日劇「加山雄三ショー」より 歌う若大将の紹介:1966年日本映画。加山雄三主演の「若大将シリーズ」第8作は、1966年7月15日~17日までの3日間に渡って日本劇場(日劇)開催され、延べ2万7000人を動員した加山雄三初のワンマンショーの模様を中心に、若大将シリーズの名場面ダイジェスト、加山雄三の地元・茅ヶ崎やタヒチでのプライベートショットなどを交えて構成した特別企画作です。
監督:長野卓 出演者:加山雄三、ザ・ランチャーズ、大橋節夫とハニー・アイランダーズ、ストリング・ファンタスティック・オーケストラ、志摩夕起夫ほか
映画「歌う若大将」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「歌う若大将」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「歌う若大将」解説
この解説記事には映画「歌う若大将」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
歌う若大将のネタバレあらすじ:起
加山雄三の地元・神奈川県茅ヶ崎市のホテル「パシフィックパークホテル」(後にサザンオールスターズの「HOTEL PACIFIC」の舞台となったホテルです)。加山雄三が父・上原謙と共同経営するこのホテルに、加山雄三は多忙なスケジュールの合間を縫って訪れ、女性ファンの黄色い声援を浴びながらプールで楽しいひと時を過ごします。レコードデビュー以来、1966年当時で通算300万枚の売り上げを記録する加山雄三は、1966年7月15日から17日までの3日間、東京・有楽町の日本劇場(通称:日劇)で初のワンマンショーを開催することになり、前売り券はわずか2日で完売しました。ステージで共演する日劇ダンシングチームは日劇の屋上でリハーサルに励みます。
歌う若大将のネタバレあらすじ:承
いよいよワンマンショー当日。徹夜組を含む大勢のファンが当日券を求めて早朝から行列をつくっていました。ショーは1日3公演で、3日間でトータル2万7千人もの熱烈なファンが押し寄せ、会場内は熱気に包まれていました。そして司会者・志摩夕起夫のコールにより加山雄三はステージに颯爽と登場、のっけから代表曲「君といつまでも」で会場を沸かせます。続く「マイ・ジプシー・ダンス」の後、シリーズ2作目「銀座の若大将」(1962年)のダイジェストが流れます。若大将(加山雄三)と永遠のライバル青大将(田中邦衛)とのちょっとしたカラミを流しつつ、マドンナ・澄子(星由里子)とのやり取りで彼女から歌を聴かせてほしいと頼まれた若大将は、日劇に戻って「君の瞳の蒼空」を歌い出します。
歌う若大将のネタバレあらすじ:転
ファンの女性から花束をもらった加山雄三は「綺麗だな、君の瞳」とのセリフで観客を沸かせ、会場はコール&レスポンスで一体感に包まれていきます。続いてはシリーズ4作目「ハワイの若大将」(1963年)のワンシーンとなり、若大将はエレキギターを片手に「蒼い星くず」を歌い出します。場面は日劇に戻り、観客は熱唱に酔いしれていました。続いては再び「ハワイの若大将」から若大将と澄子がハワイ・ワイキキビーチを一緒に歩くシーンから「白い浜」「波乗り」へと入り、若大将がサーフィンに興じる姿が映し出されます。加山雄三はさらに大ヒットナンバーの「お嫁においで」で観客の心を鷲掴みにし、「砂と海」に続いてシリーズ第1作「大学の若大将」(1961年)の一場面、ヨットの上で青大将に絡まれそうになった澄子を助ける若大将が映し出されると、ステージにはハワイアンの衣装をまとった女性ダンサー陣が登場し「アロハ・レイ」を披露します。
歌う若大将の結末
場面は「タヒチに遊ぶ-」と題した加山雄三のプライベートフィルムに映ります。束の間の休日をタヒチの楽園で過ごす加山雄三は、腰蓑をつけて現地の女性らと一緒に踊り、クルーザーで海に繰り出して素潜りに興じるなどの満喫した時間を過ごしています。「銀座の若大将」のスキーシーンを挟み、加山雄三はエレキギターを手に取り「夜空の星」「夕陽は赤く」でそのテクニックを魅せ、続く「ブーメラン・ベイビー」で英語詞に挑戦します。シリーズ2作目「日本一の若大将」(1962年)のマラソンシーンはインストゥルメンタル曲の「ブラック・サンド・ビーチ」を交えながら披露、バックダンサーを交えて「恋は赤いバラ」を歌い上げた後は、加山雄三所有の自慢の船「光進丸」の映像を交えて「俺は海の児」を歌い、本編を締めくくります。アンコールで加山雄三は再び「君といつまでも」を歌い上げ、大熱狂の内にショーは幕を閉じました。
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