Mr.タスクの紹介:2014年アメリカ,カナダ映画。ラジオ番組を運営する男が、面白い動画を見つけたためにカナダへ行くも、そこで変な老人の家に行ってしまったが最後、思いもよらない事態に陥るストーリーが展開されるコメディホラー映画です。
監督:ケヴィン・スミス 出演:マイケル・パークス(ハワード・ハウ)、ジャスティン・ロング(ウォレス・ブライトン)、ハーレイ・ジョエル・オスメント(テディ・クラフト)、ジェネシス・ロドリゲス(アリー・レオン)、ほか
映画「Mr.タスク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Mr.タスク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Mr.タスクの予告編 動画
映画「Mr.タスク」解説
この解説記事には映画「Mr.タスク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Mr.タスクのネタバレあらすじ:起
「Not see party(ノットシーパーティー)」はウォレス(ジャスティン・ロング)と友人のテディ(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が配信する人気のインターネットラジオ番組です。
ある時二人は番組内で「キルビル少年」というタイトルの動画を取り上げました。映画『キルビル』の真似をして日本刀を振り回す少年が誤って自らの脚を切り落とすという動画です。
動画を見て腹を抱えて大笑いする二人。次回の放送ではウォレスがカナダに住んでいるというこの少年に突撃取材を敢行するという予告で放送を終えます。
しかしロサンゼルスからカナダへと向かったウォレスが見たものは、白い花輪を掛けた車椅子と泣き崩れる女性。脚を失い、その様子をネットで配信され笑い物にされ少年は自らの命を絶っていたのでした。
少年の葬儀を見て呆然とするウォレス。放送するためのネタが無くなったと困り果てた彼は偶然入ったバーのトイレの貼り紙に目を止めました。独り暮らしの老人からのルームシェアの募集の貼り紙ですが様々な冒険をしてきたというその老人に興味を引かれたウォレスはラジオのネタの取材としてハワード・ハウ(マイケル・パークス)なる老人を訪ねることにしました。
Mr.タスクのネタバレあらすじ:承
コンビニで道を聞き、二時間ほど車を走らせ老人の住む屋敷に到着。深夜にもが関わらずウォレスはハワードの丁重なもてなしを受けます。
船員として長く船旅をしてきたというハワードは話上手でヘミングウェイと知り合いになった話や壮絶な遭難体験など、非常にドラマチックに語ってくれました。ハワードの話術に魅了されたウォレスは、壁に飾られたいくつもの品々の中のセイウチの中の陰茎骨に目を止めます。
遭難した際に漂着した島で「ミスタータスク(牙)」と名付けたセイウチに助けられ癒されたというハワード。セイウチを賛美するハワードの声を聞きながらウォレスは体が痺れ、気が遠くなって行くのを感じました。
Mr.タスクのネタバレあらすじ:転
恋人のアリー(ジェネシス・ロドリゲス)の夢を見ているウォレス。カナダ行きの直前、ポッドキャスト運営が上手く軌道に乗っているので機嫌が良いウォレスですが、アリーはウォレスの優しさが最近感じられなくなったと訴えています。二人の間は最近すれ違いが続いているのです。
夢から醒めたウォレスは、自分が車椅子の上でなんと両足を切断された状態であることに気がつきます。ウォレスは毒グモに刺されて気を失い、医者によって切断されたと言い張るハワードですが、医者と連絡を取ることや電話の使用を頑なに拒みます。取り乱し、ハワードを詰問するウォレス。はぐらかすハワード。
ハワードの元から逃げ出すために彼の見ていない隙に何とか携帯電話を探し出し、アリーに連絡を取ろうとしますが、アリーの携帯は留守番電話に。ハワードに気付かれないように声を潜めて何とかメッセージを残したウォレスですが、ハワードに見つかり携帯も取り上げられてしまいました。
ついにハワードの口から彼の恐ろしい計画が明かされました。「君はセイウチになるんだ」ハワードはウォレスをセイウチに改造するつもりだったのです。ハワードの語る子供時代の話は悲惨なものでした。孤児になり周囲の大人達からあらゆる虐待を受けて育ち、やがて海難事故で漂着した島でセイウチに助けられ、生まれて初めての友情や愛情をセイウチに対して感じたのだというハワード。「人間はほんとうはセイウチなのでは」というハワードの狂気の前に恐怖と絶望でウォレスは泣き叫びます。
留守番電話の音声からウォレスの異変に気付いたアリーとテディはウォレスを探すためカナダへと向かいます。
カナダの警察に訴えるも、相手にされず途方に暮れるアリーとテディは元警官の私立探偵ギー・ラポワンテと名乗る男に協力を仰ぎます。ハワード・ハウという老人を追っているというラポワンテ。ハワードこそがカナダで起こっている連続猟奇殺人事件の犯人だとラポワンテはにらんでいます。
アリー達は彼と共にウォレスの足跡をたどり、立ち寄ったコンビニでハワードの住所を突き止めることに成功し、そこを目指し出発しました。
Mr.タスクの結末
ハワードに“セイウチ人間”として改造されてしまったウォレスは舌を抜かれ両腕を脇腹に縫い付けられ、口には大腿骨で作った牙まで取り付けられ、今や言葉を話すこともできずハワードの屋敷の中のプールで飼われています。プールの中にはウォレス以前の犠牲者のものとおぼしき牙の付いた骸骨が沈んでおり、そこでウォレスは強制的に泳ぎの訓練をさせられたり、生の魚を食べさせられたりしているのです。
「セイウチの方がいい」。壁に写し出されたセイウチの群れの映像を見ながら、ハワードはセイウチの素晴らしさを語ります。しかしハワードは実は彼が愛し「ミスタータスク(牙)」と名付けたセイウチを最後は殺して食料にしていたのでした。その事にずっと罪悪感を抱いていたハワードはあの時の勝負のやり直しをしようと自らセイウチの着ぐるみに身を包み、ウォレスに戦いを挑みます。
「あの時は不意打ちだったが、今度は正々堂々と勝負しよう」。そう言うとハワードはウォレスに襲いかかります。初めは怯えていたウォレスですが、身の危険を感じ応戦します。ハワードも着ぐるみを脱ぎ捨てて両者取っ組み合いの戦いが始まりました。
そしてついにウォレスの牙がハワードを貫いた瞬間、到着したアリーとテディがプールのドアを開けます。セイウチの姿になり、老人を牙で突き刺すウォレスの姿を見たテディは持っていたライフルの照準をウォレスに合わせますが…。
一年後、アリーとテディが訪ねた先は動物の保護施設。屋外プールの小屋に声をかけて魚を投げ入れるとセイウチになったウォレスが姿を現しました。魚を貪るウォレスに「愛してる」と伝え、去って行く二人 。彼等を見つめるウォレスは人知れず涙を流すのでした。
…という映画の企画ををバカ笑いしながら語るポッドキャストDJ二人の声で映画は本当のエンディングを迎えます。
以上、映画「Mr.タスク」のあらすじと結末でした。
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