ヴェノムの紹介:2018年アメリカ映画。売れっ子記者エディは、天才科学者にして事業家であるドレイクが立ち上げたライフ財団の闇を暴こうとするが、無謀な取材でクビにされてしまう。職を失い婚約者アンと破局し自暴自棄となるエディ。そんな負け犬状態のところへライフ財団の科学者ドーラが恐るべき内部告発をする。それはライフ財団が宇宙から回収した謎の寄生生物シンビオートと人間を融合させるために、死の人体実験を繰り返しているということだった。真相を突き止めるべく財団に潜入したエディだったが、自分自身がシンビオートの1つに寄生されてしまう。意思と知性を持つシンビオートは、エディに語りかけ手を組もうと持ちかける。激しく動揺するエディだったが、シンビオートは一体化し、超人ヴェノムが誕生した。1988年、スパイダーマンのヴィラン(敵役)としてデビューした異色のヒーロー、ヴェノム。その強烈な個性と強さに瞬く間に人気キャラクターとなり、スパイダーマンの最大の敵にしてマーベルの中でも最強最悪ヴィランの1人となる。そのヴェノムの伝説を新たな視点で作りあげた作品。
監督:ルーベン・フライシャー 出演:トム・ハーディ(エディ・ブロック/ヴェノム)、ミシェル・ウイリアムズ(アン・ウェイング)、リズ・アーメッド(カールトン・ドレイク/ライオット)、スコット・ヘイズ(ローランド・トリース)、リード・スコット(ダン医師)、ジェニー・スレイト(ドーラ・スカース)ほか
映画「ヴェノム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヴェノム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヴェノムの予告編 動画
映画「ヴェノム」解説
この解説記事には映画「ヴェノム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヴェノムのネタバレあらすじ:起.地球外生命体の発見
マレーシアのとある場所で宇宙探査機が墜落しました。この探査機の持ち主であるライフ財団のCEOカールトン・ドレイク(リズ・アーメッド)は環境破壊でいずれ人類は滅びる運命にあることを信じています。居住可能な惑星を探すために宇宙へ探査船を向かわせていました。探査船は奇妙なサンプルを採取。しかし、移送の途中で墜落させられてしまったのです。そのサンプルとは絶大なパワーを持つ謎の地球外生命体です。墜落した探査機から逃げ出したこの地球外生命体は人の身体を伝ってライフ財団本社のあるサンフランシスコへと向かっていました。
ヴェノムのネタバレあらすじ:承.ライフ財団の陰謀
一方、サンフランシスコでは正義感溢れるジャーナリスト、エディ・ブロック(トム・ハーディ)がライフ財団の取材を行っていました。ある日エディは弁護士である恋人アン(ミシェル・ウイリアムズ)のパソコンを盗み見て「ライフ財団が人体実験で死者を出している」という情報を知ってしまいます。その真相を追求するために、ドレイクを直撃し、情報を突きつけました。イラつきを見せたドレイクは取材を中断させて去ってしまいます。この無謀な取材により会社をクビになってしまったエディ。騒動に巻き込まれ同じく会社をクビになった恋人アンからは別れを告げられてしまい、エディは仕事も家も婚約者も失うことになってしまいました。自暴自棄の生活を送るエディ。しかし情報は真実でした。ライフ財団は秘密裏に回収した三体の地球外生命体”シンビオート”の生態を知るため実験を繰り返していました。ホームレスを連れ去ってはシンビオートと融合させ何人もの死者を出していたのでした。この非人道的な人体実験に危機感を感じたライフ財団の科学者ドーラ(ジェニー・スレイト)はドレイクに隠れてエディのもとを訪れました。「真実の報道をしてほしい」と懇願するドーラ。エディは一度は断るものの、正義感からドーラに手を貸すことを決意します。早速、ドーラに誘われて研究所に忍び込むエディ。そこで囚われていた知り合いのホームレスを見つけます。エディが助け出そうとしたその時、シンビオートに寄生されてしまいました。
ヴェノムのネタバレあらすじ:転.ヴェノム誕生
エディの身体にとてつもない変化が起き始めました。混乱しながらもライフ財団から逃げ出したエディ。一方、所有のシンビオートのうち二体を死なせてしまったライフ財団にとって、エディと融合した最後の一体のシンビオートは貴重なサンプルでした。ライフ財団は激しい猛攻撃を繰り返しますが、エディに融合したシンビオートはいとも簡単に相手を倒していきます。肉体がなければ生きることのできないシンビオートはエディに直接話しかけ、協力するならエディを守りパワーを与える取引を持ちかけます。肉体の変化に困惑しながらもパワーに魅入られたエディはこれを承諾。こうしてヴェノムは誕生しました。
ヴェノムの結末
一方ライフ財団の研究所では、マレーシアから寄生を繰り返しやってきたシンビオートのボス、ライオットがドレイクに寄生。ライオットは財団所有の宇宙船で仲間たちを呼び、地球に移住させようと考えていたのでした。ライオットの仲間であるはずのヴェノムでしたが、エディを守る約束からライオットと戦うことを決意します。ライオットに寄生されたドレイクは研究所で暴走し宇宙船の発射準備を始めると、離陸のカウントダウンがスタートします。ヴェノムも身体を張って阻止しようとしますが、ライオットは数倍も強く歯が立ちません。そこへ駆けつけたアンはスピーカーを使ってシンビオートが苦手とする周波音を流します。戦いの中で火を噴く宇宙船に2体のシンビオートは飲まれ姿を消しました。ライオットの暴走を阻止することができたのです。ヴェノムを失ってしまったものの肉体はかろうじて助かったエディ。アンにお礼を言いながらも心では復縁を期待します。そこへ聞こえてきました。「アンはお前に気はないから期待はするな」と。エディは聞き覚えのある声に少し高揚しアンと別れたのでした。
以上、映画ヴェノムのあらすじと結末でした。
「ヴェノム」感想・レビュー
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暇だったのでなんの予備知識もないまま見てきました。
前半は主人公が彼女に振られたり、仕事を失ったりとダメダメっぷりが凄いです。
研究所に潜入した際にヴェノムに寄生されるんですが、そこから大暴れのアクション映画が始まります。
最初は寄生されて動揺している主人公なんですが、このヴェノムがよく喋ります。
人を食べたりもするのですが、意外と冷静で主人公の面倒を見ているような感じにも見えますので後半はバディムービーみたいな感じで楽しめました。 -
最近のマーベル映画は話の途中で別の国に移動したり、展開がスピーディーで登場人物の多さに付いて行けないことが多いので、久々に展開がシンプルで分かりやすい作品が来たなという印象。
悪役の科学者も超立派な研究所に勤めていて人体実験を行って……と定番中の定番の悪役! 途中で悪事を告発しようとした女性研究者が寄生生物の犠牲になるのはとても悲しいけれど、これもまた運命……。
序盤~中盤は主人公の転落っぷりが悲惨ですが、寄生したヴェノムが意思を持って喋り出す辺りからヒーロー物として楽しく観られますよ! -
怖いけどいい奴とあったけど、店に来たギャングを食べといてどこがいいやつ?となる。
ハリウッド版「君の膵臓を食べたい」とも言われている、SMU(ソニー・マーベル・ユニバース)記念すべき一作目。
正義感溢れる記者のエディは「ヴェノム」と一体化することで得られる圧倒的力に魅入られ、「ヴェノム」も同様に基本的に敵ナシの地球という環境が心地良く、共生していく過程にそそられます。
お互いに『負け犬』だという認識から絆も深まっていき、一体となった時にはまるで野生の獣のように荒々しく暴れまわるアクションが爽快感満点です。
今作の満足度だけでなく、SMUのこれからの作品にも期待が高まってきます。
エンドクレジットもボリューム満点ですので劇場が明るくなるまで席を立たないように!