ベネシアフレニアの紹介:2021年スペイン映画。水の都ヴェネチアで起こった血生臭い惨劇が、婚前旅行でやってきた若い観光客たちを襲います。殺戮だけを楽しむただのスラッシャー映画ではなく、観光客に家族を殺されたその家族の恨みが起こした悲劇ともとれる展開が秀逸です。
監督:アレックス・デラ・イグレシア 出演:イングリッド・ガルシア・ヨンソン(イサ)、シルビア・アロンソ、ゴイセ・ブランコ、ニコラス・イヨロ(ハビ)、アルベルト・バング(ホセ)、ほか
映画「ベネシアフレニア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベネシアフレニア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ベネシアフレニア」解説
この解説記事には映画「ベネシアフレニア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベネシアフレニアのネタバレあらすじ:起
二人組の若い観光客が、突然現れたピエロマスクの男に写真をお願いするのですが、男は突如暴力を振るい始め、二人をタコ殴りにしてしまいます。周りの人々は助けるどころか、なぜか良くやったと称賛し始めました。男は二人を拉致して部屋に連れ込みます。
友人イサ(イングリッド・ガルシア・ヨンソン)の結婚を祝うため、イサを含めた5人の若者がイタリアを訪れます。5人が船を降りると「観光客は帰れ!」というヴェネチア市民のキツイ洗礼を浴びてしまいました。
デモ中の最悪のタイミングでやってきた5人でしたが、さらに船に乗り込みヴェネチアに向かいます。そこで乗り込んできたピエロマスクの男にオペラのチケットを貰いました。
ベネシアフレニアのネタバレあらすじ:承
一行がホテルにたどり着くも、やはり歓迎ムードではない模様。観光している若者がピエロマスクの男に滅多刺しにされ、死体を家の中に引き釣りこまれているのも知らずに、5人はカーニバルを楽しんでいました。
しこたま酒を飲んで二日酔いで目を覚ますと、イサの兄ホセ(アルベルト・バング)の姿がないことに気づきました。グイド刑事に相談するもあまり取り合ってくれず、領事館に相談しても同じような対応で嫌な思いをさせられます。
仕方なく自分たちでホセを探そうとしますが、仲間のハビ(ニコラス・イヨロ)がピエロマスクの男に首を斬られて殺されてしまいます。結局ここでも周りの人たちは、人が殺されても平気な顔をしています。
ベネシアフレニアのネタバレあらすじ:転
結局仲間の一人の女性もピエロマスクの男とペストマスクの男に囲まれてしまい、捕まってしまいます。アジトのような所に連れて来られた女性、そこには行方不明だったホセもいました。
ペストマスクの男はマスクを取って正体を現します。男は精神科医のヒューゴという男でした。ヒューゴの息子は、ヒューゴが観光客に対するデモに参加しているときに観光客の船に挟まれて死んでしまいました。そのことを恨みに思っての行動だったのです。
ホテルのフロントで悪態をついた女は、ヒューゴの妻でした。ピエロマスクの男は双子の兄リザルドで、精神疾患を抱えており制御不能で殺しが止まらないと話します。
その後、ハビの遺体も見つかり警察も動かざるを得なくなります。
ベネシアフレニアの結末
イサとジャコモ(エンリコ・ロ・ヴェルソ)はホセが映っていたビデオを頼りに、ホセの行方を追います。そしてとある劇場にたどり着きます。それはピエロマスクの男がチケット配っていたチケットが示す場所でもありました。
危惧した通り、イサとジャコモはピエロマスクの男に襲われてしまいます。ジャコモは殺され、イサの婚約者も駆けつけますが役に立ちません。ターゲットはイサに絞られ、ピエロマスクの男は執拗にイサを狙います。イサも息絶え絶えで逃げ回りますが、危機一髪の場面でようやく現れた警察が男を撃ち殺します。
ヒューゴは首脳会談に対するアピールかのように、犯行声明をタイマーで流します。警察が居場所を突き止めヒューゴを探し出しますが、すでに妻と自殺を図った後でした。その後、捕まっていたホセと女性は開放されることになります。
以上、映画「ベネシアフレニア」のあらすじと結末でした。
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