釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇の紹介:2001年日本映画。高野研一郎常務が退職の挨拶に来ました。スーさんが一番信頼を置いていた役員だったのでがっかり。故郷山口の萩に帰り釣り三昧の日々を送りたいと言います。高野は鈴木建設フィッシングクラブの会長で、ハマちゃんは副会長という間柄です。釣りバカコンビは、釣り目的で高野に会いに行きます。ところが高野家にいたのは、姪の木戸梢で高野は病気で入院していることを聞きます。二人は釣りあげたフグをさばいて見舞いに行き、高野とマグロ釣りを約束して東京に戻ったのだが。
監督:本木克英 出演:西田敏行(浜崎伝助)、三國連太郎(鈴木一之助)、浅田美代子(浜崎みち子)、宮沢りえ(木戸梢)、吉岡秀隆(上杉秀隆)、加藤武(秋山専務)、ほか
映画「釣りバカ日誌12」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「釣りバカ日誌12」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「釣りバカ日誌12」解説
この解説記事には映画「釣りバカ日誌12」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
釣りバカ日誌12のネタバレあらすじ:起
出勤前のハマちゃんの家族とはっちゃんの家族。はっちゃんは子持ちの女性と結婚しています。社長室に高野常務が退職の挨拶に来ます。高野はこれからは自分のためだけに生きて行きたいと話します。故郷に帰り、目が覚めたら起き、昼ねをして、夜中は旧友と酒をかわし、天気が良ければ釣りに行き、雨なら読書をする、晴耕雨読の生活がしたいと語ります。そんな高野にスーさんは、人生そんなにうまく行くもんですかねと少し恨めしそうに言います。会義室で常務たちに高野が退職の挨拶をします。常務たちは高野の退職後の人生をうらやましく思います。営業三課に高野が挨拶に来ます。高野は鈴木建設フィッシングクラブの会長で、ハマちゃんが副会長なのです。三課が佐々木課長を残して、高野を送り出します。みんなが三課に戻り佐々木課長の退職後の話になります。佐々木課長は退職したら、四国を巡礼すると言い、空想を広げます。浜崎家にスーさんが来ています。はっちゃんがヒラメの薄作りを持ってきます。スーさんは高野を後継者にと考えていたと言い、裏切られた思いだと話します。はっちゃんがハマちゃんはサラリーマンの苦労は判らないと言い、ハマちゃんは釣れない場所に平気で連れて行くと言い、大喧嘩になります。
釣りバカ日誌12のネタバレあらすじ:承
山口県萩市の風景。高野がタクシーで生家に帰ってきました。玄関の鍵は壊れ、畳は腐り、瓦も乱れています。高野が座敷で寝ている姿に、尋ねて来た姪の梢は驚きます。梢が壊れている家よりマンションを勧めますが高野は自分で直して住むと言います。ある日、梢が尋ねてくると高野の声が外で聞こえます。屋根に上がって降りれなくなった高野を助けるため、梢は消防車を呼んだのです。後で高野は消防隊員にお詫びします。役員会議でスーさんが山口に出張に行くことになり、ついでに高野に会いに行こうと考えます。スーさんは三課に居るハマちゃんに電話して、山口行きを誘います。ハマちゃんは佐々木係長に真正面から、釣りに行くから休暇をくださいと言います。それを聞いた佐々木係長は、あまりにもふざけた理由に自分の人生を顧みて、逆上してはんこを押します。ハマちゃんはスーさんとの待合わせ場所を、常盤公園に決めます。
釣りバカ日誌12のネタバレあらすじ:転
スーさんが山口の宇部空港に降り立ちます。今日は宇部祭の日です。スーさんは山口きらら博記念公園多目的ドームの説明を受けます。常盤公園で、スーさんは双眼鏡でハマちゃんを見つけます。ハマちゃんは、公園の池で釣りをしようとして係員に怒られていました。海が見渡せる所に高野の屋敷があります。二人は高野の家に到着して声をかけますが誰もいません。玄関で座っているハマちゃんは尋ねて来た梢に会います。梢から高野が病気で入院していると聞きます。二人は、梢と一緒に病院に見舞いに行く事にしました。病院で梢から、高野がナーバスになっているので自然にしてほしいと注意されます。ハマちゃんは高野の病室の窓の外を見て、こんな景色のいい所俺も出来ればこういう病院で死にたいなと口走ってしまいます。その後取り繕おうとしますが、余計悪くしてしまいます。高野がなんとか気を良くしてくれて、マグロ釣りの話で明るくなります。次の日、ハマちゃんは釣りに行く途中で擬似餌に使うコンドームを買いに入ります。薬局から出て来た梢に驚きコンドームを買わずに咳止めを買ってしまいます。ハマちゃんの釣りは絶好調です。しかし、スーさんは高野の事が気になり、釣る気が薄れています。ハマちゃんが大きなフグを釣ったので、高野に薄作りを食べさせようと調理します。ハマちゃんがよそ見をしている時に、スーさんが猛毒のフグの肝を口に入れてしまいます。それからスーさんの言語がおかしくなり、ハマちゃんの幻覚を見ます。病院にハマちゃんがフグの薄作りを持って見舞いに来ます。高野はハマちゃんのおかげで少し元気になりました。スーさんは胃の洗浄して、なんとか大丈夫です。上杉医師が高野に悪性の腫瘍があることを梢に伝えます。社長室。今までの取引先である松井電気の仕事が他の会社に取られそうな状況のため佐々木課長が重役から責められます。三課で元気のない佐々木課長が気になり、ハマちゃんは理由を聞きます。理由を聞いたハマちゃんは、策がないわけではないと佐々木課長に言います。ハマちゃんはサングラスをかけロングコートで松井電気に入ります。松井電気の渡辺施設部長(大杉漣)はハマちゃんの釣りの弟子です。山口のお土産を渡辺施設部長に渡して挨拶をします。渡辺が初めてキス釣りをした時の感動話をして雰囲気を高めた後で、新しい建築の見積もりに安い料金で参加することを認めさせます。
釣りバカ日誌12の結末
浜崎家に山口の梢から高野が死んだと電話があります。ハマちゃんは飛び起きて、山口に向かいます。喪服がクリーニングで無いので隣のはっちゃんの紋付を借りて出て行きます。会社には事後連絡します。みち子さんから電話で高野の訃報を聞いたスーさんも後から山口に向かいます。スーさんが高野の家に着いた時は、ハマちゃんが葬儀の手伝いをしていました。重役がハマちゃんを見て不思議に思います。葬儀でスーさんが高野に最後の挨拶をして、みんなが泣きます。翌朝、船に乗り、散骨に出ます。ハマちゃんもスーさんも同船しています。みんなが散骨している最中、ハマちゃんは釣りの仕掛けを海に入れてしまいます。魚の当たりがあり、ハマちゃんは慌ててしまいます。勢いよく引くと、祭壇に鯛が飛び込んできます。ハマちゃんが営業三課に帰ってきました。ハマちゃんが12日間の欠勤を葬儀の手伝いをしていたからと説明しますが、佐々木課長は最初から信じていません。それよりも、ハマちゃんは、査問委員会に呼び出されています。高野の葬儀にハマちゃんが無断欠勤で出席していたからです。スーさんの手元に査問委員会の報告書が届いています。佐々木課長はもしハマちゃんが辞めさせられるようなことがあれば、自分も辞職すると言います。二人は感動して抱き会います。スーさんが電話を切り、査問委員会の報告書を細かく破ります。ハマちゃんと佐々木課長は手を繋ぎ力強く部屋に向かいます。萩市では、上杉が結婚の話を会津の親にしたら、長州の女だけはだめだと言われたと梢に報告します。上杉は親子の縁を切って梢と結婚すると言うと、梢は、親と仲良くしたいから説得出来ないのなら結婚出来ないと立ち去ります。早苗の後を追う上杉でした。
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