男はつらいよ 寅次郎物語の紹介:1987年日本映画。シリーズ第39作目。寅さんこと車寅次郎は、かつてのテキヤ仲間の忘れ形見の少年共に、少年の生き別れた母親探しの旅に出ます。旅先で寅さんは薄幸の女性と出会い…。
監督:山田洋次 出演者:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、伊藤祐一郎(秀吉)、五月みどり(ふで)、秋吉久美子(隆子)ほか
映画「男はつらいよ 寅次郎物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 寅次郎物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎物語の予告編 動画
映画「男はつらいよ 寅次郎物語」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 寅次郎物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎物語のネタバレあらすじ:起
旅先のとある駅の待合室で居眠りする寅さん(渥美清)は、かつて自らが少年だった頃の夢を見ていました。父と喧嘩し、継母やさくらを振り切って家出した頃の夢でした。
柴又では、さくら(倍賞千恵子)が満男(吉岡秀隆)の高校卒業後の進路について悩んでいました。ある日、「とらや」に秀吉(伊藤祐一郎)という少年がやって来ます。翌日、「とらや」に帰った来た寅さんは秀吉と対面します。秀吉は寅さんのテキヤ仲間だった「般若の政」で、母・ふで(五月みどり)は博打や道楽に溺れる政に愛想を尽かして蒸発、政は俺が死んだら寅を頼れと言い残して急死していたのです。
男はつらいよ 寅次郎物語のネタバレあらすじ:承
テキヤ仲間の情報で、ふでが和歌山にいると知った寅さんは、秀吉を連れて母親探しの旅に出ます。大阪では誘拐犯の疑いをかけられます。その夜の宿で寅さんは秀吉が持ってきた政の位牌を取り出すと、政の破天荒な人生と自分を重ね合わせるのでした。
翌日、和歌山に着いた寅さんたちは、ふでは和歌の浦のホテルで働いていたと聞き、現地を訪ねると既に吉野に移っていました。吉野へ行くもそこにもおらず、旅館で秀吉は疲れから体調を崩して寝込んでしまいます。そこにたまたま隣室にいた隆子(秋吉久美子)という女性が駆け付け、秀吉を病院に連れて行きます。隆子は寅さんを秀吉の父だと勘違いします。看病の甲斐あって秀吉は回復、その後、3人は紅葉の季節を迎えた吉野を散策します。
男はつらいよ 寅次郎物語のネタバレあらすじ:転
寅さんの隆子は互いの身の上話をして打ち解けます。隆子は共に旅行する予定だった恋人に逃げられていたのです。そんな中、寅さんのテキヤ仲間の情報で、ふでは三重県の伊勢志摩にいることが判明します。その夜、隆子は昔に中絶していたことを寅さんに打ち明けます。翌日、隆子と別れた寅さんと秀吉は伊勢志摩に向かいます。ふではこの地で病気になり、現地の真珠店の別邸で静養していました。秀吉とふではようやく再会を果たし涙を流します。見届けた寅さんは、一緒に柴又へ行くという秀吉にここに残るよう言い残すと、帰りの連絡船に乗って柴又に帰って行きました。
男はつらいよ 寅次郎物語の結末
柴又に帰って来た寅さんは、秀吉と別れた寂しさを引きずっていました。渡世人の辛さを説き、これから旅に出るという寅さんの財布に、さくらはこっそり1万円札を入れておきました。満男は柴又駅まで見送りに来てくれました。思春期や大学受験などに悩む満男は寅さんに「人間は何のために生きてんのかな」と問いかけると、寅さんは「生まれてきてよかったなって思うことが何べんかあるじゃねぇか。そのために人間生きてんじゃねえのかな。そのうち、お前にもそういう時が来るよ」と励まし、電車に乗って行きました。
正月、隆子が「とらや」を訪ねてきました。伊勢志摩のふでからは「秀吉と二人、幸せに暮らしています」と年賀状が届きます。その頃、寅さんはテキヤ仲間たちと再び伊勢志摩を訪れ、ふでと秀吉が連絡船の船長(すまけい)と一緒に仲睦まじく歩いているところを目撃、「俺たちのような人間が声をかけると迷惑なんだ」と岩場の陰から見守っていました。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎物語」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する