ヴァン・ゴッホの紹介:1991年フランス映画。天才画家ゴッホの晩年を描いた伝記ドラマ。自身の耳を切り落とし、サン=レミの療養所を出てたどり着いた田舎町オーヴェル。医者ガシェとの出会いや彼の娘マルグリットとの出会い…彼の壮絶な人生の最後をゆったりと繊細に描いた作品。
監督:モーリス・ピアラ 出演:ジャック・デュトロン(ゴッホ)、アレクサンドラ・ロンドン(マルグリット)、ベルナール・ル・コク(テオ)、ジェラール・セティ(ガシェ)、コリーヌ・ブルドン(ヨー)、エルザ・ジルベルシュタイン(カティ)、レズリー・アズライ(アドリーヌ)、
映画「ヴァン・ゴッホ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴァン・ゴッホ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴァン・ゴッホの予告編 動画
映画「ヴァン・ゴッホ」解説
この解説記事には映画「ヴァン・ゴッホ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヴァン・ゴッホのネタバレあらすじ:起
静養のためフランス郊外の村オーヴェルを訪れた画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。村の安宿ラヴー亭の屋根裏部屋に身を置き、弟であり画商のテオの紹介状を手に美術愛好家の医者ガシェのもとを訪れ、彼の診察を受けます。田舎でのんびりと、それでいて干渉された生活を送るヴィンセント。そして彼はガシェの家に通ううちに彼の箱入り娘マルグリットと出会います。年頃でいて、まだまだ子供のマルグリットはヴィンセントに興味津々でした。
ヴァン・ゴッホのネタバレあらすじ:承
そんな中ガシェに招かれてテオと彼の妻ヨーがオーヴェルにやってきます。ガシェはテオにヴィンセントの病状について報告し、テオ夫妻とガシェ一家そしてヴィンセントを交えて昼食会を開きます。食事をしながらヴィンセントの治療についての話をしたり、ゴッホ兄弟は喜劇のような催しでみんなを楽しませ、和やかな時間を過ごします。そして一行は多くの画家が訪れた川辺へと散歩に出かけます。ゴッホはヨーと2人で他愛もない話をしながら川辺を散歩します。するとヨーはテオに対して抱える不安についてヴィンセントに話しはじめます。彼女はテオもヴィンセントのように不安定で以前の彼とは変わってしまったのではないかと語ります。それを聞いたヴィンセントはテオのことをフォローしますが同時に弟が自分を養うことを負担に思っているのではないか、彼を苦しめているのではないかという自覚をヨーに言うと、ヴィンセントは川へと飛び込んでしまいます。すぐにテオ達に助けられたヴィンセント。テオは昔のようにみんなを驚かそうとしたイタズラだと笑い飛ばし事態は収束します。川辺の散歩から戻り、テオ夫妻はパリへと帰る汽車に乗り込みます。ヨーはテオにヴィンセントとちゃんと話さなかったことを問いただしますが、テオは押し黙るだけでした。
ヴァン・ゴッホのネタバレあらすじ:転
一方ヴィンセントは治療の一環としてアトリエを別の画家と共有しますが、折り合いが悪く顔を合わせば批判を浴びせられ口論になってばかりいました。そんな中彼はマルグリットと親密な関係になっていき2人で過ごす時間が増えていきます。このことにマルグリットは使用人からヴィンセントには気をつけろと釘を刺されます。しかしそれでも彼女はヴィンセントに想いを寄せ、彼がパリのテオのもとを訪れるのに同行したいと言いますが、ヴィンセントは首を縦には振らず、1人でテオ夫妻のもとへと向います。しかしそこでヴィンセントに対して複雑な想いを抱いていたテオと口論になり、オーヴェルで不安定になっていたヴィンセントの心は爆発してしまいます。テオの家を飛び出したヴィンセントは娼館で酒と娼婦に溺れます。一方ヴィンセントを心配したマルグリットはテオの家を訪れます。そしてテオにヴィンセントのもとへと案内してもらいます。娼婦と楽しそうに踊るヴィンセントを見つけたマルグリット。ヴィンセントもマルグリットに気付き、2人はただただ見つめ合い、そして踊り唇を重ね再会を喜びます。そして2人とテオは娼館で堕落した一夜を過ごすのでした。
ヴァン・ゴッホの結末
翌日ヴィンセントとマルグリットは汽車でオーヴェルへと向います。しかしその車内でマルグリットの問いにヴィンセントは一切答えず、マルグリットは傷つきます。駅ではガシェが待ち構えていてヴィンセントは彼から罵られますが、心ここにあらずといったようで駅を後にします。その後もヴィンセントは絵を描き過ごしますが、ある時拳銃で自殺を計ります。なんとか一命を取り留めますが、その傷は彼の命が長くないことを物語りました。テオもオーヴェルにかけつけますが、為す術もない現実を突きつけられます。そしてほどなくしてヴィンセントは安宿の屋根裏部屋で息を引き取るのでした。
以上、映画ヴァン・ゴッホのあらすじと結末でした。
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