男はつらいよ 旅と女と寅次郎の紹介:1983年日本映画。シリーズ第31作目はマドンナ役に都はるみを迎え、寅さんこと車寅次郎は旅先で、多忙なスケジュールに嫌気が差して失踪していた人気女性演歌歌手と偶然に出会い、一緒に旅をする様子を描いています。旅を続けるうちに寅さんは彼女に想いを抱くようになっていくのですが…。
監督:山田洋次 出演者:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、前田吟(諏訪博)、藤岡琢也(北村社長)、都はるみ(京はるみ)ほか
映画「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 旅と女と寅次郎の予告編 動画
映画「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 旅と女と寅次郎のネタバレあらすじ:起
寅さん(渥美清)はとある旅先の茶屋で居眠りをしていました。寅さんは江戸時代に飢饉を救うため一揆を起こす夢を見ました。夢から覚めた寅さんはいつものように柴又に向かい、矢切の渡しにて細川たかし(本人)と共に小舟に乗って辿り着きます。
翌日は満男(吉岡秀隆)の通う小学校の運動会があり、「とらや」の面々は準備に追われていました。帰って来た寅さんは、当日仕事のためいけない博(前田吟)に「お前は仕事行け。俺が父親代わりになって満男を応援してやる」と息巻きますが、あまりの気合いの入れようにおいちゃん(下條正巳)やタコ社長(太宰久雄)らから逆に迷惑だと言われてしまい大喧嘩になってしまいます。寅さんはそのまま再び旅に出てしまいます。翌日、運動会は雨のため中止になりました。
男はつらいよ 旅と女と寅次郎のネタバレあらすじ:承
寅さんが新潟に辿り着いた時、地元のホールで開催予定だった人気の女性演歌歌手・京はるみ(都はるみ)のコンサートが中止になっていました。どうやら開演直前に失踪した模様です。その後、寅さんは出雲崎の港で地元漁師(山谷初男)に漁船で佐渡島まで乗せてほしいと交渉していた時、やりとりを見ていたある女性が歩み寄り、寅さんは女性と共に佐渡島へ渡ります。宿泊先の民宿で、寅さんはこの女性は以前どこかで見かけたような気がしていました。女性は、自分は今は自由の身だから明日どこかに連れてってほしいと頼みます。そこに民宿の女将(北林谷栄)がサインを求めてきたことから、女性が京はるみ本人だと気づきます。はるみは多忙なスケジュールに加えて失恋で心に傷を負い、衝動的に失踪してしまったのです。
男はつらいよ 旅と女と寅次郎のネタバレあらすじ:転
翌日、はるみは寅さんと共に佐渡を散策します、はるみの所属事務所社長の北村(藤岡琢也)やマネージャーたちもまた彼女を連れ戻すべく佐渡に向かっていたのです。事情を知らない二人は楽しい時間を過ごしますが遂に追いつかれ、はるみは、寅さんとの旅は一生忘れないと言うと、寅さんにエメラルドの指輪を渡して佐渡を後にします。演歌の世界に舞い戻ったはるみは吹っ切れたかのように快進撃を続けていました。その頃、「とらや」に戻った寅さんは表情はやつれ、疲れ果てていました。それから、寅さんはカセット式ウォークマンではるみのヒット曲ばかりを聴き漁るようになっており、「とらや」の面々は心配します。寅さんははるみとの事は伏せ、面々に佐渡の日々を説明します。
男はつらいよ 旅と女と寅次郎の結末
そんなある日、はるみが柴又にやって来ました。柴又の街はまさかの大スターの訪問に騒然となります。はるみは寅さんに東京でのリサイタルのチケットを渡すと、別れた恋人とやり直すことを決めたことを告げます。大スターという立場の違いを超えてはるみに想いを寄せていた寅さんは衝撃を受け打ちのめされます。はるみは柴又の人々のリクエストに応え、「アンコ椿は恋の花」などの大ヒット曲を高らかに歌い上げ、柴又を大いに沸かせるのでした。寅さんはさくら(倍賞千恵子)と博にリサイタルのチケットを譲ると、再び旅に出るのでした。やがて夏が来て、さくらと博は寅さんから貰ったチケットではるみのリサイタルに行きます。ステージ上ではるみは、佐渡島で出会い、自分に優しくしてくれた男の話をします。「今頃、どこにいるのかしら。寅さん…」会場には、北海道を旅している寅さんから素敵な花が届いていました。
以上、映画「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」のあらすじと結末でした。
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