヘルボム 出演:マリア・ヨハンソン(チョルベン)、クリスティーナ・イェムトマルク(スティーナ)、ステフェン・リンドホルム(ペッレ)、トシュテン・リリエクローナ(メルケル)、ルイーズ・エドリンド(マーリン)、ベンクト・エクルンド(ニッセ)、ほか
映画「なまいきチョルベンと水夫さん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「なまいきチョルベンと水夫さん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「なまいきチョルベンと水夫さん」解説
この解説記事には映画「なまいきチョルベンと水夫さん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
なまいきチョルベンと水夫さんのネタバレあらすじ:起・カエルの王子様とモーセ
スウェーデンの島に住むチョルベンはいつも犬の水夫さんと一緒。彼女は水夫さんを世界一親切な犬だと可愛がっていた。ある日、スティーナとカエルにキスをして王子様に戻そうとすると、ちょうど桟橋に知らない男性がやって来た。彼女たちは彼をすぐにペッレの姉のマーリンに会わせた。てっきりマーリンの王子様になると思いきや、ぺーテルと名乗った青年はまたヨットに乗って行ってしまった。マーリンの父メルケルさんは相変わらず桟橋でボートのモーターうまくつけられず、からかわれていた。仕方なく彼は家出モーターを直すことにした。ある日チョルベンは漁師ヴェステルマンから網に引っかかっていたアザラシの子供を貰いモーセと名付けた。チョルベンはアザラシの世話をはじめ、他の子供たちも巻き込み、浜辺にモーセ用の池を作った。アザラシにかかり切りのチョルベンに、水夫さんは少し機嫌が悪い様子。
なまいきチョルベンと水夫さんのネタバレあらすじ:承・モーゼを隠せ
再び島へやって来たぺーテルは、アザラシの子を見て、チョルベンたちに大金になるのに売らないのかと聞いた。彼はあ動物研究所の職員だった。もちろんチョルベンたちは売る気など無かったが、それを聞いていたヴェステルマンは、彼に実際にアザラシが200クローナで売れることを確かめ、チョルベンにアザラシを返すように言い出した。チョルベンたちははじめにアザラシを売る売らないの話を出したぺーテルをカエルに戻してしまおうと、悪態をつきながらぺーテルにキスをした。自分に冷たい態度をとりながらもキスをしてくれるチョルベンたちに、ぺーテルはお礼を言った。 アザラシはペレの案で、小屋の中に隠すことになった。彼らがアザラシを移したり、岩場に取り残されたスティーナを助けている間ずっとぺーテルとマーリンは話をしていた。彼の理想はやさしくて賢い女性だった。その夜、マーリンは夕飯の後ぺーテルを見送り、気持ちを確かめ合った。
なまいきチョルベンと水夫さんのネタバレあらすじ:転・犯人は誰だ?
ある夜、ペッレの大事なペットの兎ヨッケが檻から出てしまう、そこへキツネがやってくる。キツネに気づいた水夫さんはキツネを追い、羊の檻の方へ。翌朝、噛み跡のついた羊と噛み殺された兎が見つかり、マーリンが夜道で見かけた水夫さんに疑いがかかってしまった。チョルベンの父は繋ぐ縄を持ってくるものの、動物を殺す犬を生かしておくわけにはいかないと言い、チョルベンは自分がモーセにかかりきりになっていたことを後悔した。そして、父親は繋いでおくのも気の毒だと猟銃を出してきた。 その日はチョルベンもペッレもアザラシの世話をできず、小さなスティーナが餌をあげにいった。ヴェステルマンは彼女を付けてアザラシの隠し場所を突き止めた。スティーナはアザラシに餌をやった帰りに、おじいさんの羊の囲いの中にキツネを見つける。きっとキツネが犯人だと、チョルベンの父親に話しに行こうとすると、森に水夫さんを連れて行く後姿を見た直後、銃声が聞こえる。絶望していると、殺せないと言って水夫さんと父親は返って来た。銃声はヴェステルマンの猟のものだった。真犯人はキツネ。キツネを探して森に入る島の面々だったが、波打ち際に追い詰められたキツネを見ると、ペッレはキツネなら仕方ないと、泳いでいくキツネを見ていた。チョルベンはそんな彼にモーセをあげることにした。
なまいきチョルベンと水夫さんの結末:モーセ作戦開始
けれど、肝心のモーセはいなくなっていた。スティーナから話を聞いた二人は夜に、ヴェステルマンの家からモーセを連れ出した。その時ペッレは、海を見るモーセに、海へ帰りたいのではと感じた。ペッレの家では、父親のメルケルがヴェステルマンから買えばいい、避暑にやってくる客を手伝ってお小遣いを稼げと言った。それはぺーテルが来るまでに目標の200クローナ稼ぐことだった。しかし、彼が来るまでにわずかに目標には届かなかった。マーリンとやって来たぺーテルにアザラシを売ろうとすると、彼はもう買わないと言った。出て行ったヴェステルマンにペッレは自分たちが稼いだお金だけ渡した。そして、ペッレはモーセを海に返し、ぺーテルから彼の犬のユムユムを貰った。 チョルベンは、海で泳ぐのに飽きたら帰ってくると言った。 メルケルは直したエンジンで沖まで行き、泳いでいるモーセを見守った。
以上、映画なまいきチョルベンと水夫さんのあらすじと結末でした。
なまいきチョルベンと水夫さんのレビュー・考察:動物を飼うという事
この作品の中ではまるでペアのように兎や犬を連れている。小さなスティーナに至っては羊のペットにされていると嘆いている。水夫さんに疑いがかかった時のチョルベンの反応からして、少なくとも子供たちのペットとの関係に上下はなく、無二の友、もしくはそれ以上かもしれない。それは、ペッレが毎晩兎のヨッケと寝ていた事や、最後に海にモーセを送り出したことから伝わってくる。
なまいきでおしゃまでとってもかわいい女の子、チョルベンのイタズラいっぱいのほんわかした日常を描いたほっこりムービー。スウェーデンが舞台ということで、お洒落要素もある作品で、北欧好きの方にはおすすめです。ちょっと日常に疲れた時にはチョルベンを見て、心和みたいなぁと思いました。スウェーデンの自然や動物も心癒してくれます。