男はつらいよ 柴又慕情の紹介:1972年日本映画。シリーズ第9作目となる今作はマドンナ役に吉永小百合を起用し、北陸と柴又を又にかけ、寅さんこと車寅次郎が小説家の娘に片想いをする様子が描かれます。この作品から寅次郎の叔父「おいちゃん」役が初代・森川信から2代目・松村達雄にバトンタッチしています。
監督:山田洋次 出演者:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、前田吟(諏訪博)、松村達雄(おいちゃん)、吉永小百合(歌子)ほか
映画「男はつらいよ 柴又慕情」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 柴又慕情」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 柴又慕情の予告編 動画
映画「男はつらいよ 柴又慕情」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 柴又慕情」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 柴又慕情のネタバレあらすじ:起
寅さんこと車寅次郎(渥美清)は、旅先で夢を見ます。貧しい漁村で借金取りに迫られるさくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)らにポンと大金を渡す夢でした。夢から覚めた寅さんは故郷・柴又に帰り着きます。一方、「とらや」では、さくらと博、おいちゃん(松村達雄)らが念願のマイホームの購入資金を得るため「とらや」の2階を間貸しにしようかと相談していましたが、「とらや」に掲げられた貸間ありの札を見た寅さんは「俺は歓迎されざる男だよ」と怒り、不動産屋で部屋を探そうとします。
男はつらいよ 柴又慕情のネタバレあらすじ:承
なかなか部屋が見つからない寅さんは「とらや」でおいちゃんや博らと口論になり、再び旅立ってしまいます。辿り着いた金沢で、寅さんは歌子(吉永小百合)・みどり(高橋基子)・マリ(泉洋子)の3人の女性観光客と偶然出会い、記念写真を撮ることになります。寅さんは場を和ませようと「はいチーズ」を「はいバター」に言いかえて大ウケし打ち解けます。寅さんたちは東尋坊へ観光に出掛け、小さな駅で帰路につく歌子たちを見送ります。寅さんは帰り際の歌子から木製の鈴を受け取ります。
男はつらいよ 柴又慕情のネタバレあらすじ:転
歌子は小説家である父・高見(宮口精二)の待つ家に戻ります。高見は妻と離婚しており、歌子は父の面倒を見ているのです。一方、柴又に帰った寅さんは「とらや」でみどりやマリと再会し喜び合います。歌子に想いを寄せ始めていた寅さんは2人に歌子のことを聞きます。程なくして、みどりやマリから話を聞いた歌子が「とらや」を訪れ、寅さんはまさかの再会に極度に緊張します。歌子は「とらや」の面々の温かい歓迎を受け、忘れかけていた家庭の風景に想いを馳せます。
男はつらいよ 柴又慕情の結末
実は歌子には交際相手がおり、父に結婚の相談をしますが素っ気ない態度を取られてしまいます。一方の寅さんは歌子と会う約束をするも、来る日も来る日もやって来ない歌子を待ちくたびれていました。そこに歌子が現れ、寅さんたちに結婚をやめようか迷っていることを告けます。さくらと博は歌子の相談に乗り、自分たちの結婚の経緯を交えつつ父との関係に悩む歌子を励まします。歌子は遂に決心し、寅さんに恋人と結婚し、彼の住む津和野に行くことを告げます。寅さんは深く落ち込むも歌子の幸せを願い、快く送り出します。1ヶ月後、「とらや」に歌子から新婚生活の様子を綴った手紙が届いた頃、寅さんはいつものように旅の日々を送っていました。
以上、映画「男はつらいよ 柴又慕情」のあらすじと結末でした。
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