トウキョウソナタの紹介:2008年日本,オランダ,香港映画。東京を舞台に、どこにでもある平凡な家族の崩壊と再生を書いた作品。現代社会にありがちな、知らず知らずのうちに壊れていく家族の闇をリアルに描いた本作は、第61回カンヌ国際映画祭、「ある視点」部門審査賞を受賞するなど、国内外から高い評価を受けました。
監督 :黒沢清 出演: 香川照之 (佐々木竜平)、泉今日子(佐々木恵)、小柳友 (佐々木貴)、井之脇海(佐々木健二)、井川遥(金子先生)、津田寛治(黒須)、児嶋一哉(小林先生)、役所広司(泥棒)ほか
映画「トウキョウソナタ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トウキョウソナタ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トウキョウソナタ」解説
この解説記事には映画「トウキョウソナタ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トウキョウソナタのネタバレあらすじ:家族の秘密
東京に暮らす、一見、幸せそうに見える、ごくありふれた家庭の佐々木一家。でも、家族はそれぞれ、秘密を抱えて生きていました。一流メーカーで働いていた父親の竜平は、会社から突然リストラ宣告されます。竜平は、会社をリストラされたことを家族に打ち明けられず、毎日スーツ姿で仕事に向かうふりをして、職探しをする毎日が始まりました。
トウキョウソナタのネタバレあらすじ:バラバラになる家族
ある日、失業者向けの公園の炊き出しで、高校の同級生に偶然出会った竜平は、お互いの傷をなめ合います。しかし、同級生は子供を残したまま自殺してしまったのでした。大学生の長男の貴は、家族と距離を置き、アルバイトに勤しんでいます。アメリカ軍が国外の志願兵を募集していることを知った貴は、家族の反対を押し切って、アメリカへと旅立ちます。次男の小学生の健二は、給食費で月謝を払い、親に内緒でピアノ教室に通っています。
トウキョウソナタのネタバレあらすじ:秘密を知られた時
母親の恵は、家族がバラバラになっていく様子を間のあたりにしながら、何もできずにいました。なかなか希望の職に就くことができなかった竜平は、仕方なくショッピングモールの清掃員をすることにしますが、家族には、秘密を隠し通し続けます。偶然、清掃員として働く姿を恵に見られた竜平は、慌てふためいて道路に飛び出し、車にひかれてしまいます。意識を失った竜平は、路上で一夜を過ごすこととなります。実は、その日、恵は泥棒に拉致されていたのでした。車を運転させられて海までやってきた恵は、泥棒と一緒に海の小屋で一夜を過ごします。一方、バスに無銭乗車しようとして警察に捕まった健二も、その日、拘置所で一夜を過ごします。
トウキョウソナタの結末:再生する家族
あり得ない場所で一夜を過ごすことになった3人は、翌朝、帰宅し、一家は食事を共にします。志願兵として海外へ旅立った貴も、海外ボランティアとして働くことを決め、バラバラだった家族は少しずつ、本来の家族のかたちを取り戻していきます。ピアノの先生から、才能を見込まれた健二を、家族は応援します。音大の付属中学の入学試験で、健二は見事なピアノ演奏を披露したのでした。
以上、トウキョウソナタのあらすじと結末でした。
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