トランスフォーマー/ビースト覚醒の紹介:2023年アメリカ映画。宇宙の彼方からやってきた、様々な車や乗り物、動物などに変形する能力を持つ超ロボット生命体「トランスフォーマー」の実写映画シリーズ第7作です。本作は前作(実写第6作)『バンブルビー』(2018年)の続編であり、日本でもファンの多い『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(1997年~1998年)の初の実写化作品であり、新シリーズの序章となる作品です。シリーズを通じての最凶最悪の敵である超巨大トランスフォーマー・ユニクロンの驚異に、オプティマスプライム(コンボイ)率いるオートボット軍団とオプティマスプライマル(ビーストコンボイ)率いるビースト戦士集団マクシマルが力を合わせて立ち向かう姿を描きます。日本語吹替版は『ビーストウォーズ』などテレビアニメシリーズを手がけた音響監督の岩浪美和が全面監修を手がけ、初代テレビアニメシリーズや実写シリーズなどでコンボイを演じてきた玄田哲章、『ビーストウォーズ』でビーストコンボイを演じた子安武人らオリジナルキャストが参加しています。また、残念ながら本作への出演が叶わなかった『ビーストウォーズ』出演者の千葉繁(メガトロン役)、山口勝平(ラットル役)、加藤賢崇(ワスピーター役)による日本限定の予告編も製作されました。
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr 原作:ハズブロ、タカラトミー 出演:ピーター・カレン(オプティマスプライム)、ロン・パールマン(オプティマスプライマル)、アンソニー・ラモス(ノア・ディアス)、ドミニク・フィッシュバック(エレーナ・ウォレス)、ピート・デイヴィッドソン(ミラージュ)、ライザ・コシ(アーシー)、クリスト・フェルナンデス(ホイルジャック)、ジョン・ディマジオ(ストラストフェア)、トンガイ・チリサ(チーター)、デヴィッド・ソボロフ(ライノックス/バトルトラップ/エイプリンク)、ミシェル・ヨー(エアレイザー)、ピーター・ディンクレイジ(スカージ)、MJ・ロドリゲス(ナイトバード)、ルナ・ローレン・ヴェレス(ブレアナ・ディアス)、トベ・ンウィーグウェ(リーク)、ディーン・スコット・バスケス(クリス・ディアス)、マイケル・ケリー(エージェント・バーク)、コールマン・ドミンゴ(ユニクロン)ほか 日本語吹替版:玄田哲章(オプティマスプライム)、子安武人(オプティマスプライマル)、中島健人(ノア・ディアス)、仲里依紗(エレーナ・ウォレス)、藤森慎吾(ミラージュ)、ファイルーズあい(アーシー)、武内駿輔(ホイルジャック)、チョー(ストラストフェア)、高木渉(チーター)、本田貴子(エアレイザー)、大塚明夫(エイプリンク)、飛田展男(スカージ)、柚木涼香(ナイトバード)、三宅健太(バトルトラップ)、山路和弘(ユニクロン)ほか
映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」解説
この解説記事には映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トランスフォーマー/ビースト覚醒のネタバレあらすじ:起
車や乗り物、兵器などあらゆるものをスキャンして擬態(トランスフォーム)する能力を持つ超ロボット生命体・トランスフォーマー。その中でも動物に変身する能力を得たビースト戦士の集団マクシマルは遠い彼方の自然豊かなマクシマル星で暮らしていました。
ところがそんなある時、マクシマル星に銀河最大の災いが忍び寄ろうとしていました。宇宙のあらゆる惑星を貪りつくす史上最凶最悪の超巨大トランスフォーマー・破壊神ユニクロンが配下のハンター集団テラーコンを率いてマクシマル星を襲撃したのです。
テラーコンのリーダーにして極悪非道のハンター・スカージの目的は、マクシマルが保有する最大のテクノロジー、時空の扉を開いてあらゆる世界へ移動することができる鍵・トランスワープキーを奪いユニクロンに献上することでした。
マクシマルの司令官エイプリンクは、ゴリラに変身する能力を持つ勇敢なビースト戦士のオプティマスプライマルに司令官の座とトランスワープキーを託し、仲間たちと共にマクシマル星から脱出させました。
エイプリンクはひとり星に残り、時間稼ぎのためにスカージと戦って倒され、星はユニクロンに食べられてしまいましたが、オプティマスプライマルと仲間たちは間一髪で星の崩壊から逃れ、遠い銀河の果ての惑星・地球に流れ着きました。ユニクロンはスカージにトランスワープキーの奪取を厳命しました―――。
―――時は流れて1994年。トランスフォーマーの故郷・惑星サイバトロンにおける戦争で悪の軍団ディセプティコンの前に劣勢となった正義の軍団オートボットが再起のため地球を新たな拠点としてから7年(前作『バンブルビー』参照)。
元軍人で電子機器専門家のノア・ディアスは、母・ブレアナや難病の弟・クリスと共にブルックリンのボロアパートで暮らしていました。ノアは家族を養うため新たな仕事を探していましたがなかなかうまくいかず、悪友のリークから高級車を盗んで売ろうと持ちかけられてしまいました。駐車場に忍び込んだノアは1台のポルシェ911に目をつけましたが、このポルシェにはオートボットのエンブレムがついていることには気付きませんでした。
ニューヨークのとある博物館で働く遺物調査員のエレーナ・ウォレスは、発掘物を調査している際にマクシマルのエンブレムがついたハヤブサの像を見つけました。この像がどうやら太古の地球のものではないことに気付いたエレーナは博物館で一人居残って調べようとしましたが、その際に像の表面は剥がれ落ち、中からトランスワープキーが出てきました。
トランスフォーマー/ビースト覚醒のネタバレあらすじ:承
トランスワープキーは強力なエネルギー波を発しました。トレーラートラックに擬態してブルックリンに潜伏していたオートボットの総司令官オプティマスプライムは異変に気付き、地球に潜伏しているオートボットたちに招集をかけました。
オートボットの情報員バンブルビーや女戦士アーシーが招集に応じ、ノアが盗もうとしたポルシェもノアを中に乗せたまま勝手に走り始めました。ノアとポルシェは早速警察に追われる身となりましたが、ポルシェはホログラムの分身を何体も生み出して追跡を振り切りました。
ポルシェの正体はオートボットの若き諜報員ミラージュでした。陽気で人懐っこいミラージュはノアをオートボットのアジトである廃工場に連れて行き、友情を組もうとしましたが、(『バンブルビー』で起きた件で)地球人を信用していないオプティマスプライムはなぜノアを連れてきたのかとミラージュを叱りました。
オートボットは数千年前に失われたはずのトランスポータルキーを手に入れて故郷サイバトロンに帰る決意を固め、ノアを連れて博物館に乗り込みました。一方、エネルギー波を察知したスカージも手下の女忍者ナイトバードと偵察兵バトルトラップを連れて地球に降り立ちました。
ノアは博物館に潜入し、エレーナにトランスワープキーを引き渡すよう要求しましたが、そこにスカージらテラーコンが攻撃を仕掛けてきました。オートボットはテラーコンと交戦しましたが苦戦を強いられ、バンブルビーはスカージに串刺しにされて殺され、トランスワープキーもテラーコンに奪われてしまいました。
絶体絶命のオートボットの危機を救ったのは、ハヤブサに変身して現れたマクシマルの空中偵察員エアレイザーでした。エアレイザーはマクシマルが地球に来た経緯を語り、マクシマルは何千年もの間地球に隠れ住んでいること、トランスワープキーはふたつに分割されていることを話しました。
エアレイザーはもう半分はどこにあるのか知りませんでしたが、エレーナは像に刻まれていた模様などからもう半分はかつてインカ帝国があったペルーではないかと推測しました。オプティマスプライムはサイバトロン星に帰るためにもエアレイザーやエレーナと組むことにし、ノアもミラージュと共にペルーに行く決心をしました。
一方、スカージはユニクロンにトランスワープキーを見つけたことを報告しましたが、ユニクロンは残りの半分も回収するよう命じました。
トランスフォーマー/ビースト覚醒のネタバレあらすじ:転
オプティマスプライムたちはオートボットの航空戦士ストラストフェアがトランスフォームしたオンボロ輸送機でペルーへと飛びました。ノアはエレーナに、地球を守るためにもトランスワープキーは破壊すべきだと主張しました。
オートボット一行とノアたちはマチュピチュ遺跡で現地に潜伏していたオートボットの技術者ホイルジャックと合流しました。ホイルジャックの調査でトランスワープキーの半分はマチュピチュの麓のクスコの町の寺院にあることが判明、ノアとエレーナが潜入することにしました。ミラージュはノアの腕にお守りとして特殊な機械を授けました。
ノアとエレーナは町の祭りに乗じて寺院に潜り込みましたが、既にペルー入りしていたテラーコンは偵察兵スウィープスたちを送り込みました。ノアたちはマクシマルのエンブレムが刻まれた秘密の入口を見つけ、地下の隠し部屋に入りました。奥にはマクシマルの石棺がありましたが、中には何も入っていませんでした。
そこにスウィープスが襲い掛かり、ノアたちはミラージュからもらった機械で何とかスウィープスを倒しました。地上ではオートボットとテラーコンの戦いが始まり、エアレイザーも参戦しましたが、スカージはエアレイザーに特殊な銃弾を撃ち込んで去っていきました。
ノアとエレーナは地下洞窟からジャングルに入りましたが、そこにオプティマスプライマルが密林巡視員チーターと陸上防衛戦士ライノックスを引き連れて現れ、なぜトランスワープキーを探しているのかと詰め寄りました。マクシマルは駆けつけたオートボットと一触即発となりましたが、エアレイザーが仲裁に入りました。
オプティマスプライマルは自らの名は伝説の戦士であるオプティマスプライムにあやかってつけたこと、トランスワープキーの半分は長きにわたって協力関係にある地元の原住民に預けてあることを明かしました。オートボットとマクシマルは早速原住民の村に向かい、トランスワープキーの半分を受け取りました。
そこにストラストフェアがバンブルビーの遺体を持って現れ、オプティマスプライマルは村にあるトランスフォーマーの命の源・エネルゴンのもとへ案内しましたが、バンブルビーを甦らせるにはパワーが足りませんでした。
翌朝。スカージに特殊な銃弾を撃ち込まれていたエアレイザーが突然苦しみ出し、オートボットとマクシマルに襲い掛かりました。ノアは混乱に乗じてトランスワープキーを破壊しようとし、オプティマスプライムとエレーナが思い留まるよう説得しましたが、既にスカージに洗脳されていたエアレイザーはトランスワープキーをエレーナごと奪って飛び去ってしまいました。
オプティマスプライマルは後を追いましたが、トランスワープキーは既にマチュピチュの頂上にいたスカージの手元に渡っていました。エアレイザーはわずかに残った自我でオプティマスプライマルに自分を殺してくれるよう懇願し、オプティマスプライマルは断腸の思いでエアレイザーを絞め殺しました。
トランスフォーマー/ビースト覚醒の結末
スカージらテラーコンは火山の頂上に巨大な塔を築き、トランスワープキーを元通りに復元、ユニクロンを地球に召喚する儀式を始めました。
オプティマスプライムとノアはトランスフォーマーと地球人のそれぞれの立場を理解し合い、和解しました。エレーナはこれまで得た情報からトランスワープキーを無効化できる方法があるのではないかと考えついており、オートボットとマクシマルはそれに賭けることにしました。
オートボットとマクシマルは共闘し、テラーコンの大軍と決戦を開始しました。ノアとエレーナはミラージュの護衛を受けて塔に忍び込み、ミラージュがスカージを引き付けている間にトランスワープキーを奪取しようとしましたが、ノアはスカージに捕まりそうになり、ミラージュはノアを庇ってスカージの攻撃を受け、瀕死の重傷を負ってしまいました。
オプティマスプライムとオプティマスプライマルは協力してバトルトラップを倒しましたが、いよいよ地球の上空にユニクロンが飛来し、更なるテラーコンの大軍を送り込んできました。ミラージュは最期の力を振り絞って自らの身体をエクセルスーツに変形させ、ノアに着せました。
トランスワープキーが発したエネルギー波は付近のエネルゴンを活性化させ、バンブルビーは復活を果たしました。オプティマスプライムはパワーアップしたノアと協力してスカージと戦い始めましたが、ナイトバードが行く手を阻んできました。バンブルビーはストラストフェアに乗って火山に向かい、ナイトバードを倒しました。
エレーナはトランスワープキーのもとに辿り着き、オートボットやマクシマルの援護を受けながら無効化の作業を開始しました。オプティマスプライムはスカージを倒しましたが、スカージは死の間際にトランスワープキーのコントロール部を破壊しました。
もはやトランスワープキーは誰も止めることができなくなりました。オプティマスプライムはサイバトロン星への帰還を諦め、オートボットとマクシマル全員に退却を命じると、ひとり塔に残ってトランスワープキーを破壊しました。
時空の扉が閉じ始め、ユニクロンやテラーコン軍団は時空の彼方へと吸い込まれていきました。オプティマスプライムも時空へ引き込まれそうになりましたが、オプティマスプライマルとノアが身を挺して助け、三人は辛うじて時空の崩壊から脱出することに成功しました。
戦いは終わりましたが、オプティマスプライムはユニクロンがまだ生きていると確信していました。それと同時にオプティマスプライムはマクシマルと地球人を味方につけたことで、互いに協力し合えば必ずユニクロンを打ち倒すことができるとも確信しました。
マクシマルは引き続きペルーの山奥に残ることにし、オートボットとノアたちはストラストフェアに乗ってブルックリンへと戻りました。家族との再会を果たし、再び職探しを始めたノアは政府の秘密組織「G.I.ジョー」に雇われることとなりました。
G.I.ジョーはトランスフォーマーと手を組んで地球を守ったノアの功績を高く買っており、クリスの治療費も全額負担してくれることになりました。その後、ノアはリークをガレージに招き、エクセルスーツと中古のポルシェのボディを使って甦らせたミラージュを紹介しました。
以上、映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」のあらすじと結末でした。
トランスフォーマーシリーズのネタバレあらすじ一覧
1.トランスフォーマー
2.トランスフォーマー/リベンジ
3.トランスフォーマー/ダークサイドムーン
4.トランスフォーマー/ロストエイジ
5.トランスフォーマー/最後の騎士王
6.バンブルビー
7.トランスフォーマー/ビースト覚醒
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