トイ・ストーリー3の紹介:2010年アメリカ映画。「さよならなんで言えないよ…」をキャッチフレーズに制作されたこの映画は、トイ・ストーリーシリーズの最後の作品です。遊んでもらうことを仕事とするおもちゃ達は、大人になり遊んでくれないアンディを悲しむようになり、捨てられるくらいなら、と保育園へと向かいます。おもちゃ達は、アンディの気持ちに気がつくことはできるのか。そして、子供だったアンディが大人に成長した時、おもちゃ達とどう向き合うのでしょうか。
監督:リー・アンクリッチ 出演:ウッディ(トム・ハンクス/唐沢寿明)、バズ・ライトイヤー(ティム・アレン/所ジョージ)、ジェシー(ジョーン・キューザック/日下由美)、ロッツォ・ハグベア(ネッド・ビーティ/勝部演之)、アンディ(ジョン・モリス/小野賢章)、ボニー(エミリー・ハーン/諸星すみれ)ほか
映画「トイ・ストーリー3」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トイ・ストーリー3」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トイ・ストーリー3の予告編 動画
映画「トイ・ストーリー3」解説
この解説記事には映画「トイ・ストーリー3」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
簡単あらすじ
アンディも17歳になり、大学進学のために引っ越すことに。オモチャとも遊ばなくなり、オモチャ達は捨てられるのではないかと不安な毎日を送っていた。引越しの片付けをしていると、母親の手違いで屋根裏部屋へ持って行くつもりだったオモチャをゴミに出されてしまう。アンディはウッディを大学へ、他のオモチャ達を屋根裏部屋へ持って行くつもりだった。ゴミ収集車が到着する前に逃げ出すことができたオモチャ達は、保育園へ向かう。保育園に寄付をされ、これから楽しい毎日を過ごすはずだった。ウッディは、ゴミに出されたオモチャ達を追いかけているうちに保育園が楽しい場所ではないと知り、保育園に救出に向かう。オモチャ達の冒険が始まった。ロッツォに支配されている保育園。以前の持ち主だった女の子に捨てられたと思い込み、オモチャ達に辛く当たるロッツォ。以前のようなやさしい心を取り戻させるために、ウッディ達は努力するがロッツォとともにゴミ収集車に乗せられてしまう。ゴミ焼却場で燃やされる直前になんとか逃げ出すことに成功する。ロッツォは、ゴミ焼却場の作業員に拾われトラックに飾られることになる。新しい持ち主を見つけることができた。その後、アンディの家に戻ったウッディ達も、近所に住むボニーという女の子にひきとられることに。アンディとウッディ達の新しい生活が始まるのだった。
以上、映画「トイストーリー3」の簡単なあらすじでした。
続いて、より詳細なネタバレあらすじを解説します。
トイストーリー3のネタバレあらすじ:起・成長と別れ
子供の頃、たくさんおもちゃで遊んでいたアンディは、17歳になり、大学進学を控えていました。おもちゃと遊ぶ年頃ではなくなり、おもちゃ達は、バザーに出されていき、一番遊んでいたわずかなおもちゃ達が箱に入れられていました。アンディは、もうすぐ大学に進学し、一人暮らしを始めるため、おもちゃの処分を決めるよう母に言われます。
アンディの妹モリーは、なんのためらいもなくバービーなど自分のおもちゃをサニーサイド保育園に寄付するために手放していました。一方アンディは、一番の相棒であるウッディは大学に連れていき、その他のおもちゃは屋根裏にしまい込むつもりでした。しかし、屋根裏にしまおうとした時、モリーの手伝いをするためアンディはバズやジェシー達の入った袋をその場に置いたため、お母さんが間違えてゴミに出してしまいます。
ゴミ収集車に飲み込まれる前に自力で脱出したおもちゃ達は、アンディに捨てられたと勘違いし、捨てられるくらいならとサニーサイド保育園へ寄付されるモリーのおもちゃたちが入っている段ボール箱へと潜り込みます。ウッディは彼らを救うために車に積まれた保育園行きの段ボールに駆け寄ります。
トイストーリー3のネタバレあらすじ:承・サニーサイド保育園
捨てられたことを怒り、嘆き悲しむおもちゃたちでしたが、ウッディがそれは勘違いだから家に帰ろうと言っても聞き入れられず、そのままサニーサイド保育園へと車は出発します。保育園に着いたウッディ達は、おもちゃのリーダーのロッツォ・ハグベアに優しく迎え入れられ、いかに保育園がすばらしいところかを教えられます。久しく子供と遊んでいなかった彼らは、ウッディの反対を聞かず、保育園に残ることを決めました。ウッディは、ひとり紙飛行機を利用して保育園を脱出しますが、木に引っかかってしまったところを、4歳のボニーに拾われます。
一方、保育園に残ったバズ達は、子供達が外遊びから戻ってくるのを楽しみにしていました。しかし戻って来たいもむし組の子供達は、まだ小さくおもちゃを乱暴に扱う子供達でした。隣のちょうちょ組は、丁寧におもちゃを扱える年齢の子供達であったため、バズはロッツォに組の変更を頼みます。すると、やさしい顔はなくなり、バズを捕まえ、リセットボタンを押し、自分の手下にしてしまったのです。
トイストーリー3のネタバレあらすじ:転・保育園の真実と助け
ボニーに拾われたウッディは、ボニーのおもちゃ達と仲良くなりました。同時に、よく保育園から逃げ出せたと感心されます。実は、保育園はロッツォに支配され、新入りのおもちゃ達は乱暴におもちゃを扱ういもむし組で壊されていく運命にあり、逃げ出すことは絶対にできないことを知ります。ロッツォも昔は女の子に大切にされていたおもちゃでしたが、ピクニック先に忘れて置いて行かれてしまい、家に戻ると別のハグベアがいたことから、人間不信になっていました。
一方保育園にいるジェシーたちは、アンディが自分たちをゴミに出したのではなく、屋根裏にしまおうとしていたことを知り、家に戻る決意をします。しかし、ロッツォとリセットされたバズに捕まってしまいました。翌日ウッディはバズ達を助け出すために、ボニーのリュックに入り込み、保育園に侵入します。園児のいなくなった隙に、ジェシーに事情を聞き、作戦を立てます。
ロッツォの仲間であったケンを味方につけ、バズのリセットボタンをもう一度押し、スペイン語バージョンにしてしまうアクシデントはありながらも、夜の保育園を皆で脱出することができました。しかし、彼らは脱出のためのダストシュートにたどり着きますが、ロッツォの手下のビッグ・ベビーに突き落とされてしまいます。主人を信じるウッディ達をバカにするロッツォは、次第に自分の持ち主であった女の子の否定を始めます。
しかし、代わりがいたのはロッツォだけで、同じく置いて行かれたビッグ・ベビーは戻ることができることが発覚します。そこで、ビッグ・ベビーは、ロッツォもゴミ箱に突き落とします。ウッディたちを助けようとするビッグ・ベビーとケンですが、そこへゴミ収集車が到着し、連れて行かれてしまいます。
トイストーリー3の結末:覚悟と旅立ち
焼却炉に向かうコンベアーから逃げようとするウッディは、破砕機の直前で流されて行くロッツォも助けます。しかし、非常停止ボタンを押すためにロッツォを向かわせたものの裏切られ、ウッディたちは次のコンベアーに落とされてしまい、ついに焼却炉へと近づきます。
目前に火が近づく中、ウッディ達は全員で手をつなぎ、覚悟を決めます。その時、焼却炉についているクレーンを仲間のエイリアンたちが動かし、ウッディたちは助かることができました。そこで、逃げ出そうとしていたロッツォを捕まえ、ゴミ収集車の前にわざと投げ出します。すると、ゴミ収集車に乗る人間がロッツォを拾い、車に括り付けて連れて行きました。
無事にアンディの家に戻ることができたウッディたち。ウッディは大学行きの段ボールに、ほかの仲間たちは屋根裏行きの段ボールに入り込みます。ウッディは仲間たちの入る段ボールに、ボニーの住所と「寄付して」という文字を紙に書きます。迷いながらもアンディは、おもちゃ達をボニーの家に持っていきます。そこで、ボニーはまるで昔のアンディのように、おもちゃと遊んでいたのです。アンディは、ボニーにおもちゃを紹介していくと、最後に、入れていないはずのウッディが出てきます。ボニーは、自分が拾った保安官人形だ、と手を伸ばしますが、アンディは思わず避けてしまいます。しかし、ウッディの友だちを裏切らない性格と、ボニーの遊ぶ姿を見て、ウッディを託すことに決め、一緒に遊びます。
日が暮れ、アンディは名残惜しそうに大学へと旅立って行きました。それを見送るウッディもまた、別れを悲しみながらも、新しい家へと入って行きます。
その後、サニーサイド保育園のケンから、保育園がすごく楽しい場所になったと手紙が届き、ウッディたちも新しい家で仲間との生活を楽しむのでした。
以上、映画「トイ・ストーリー3」のあらすじと結末でした。
「トイ・ストーリー3」感想・レビュー
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2のラストで言っていた、別れのときがついに来てしまった…捨てられると勘違いされるシーンで、アンディに怒るおもちゃ、悲しむおもちゃ、まだアンディを信じたいおもちゃ…彼らの心情が本当に辛くて。そして悪役が本当に怖い。単純な悪役じゃなくて、裏表がありその裏面がとても恐ろしい。あとトトロが出てきたのが嬉しいですね~色々と都合があったからセリフの類は一切なしですが、存在感が抜群です(笑)
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男の子の成長とおもちゃとの決別が、切なくてじーんと来ました。ラストの、自分のおもちゃを女の子に引き渡すシーンがすごくお気に入りです。
おもちゃたちが逃亡する場面やゴミ焼却炉での奮闘する場面など、手に汗握るシーンもたくさんあり、全編通して全く飽きがこなかったです。
日本でもお馴染みのおもちゃがいくつか登場していて、探してみるのもすごく面白いと思います。 -
見る前は子ども向け映画だと思っていましたが、大人でも十分に楽しめる作品でした。実際に見てみるとおもちゃたちが突きつけられている現実があまりにも残酷で生々しくて、それでも諦めないおもちゃたちはとてもかっこよかったです。おもちゃ目線で書かれているので、いつも見ている景色でもちょっと違ったアングルから見られるのが面白いと思いました。
悪役のロッツォがなぜこんな性格になってしまったのかも書かれていて、そのシーンは見ていてちょっと切なくなりました。この映画の中ではロッツォが悪役ですが、本当の悪役はロッツォを大切にできなかった人間なのではないかと思いました。今自分の手元に残っているおもちゃたちのことは大切にしようと思います。 -
今回も隠しキャラクターが登場します。宮崎監督の影響を受けているらしく、トトロが登場。また、アンディの部屋の壁紙と空の雲は同じデザインになっています。今回の物語はサスペンス要素があるため、ウッディの声が低くなっているようです。また、海外の声優で亡くなられた方が多いので前作とは仕上がりが変わっています。
トイストーリーシリーズ、すべてDVDを持っていますが、その中でも最高傑作だと思います。ごみ収集所でおもちゃたちが覚悟を決めるシーンは何度見ても泣けてしまいます。あの表情は何度見てもグッときます。アンディも期待を裏切らず素晴らしい青年になっている点もこの映画の好感度の高い理由です。自分が昔遊んでいたおもちゃはどこにしまったんだっけといろいろ考えてしまいます。監督は日本好きで知られるジョンラセター監督なので、ところどころに日本を感じる仕掛けがあります。ちなみにリトルグリーンメンの出演が多くなったのは日本で意外に彼らの人気が高まったためらしいです。