Virginia/ヴァージニアの紹介:2011年アメリカ映画。売れないホラー小説家のホールは、スワンバレーの町にやって来て自分の著書を売っています。保安官のボビーが本を買ってくれて、ボビーから殺された少女の死体を見せられ、この町の噂話を聞かされます。その夜、夢を見たホールは、憧れのエドガー・アラン・ポーに会いました。そして夢と現実の世界を行き来しながら、小説を書き上げるというオカルトミステリーホラー映画です。
監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演者:ヴァル・キルマー(ホール・ボルティモア)、ブルース・ダーン(保安官ボビー・ラグレインジ )、エル・ファニング(V/ヴァージニア)、ベン・チャップリン(エドガー・アラン・ポー)、ジョアンヌ・ウォーリー(妻デニース)、デヴィッド・ペイマー(サム)、オールデン・エアエンライク(フラミンゴ)、ドン・ノヴェロ(メルヴィン)ほか
映画「Virginia/ヴァージニア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Virginia/ヴァージニア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Virginia/ヴァージニアの予告編 動画
映画「Virginia/ヴァージニア」解説
この解説記事には映画「Virginia/ヴァージニア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Virginia/ヴァージニアのネタバレあらすじ:起
スワンバレーの町にやってきたホラー小説家のホール(ヴァル・キルマー)は、自分の本を金物屋で売っていました。唯一買ってくれたのが保安官のボビー(ブルース・ダーン)でした。ボビーは自分も小説を書いていると言って、一緒に書こうと誘いますが、ボビーは断ります。
するとボビーは「遺体安置所に少女の遺体があるから、作品のネタに見に来ないか」と誘い、ホールは見に行きます。体に木の杭が撃たれて死んでいる少女の顔を、ホールは見ることが出来ませんでした。
帰りに立ち寄ったコーヒーショップで、昔エドガー・アラン・ポー(ベン・チャップリン)が泊まったホテルがあることを知り、ホールは立ち寄ります。そのチカリングホテルはすでに廃墟になっていて、見て回った後、モーテルの部屋に戻ります。
ホールは、娘のヴィッキーを事故で死なせて今では借金だらけで、妻のデニース(ジョアンヌ・ウォーリー)とはWEBカメラで話をしますが、言い争いばかりでした。眠りについたホールは夢を見ました。
…… 林の中で道に迷ったホールは、白いドレスを着た「V」という12歳の少女(エル・ファニング)に会いました。少女は自分はヴァージニアだと言います。
Virginia/ヴァージニアのネタバレあらすじ:承
歩いているとポーがかつて泊まった、チカリングホテルに灯りが付いていました。Vは「入りたくない」と言ったため、ホールが一人で入ります。中には女店主と、時計台の管理人のメルヴィン(ドン・ノヴェロ)がいます。酒を飲み、店主のギターの弾き語りを聞いた後、床の下は、殺された12人の子供の墓場だと聞かされます。
13人いたのだが一人は逃げ出したと言います。その時、Vが入って来て店主に噛みつきます。逃げるVを追って外に出ると、床下から12人の子供たちが現れました。その中に牧師のフロイドがいました。
フロイドが「時間だ」と言うと子供たちは床下に入ります。そして走り去るVを見失い、帰り道がわからなくなりました。するとポーが現れます。ポーに道を案内してもらっていると、ホールは目覚めます。
ホールは図書館でチカリングホテルを調べます。すると当時の新聞記事には、時計台に住む悪魔と12人の子供殺害の事件に関する記事がありました。ホールは保安官のボビーに会い、小説を一緒に書こうと誘います。喜んだボビーは『吸血鬼の処刑台』とういう題名にしようと言います。それは杭をうたれて殺された少女の事でした。
Virginia/ヴァージニアのネタバレあらすじ:転
その夜もホールは夢の中でポーに会います。
……小説の書き方を教えてもらいながら、チカリングホテルの当時を見ます。牧師のフロイトは身寄りのない子供たちを預かり、対岸にいる若者たちを悪魔の吸血鬼だと教え、絶対に行ってはいけないと言っています。
目覚めたホールは保安官の事務所に行きます。そこで降霊術をやろうということになり、やりはじめると、霊が降りてきます。名前を聞くと、杭で殺された少女だと言います。誰に殺されたのかと聞くと「B」と答えました。するとボビーは対岸にいる若者たちのリーダーのフラミングだと言います。
そこでホールは、ボビーの助手のアーバスを連れてフラミンゴ(オールデン・エアエンライク)に会うと、女の子が一人いなくなったと言います。そこへボビーがやって来て、嘘をついてこんなことをするなと怒りだします。ホールは時計台を調べに行きますが、転落して再び夢を見ました。
……フロイドが子供たちにレモネードを作らせています。薬を混ぜているのを知った少女ヴァージニアが逃げ出します。フラミンゴに助けられ、バイクで対岸に向かいますが、その途中フラミンゴに噛まれ、血を吸われます。一方、眠らされた12人はフロイドに喉を切られ殺されます。そしてフラミンゴからヴァージニアを奪い返したフロイドは、ヴァージニアを地下に閉じ込め、首を吊って死にました。
Virginia/ヴァージニアの結末
ボビーに起こされ目覚めたホールでしたが、ボビーが「オレを探偵として登場させろ」と言い争いになり、ボビーに箱で殴られ倒れます。
再び夢の中に入ったホールは、ポーに結末を見せてくれと頼むと、娘のヴィッキーの死の瞬間を見せられます。一緒に乗ろうと言われたボートに、愛人がいたため乗れず、一人で高速ボートに乗ったヴィッキーは、脇を走るボートのロープに首を引っ掛けて死んでしまいます。
目覚めたホールは保安官事務所に行きます。アーバスは殺され、ボビーは首を吊っていました。杭の刺さった少女の顔を見た後、杭を抜くと少女は蘇り、ホールに噛みつき血を吸います。この小説の結末を見たホールのエージェントのサム(デヴィッド・ペイマー)は感動し、出版を決めます。
『吸血鬼の処刑台』は3万部売れ、ホールは妻デニースの元へ帰りました。少女殺しの犯人はボビーでした。そしてアーバスを殺害した後、ボビーは首を吊って死んでいました。対岸のフラミンゴはいなくなっていました。
以上、映画「Virginia/ヴァージニア」のあらすじと結末でした。
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