心のカルテの紹介:2017年アメリカ映画。拒食症患者の実情をリアルに描いたヒューマン映画。リリー・コリンズやキアヌ・リーブスなど豪華俳優人が出演し体当たりで演じた作品です。本作の監督とエレンを演じたリリーは摂食障害を患った過去があったため、実体験を背景に持ったリアルな脚本と表現が話題となっています。
監督:マーティ・ノクソン 出演:リリー・コリンズ(エレン)、キアヌ・リーブス(ウィリアム・ベッカム)、アレックス・シャープ(ルーク)、キャリー・プレストン(スーザン)、リアナ・リベラト(ケリー)、リリ・テイラー(ジュディ)ほか
映画「心のカルテ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「心のカルテ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
心のカルテの予告編 動画
映画「心のカルテ」解説
この解説記事には映画「心のカルテ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
心のカルテのネタバレあらすじ:起
20歳のアートが得意なエレンは拒食症です。母はレズビアンであることを告白して、両親は離婚しました。現在は義母に面倒を見てもらっています。通院してもよくなる兆しがなく、体重は減る一方です。心配に思った義母は、有名な医者に診てもらって、拒食症の施設に入ることをエレンに進めます。エレンは乗り気ではありませんでしたが、しかたなく入居することにします。エレンはサイトに自分のアートをアップしていました。それには感情的な意味もこめられており、それに共感する人が後を立ちませんでした。挙句の果てには、エレンの絵がきっかけで自殺をしてしまう子もいました。その母親から、手紙とともに自殺した現場の写真が送られてきました。それをきっかけにエレンの拒食症は悪化していきます。
心のカルテのネタバレあらすじ:承
その施設にはエレンと同じ悩みを抱えている拒食症患者が数名いました。ここでは運動禁止、吐くに禁止、携帯所持禁止などルールがあり、そのルールを守って自発的に行動した人にはポイントが与えられます。そのポイントを貯めていくと外出の許可やタブレットの使用許可が得られます。食べ物は好きなものを選ばせてくれました。しかし、みんな一口食べられたらいい方でした。中には痩せすぎて、チューブから栄養を補給している子もいました。こっそり紙袋に吐いて汚物を隠している子もいました。ここで頑張れば拒食症は治るとかすかな希望を持っていましたが、施設の内情を見ると、そんな簡単なことではないとエレンは気付かされます。そんな中、バレエをしていた青年ルークは回復の兆しを見せていました。これまでにもポイントで何度も外出の許可がでたり、体重が増えたりしました。今では、普通の人と同じくらいご飯が食べられます。
心のカルテのネタバレあらすじ:転
先生とエレンの家族が出席必須の家族ミーティングが行われました。しかし、父親は仕事を理由に欠席をしました。みんなは呆れ顔です。ミーティングが始まるやいなや、口げんかが始まります。エレンは自分のせいでこうなってしまったことを悲しみ、謝り続けます。それをきっかけにエレンのやる気はなくなってしまいます。そのような状態のときに、外出許可が出たルークはエレンを誘って出かけます。そのディナーでエレンは久しぶり笑って楽しい時間を過ごしました。すると、ルークはエレンのアート作品のファンであることが分かりました。ルークはゲイと言われていましたが、エレンに恋愛感情があります。また自分のせいで誰かを自殺させてしまうのではないかと思ったエレンは、ルークを避けるようになります。
心のカルテの結末
施設に居続けても一向に良くなる兆しは見えず、チューブで栄養を取らざるおえない状況までエレンはきてしまいました。施設を飛び出したエレンは母親の元へ向かいます。そして、こんな風になってしまったことを謝ります。エレンの母も、ちゃんと育ててあげられなかったことを謝ります。そして、「もし、あなたが死にたかったら私は止めない」と言われました。なんだか。実の母親に死んでほしいと言われている気分になりました。深夜に家を抜け出し、あてもなくさまよいます。そして、深い眠りにつき夢を見ます。夢の中でエレンは健康な体を持っていました。ルークと一緒に木に登って笑顔で座っていました。まるで天国のようでした。下を見てみると、ガリガリに痩せているエレンがいました。その姿をみたエレンは自分の今の状況がいかにひどいかを痛感しました。そこで目が覚めます。生きていることに驚いたエレン。そして、何か決意を持った表情をします。母の家には帰らず義母の家へと向かいます。義母に心配されましたが、エレンは「もう大丈夫」と力強い声で応えます。そこで映画の幕は閉じます。
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