プロジェクトVの紹介:2020年中国,香港映画。ジャッキー・チェンが民間の国際特殊護衛部隊の最高司令官に扮するアクション巨編です。中国人実業家親子が誘拐され、ジャッキー率いる特殊護衛部隊「ヴァンガード」は世界を股にかけての救出作戦に向かいますが、その裏側ではテロリスト組織による壮大な陰謀が渦巻いていました…。
監督:スタンリー・トン 出演者:ジャッキー・チェン(トン・ウンテン)、ヤン・ヤン(ロイ・ジャンユー)、アレン(チョン・ホイシュン)、ムチミヤ(ミヤ)、シュ・ルオハン(ファリダ)、ジュー・ジャンティン(コンドル)、ジャクソン・ルー(チョン・クォックラップ)、エヤド・ホーラーニ(オマル)、ブラヒム・アチャバッケ(ブロト)、トメル・オズ(トンダ)、サイード・バッドレヤ(アバティ)、タム・クヮン(マーダー)、エリック・ハイス(グレッグ・ドーズ大尉)、ジェフリー・グルブランド(ヨーゼフ)、カミル・キャン・アイディン(シルバー・フォックス)ほか
映画「プロジェクトV」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「プロジェクトV」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
プロジェクトVの予告編 動画
映画「プロジェクトV」解説
この解説記事には映画「プロジェクトV」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
プロジェクトVのネタバレあらすじ:起
イギリス・ロンドンの中華街では、旧正月の春節を祝うイベントが催されていました。イギリス在住の中国人実業家チョン・クォックラップ(ジャクソン・ルー)は、妻と共にイベントを訪れていました。
チョンの元に前妻との間の娘・ファリダ(シュ・ルオハン)から電話がありましたが、ファリダはチョンの妻が出ると電話を切りました。その直後、チョンをつけ狙っていたテロリスト集団が警備員を倒し、チョンと妻を誘拐していきました。
ロンドンに本部を構え、世界各国の中国人を顧客とする民間の国際特殊護衛部隊「ヴァンガード」の創設者で最高司令官のトン・ウンテン(ジャッキー・チェン)の元に、ヴァンガードの顧客であるチョン夫妻が誘拐されたとの一報が入りました。
現場近くの中華料理屋ではこの日非番のベテラン隊員チョン・ホイシュン(アレン)や若手隊員のロイ・ジャンユー(ヤン・ヤン)らがホイシュンの息子の誕生パーティーを開いており、トンはホイシュンとロイにチョン夫妻の救出を命じました。
その頃、チョン夫妻はテロリスト集団のリーダーのブロト(ブラヒム・アチャバッケ)から「マシムの金はどこだ」と尋問を受けていました。そこにホイシュンとロイが駆け付け、テロリストたちと銃撃戦を繰り広げました。ホイシュンとロイはチョン夫妻を救出、女性隊員のミヤ(ムチミヤ)の車で引き上げました。しかし、激闘の最中にロイはヴァンガードの身分証を落としてしまいました。
ヴァンガードは周囲のカメラの映像から、チョン夫妻を誘拐したのは傭兵組織「北極狼」であると断定しました。チョンはトンに自分が襲われた経緯を語りました。チョンの中東でのビジネスパートナーだったマシムという男は、実は中東を拠点とするテロリスト集団「復讐者」のリーダーであり、そのことに気づいたチョンはロンドン警視庁“スコットランドヤード”に通報、マシムはアメリカ軍の攻撃を受けて殺害されたのです。
マシムの息子オマル(エヤド・ホーラーニ)は父の死に激怒し、北極狼にチョンの誘拐を指示したのです。チョンはアフリカで野生動物保護活動に従事しているファリダの保護をヴァンガードに依頼しました。
プロジェクトVのネタバレあらすじ:承
復讐者のアジト・ジャデバラ砦。ブロトからの報告を受けたオマルはファリダを誘拐するよう命じました。
トンはヴァンガードの仲間たちを率いてアフリカに飛び、サバンナで活動していたファリダと合流しました。一方のブロトは、ファリダが告発していた野生動物密猟者のトンダ(トメル・オズ)にファリダの誘拐を依頼しました。
トンダは密猟者仲間を率いてヴァンガードらを襲撃、両者は銃撃戦や格闘戦を繰り広げました。ファリダとロイはファリダの水陸両用車に乗って逃げ出し、トンダ一味もその後を追いました。仲間が車で負傷者を現地の病院に連れて行くことになり、トンとミヤは徒歩でファリダらの後を追いました。
ファリダとロイは鳥類観測所で夜を明かすにしました。翌朝、ファリダがロイに極楽鳥が飛んで来たことを教えていると、そこにトンダ一味がハイエナを連れてやって来ました。ようやく追いついたトンらがファリダらを救い、一行はファリダの水陸両用車で川へと逃げ込みましたが、ブロトやトンダたちもモーターボートや水上バイクで追いかけてきました。
トンたちはブロトたちと水上で死闘を繰り広げましたが、ファリダとロイはブロトたちに捕まり連れ去られてしまいました。トンとミヤは仲間のヘリコプターに救助され、ロンドンのヴァンガード本部へと引き上げました。
オマルはヴァンガードに対し、ファリダと引き換えにチョンの身柄を引き渡すよう要求してきました。チョンはマシムから預かった資金が復讐者の武器調達資金になることを防ぐため、全てを黄金に換えてある場所に隠していることをトンに打ち明けました。
プロジェクトVのネタバレあらすじ:転
トンはヴァンガードの仲間たちと共に武装を整え、中東へファリダとロイの救出に向かいました。チョンもトンたちに帯同することにしました。
現地に着いたヴァンガード一行は二手に分かれてアジトに潜入する作戦に出ました。ミヤは現地の女性に変装し、現地の協力者アバティ(サイード・バッドレヤ)と共に正面からアジトに潜り込み、先に潜入している協力者のライラ(トリシュナ・シン)と落ち合うことに。
他のメンバーは偵察用の小型ロボットでアジト内にファリダとロンが監禁されていることを確認し、見張りのいない下水道から侵入しました。メンバーらはロンドン本部で偵察ロボットの映像を見ているオペレーターの指示に従い、アジト内に爆弾を仕掛けていきました。トンとチョンは直接オマルとの交渉に臨むことにしました。
一方、ロンはブロトから北極狼に入らないかと勧誘されていましたがキッパリと断りました。ブロトらはロンに時限爆弾付きのベストを着せ、アジトの屋上に立たせました。
トンと共にオマルとの交渉に臨んだチョンは、オマルにマシムの財産を記したリストを見せ、保管場所にに案内すると告げてファリダの解放を要求しました。
ところが、オマルはロイのベストの時限爆弾を起動させ、ファリダを処刑しようとしました。トンは狙撃手にファリダを斬ろうとした処刑人を狙撃させ、オマルに投降を命じましたが、ロンの時限爆弾は爆発まであと3分を切っており、しかもロンは地雷の上に立たされていました。
ヴァンガードとオマル一味の間で銃撃戦が始まるなか、ホイシュンはロンの救出に向かいました。ホイシュンはロイの時限爆弾の電池を冷却して起動を食い止め、ホイシュンとロイは盾で地雷の爆発を防ぎながらジャンプしてアジトの外に脱出しました。トンとミヤはファリダを救出して外に脱出、アバティと仲間が運転する2台の車で逃走しようとしましたが、一行はオマル一味に取り囲まれて身動きが取れなくなってしまいます。
更にはホイシュンはロケット弾で破壊された建物の瓦礫の直撃を受けて心肺停止状態に陥ってしまいました。ホイシュンはロンの懸命の心臓マッサージで何とか蘇生しましたが、もはや逃げられないと悟ったチョンは自らオマルに投降しました。オマルはチョンを締め上げ、チョンは黄金をドバイに隠していることを白状しました。
プロジェクトVの結末
オマルは既に武器商人と契約を済ませていました。ドバイ入りしたトンらヴァンガードはドバイ警察と手を組み、オマル一味が武器を手に入れる前に叩く作戦を立てました。ただし、ヴァンガード隊員はあくまでも捜査協力ということで武器の所持は認められませんでした。
ヴァンガードはブロトの手下マーダー(タム・クヮン)が武器商人ヨーゼフ(ジェフリー・グルブランド)とドバイ市内のホテルのプールで接触するとの情報を掴み、ホイシュンとハイテク担当のコンドル(ジュー・ジャンティン)はミヤを使ってハニートラップを仕掛けようと思いつきました。
ミヤは嫌々ながら水着姿になり、カメラマンに扮したホイシュンとコンドルはミヤを撮影するフリをしてマーダーとヨーゼフの写真を撮り、本部に送りました。マーダーの手下シルバー・フォックス(カミル・キャン・アイディン)はミヤらの行動に不審なものを感じ、ヨーゼフはモデルの契約がしたいと言ってミヤに近づきました。ミヤらはこれが絶好のチャンスとばかりにヨーゼフの携帯のデータをこっそりとスキャンし、本部に送りました。
時を同じくして、アメリカの空母ジョン・C・ステニスはアラブ首長国連邦のラシッド港に停泊しようとしていました。一方、オマルはチョンの案内で、自動車整備工場に隠してあった8台の高級車を見つけていました。マシムの財産である黄金は全てこれらの高級車のボディに偽装されており、チョンいわく1台1億ドルということでした。
オマルは高級車でヨーゼフとの商談を成立させ、彼から20km圏内を攻撃できる戦闘用ドローンを入手しました。空母の艦長グレッグ・ドーズ大尉(エリック・ハイス)はオマルの父マシムの殺害作戦の指揮を執った人物であり、オマルはドーズへの復讐を目論んでいたのです。
ドバイ警察はオマルらの会話を盗聴しており、直ちに空母に連絡しました。ヴァンガードとドバイ警察は整備工場を取り囲みましたが、オマルはコンテナ船に隠してあったドローンを起動して発進させました。オマルらは8台の黄金の車に分乗して逃走しましたが、程なくしてヨーゼフの乗った車がトラックに足止めをくらいました。チョンを助け出す決意をしたファリダはロイと共に行動を開始、ヨーゼフが逮捕されている間に車を奪ってオマルたちの後を追いました。
ドローンは空母の攻撃を開始しましたが、事前に連絡を受けていた空母は被弾しながらもドローンを撃墜しました。ドバイ警察やヴァンガードは残り7台の車を追い、バイクに乗ったミヤはマーダーの車に飛び移ってマーダーを捕らえました。
ドバイ警察はオマルらの車にペイント弾を撃って走行を妨害しようとしましたが、オマルは車ごと近くの大型ショッピングモールに突入しました。トンと警察署長の車、ロイとファリダの車も突入し、オマルは車を捨てるとチョンを連れて逃走を続けました。
オマルらは水族館に逃げ込みましたが、トンやロイ、ドバイ警察は追いついて格闘戦となりました。戦いの末、オマルはサメの泳ぐ水槽に転落し、他の部下たちも全員ドバイ警察に逮捕されました。ファリダはチョンとの再会を喜びました。
事件は解決し、8台の高級車は全てドバイ警察に押収されました。トンらヴァンガードの面々はチョン夫妻やファリダと共にホテルで噴水のショーを楽しんでいました。ロイはファリダにベールをプレゼントしました。この日は中国の新年であり、トンらは全員で記念撮影をして新年を祝いました。
以上、映画「プロジェクトV」のあらすじと結末でした。
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