男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇の紹介:1997年日本映画。シリーズ完結から2年後の1997年に公開された本作(49作目)は、第25作目「寅次郎ハイビスカスの花」をベースに、寅さんこと車寅次郎と永遠のマドンナ・リリーが沖縄で過ごした日々を、寅さんの甥・満男の回想という視点から再編集した作品です。
監督:山田洋次 出演者:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、前田吟(諏訪博)、浅丘ルリ子(リリー)、吉岡秀隆(諏訪満男)ほか
映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇の予告編 動画
映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇のネタバレあらすじ:起
1997年。靴メーカーの営業マンとして忙しい出張の日々を送る諏訪満男(吉岡秀隆)。とある田舎の駅で電車を待つ満男の脳裏には、数年前に旅立ったきり戻って来ない叔父の「寅さん」こと車寅次郎(渥美清)の姿が思い出されています。満男はふと想いを馳せます。
「おじさん、今頃どこを旅してるんだろう…」
17年前。満男(中村はやと)はまだ小学生だった頃、満男の父・博(前田吟)は仕事で立ち寄った小岩で、かつて寅さんが惚れていた女性・リリー(浅丘ルリ子)と数年ぶりに再会します。歌手活動を続けているリリーは、博に「寅さんに逢いたい」という伝言を伝えると巡業の旅に出ます。
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇のネタバレあらすじ:承
1ヶ月後、満男は母で寅さんの妹のさくら(倍賞千恵子)ら家族や、寅さんの実家の団子屋「とらや」の人々と一緒に水元公園へアヤメを見にピクニックに行こうとしていました。そこに寅さんが旅先から帰って来て、疎外感を感じた寅さんは再び旅に出ようとします。その時、「とらや」に1通の速達が届きます。差出人は沖縄にいるリリーからで、現地で歌手活動中に体調を崩して倒れ、入院しているというものでした。寅さんはリリーに逢いに行くため、大嫌いな飛行機に乗って沖縄に向かいます。沖縄に着いた寅さんは、病院でリリーと久々の再会を喜び合います。寅さんはそのまま沖縄に滞在し、毎日病院に通って献身的な介護を続けます。やがてハイビスカスの花が咲く頃、すっかり回復したリリーはめでたく退院、寅さんはリリーのために、自然豊かな海辺のとある民家の部屋を間借りして同棲生活を始めます。
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇のネタバレあらすじ:転
ある日、リリーからの手紙が「とらや」に送られてきました。手紙には二人の沖縄での穏やかな日々が綴られていました。一方、沖縄では寅さんは水族館で働く若い娘と知り合い、リリーは地元のキャバレーに出演交渉をしますが難航、やがて不器用な二人はすれ違うようになり、ある日寅さんが若い女性と一緒にいるのを目撃したリリーは寅さんと大喧嘩し、翌日書き置きを残して沖縄を去ってしまいます。慌てた寅さんは急遽小さな船や列車を乗り継ぎ、飲まず食わずで東京に向かいます。
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇の結末
数日後、寅さんは行き倒れになりながら柴又に帰り着き、「とらや」の面々の介抱を受けます。時を同じくしてリリーもハイビスカスの花を持って柴又に向かっていました。寅さんはリリーとようやく再会を果たし和解します。そして、寅さんは遂に「リリー、俺と所帯を持つか」と想いを伝えます。素直になれないリリーは冗談だと気丈に振る舞っていました。寅さんたちは柴又駅から旅立つリリーを見送りに行きました。リリーはさくらだけに本心を打ち明けます。寅さんは再会を約束し「幸せになれよ」と送り出します。そして寅さんもまた新たな旅に出るのでした。
それから17年後。出張を終えた満男は柴又の街に帰って来ました。「とらや」は「くるまや」と名を変え、変わらず通常営業をしています。そこにはもう寅さんの姿はありません。満男は、寅さんとの数々の想い出を胸に秘めながら帰路につくのでした。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」のあらすじと結末でした。
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