猛獣大脱走の紹介:1983年イタリア映画。凶暴化した動物達が動物園から逃げ出し、次々と人間を食い殺していくパニック・ホラー。獣医のリップと記者のローラは、動物園の動物達が一様に凶暴化しているのを見て不思議に思う。その夜、動物達はコンピューター制御の檻を破り街へ脱走してしまった。彼らは目に付いた人間を無差別に襲っていく。リップとローラはこの惨劇を止めるべく、原因究明に奔走するのだった。
監督:フランコ・E・プロスペリ 出演者:ジョン・アルドリッチ(ルパート・バーナー)、ロレーヌ・ド・セル(ローラ・シュワルツ)、ウーゴ・ボローニャ(ブラウン警部)、ルイーザ・ロイド(スージー・シュワルツ)、ステファニア・ピンナ(キャロル)ほか
映画「猛獣大脱走」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「猛獣大脱走」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
猛獣大脱走の予告編 動画
映画「猛獣大脱走」解説
この解説記事には映画「猛獣大脱走」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
猛獣大脱走のネタバレあらすじ:動物達の異変
舞台は1980年代、とある北ヨーロッパの都会。獣医のルパート・バーナー(愛称リップ)は、恋人で記者のローラ・シュワルツと閉園後の動物園を歩いていました。動物達は餌の時間で、皆与えられた水を飲んでいます。ローラはトラの写真を撮影する予定でしたが、トラは妙に気が立っている様子。リップは麻酔を注射して、園内にある研究室に運ばせました。ローラは一人娘のスージーに電話をかけますが、応答はありません。シングルマザーのローラは多忙な日々を送るため、スージーからの信頼を失いかけていました。その頃、夜を迎えた街では異変が起き始めます。下水溝から現れた何百匹ものドブネズミが、停車中の車にいた1組のカップルに襲い掛かり食い殺してしまったのです。リップは知人のブラウン警部からこの件を聞き、専門家として現場に急行することになりました。
猛獣大脱走のネタバレあらすじ:始まった惨劇
ドブネズミの事件と同じ頃、動物園でも困惑が広がっていました。動物達が凶暴化し、檻を破ろうと暴れているのです。その様子をモニターで確認した夜勤スタッフ達は、普段とは異なる荒々しい姿に首を傾げました。この動物園は最新鋭のコンピューターを導入し、管制室で檻を一元化して制御しています。ところがゾウが暴れて壁を破壊した影響で、コンピューターが故障し全ての檻が開放されてしまいました。解き放たれた動物達は次々と夜勤スタッフを襲い、抵抗する彼らを惨たらしく食い荒らしていきます。一方、リップは警察や消防に指示して、車周辺で蠢くネズミを火炎放射器で焼き払っていました。生きたままのネズミを数匹捕獲したリップは、詳しく調べるために動物園に戻ります。ところが園の扉はめちゃくちゃに破壊され、動物のほとんどが脱走した後でした。無残に食い殺されたスタッフの遺体を発見したリップは事態を悟り、急いで警察に動物達が逃げ出したと通報します。
猛獣大脱走のネタバレあらすじ:動物達の襲撃
凶暴化した状態で脱走した動物達は、街をパニックに陥れます。人々は直接動物に襲われたり、逃げようとして事故を起こしたりしていました。ゾウは空港施設に侵入し、避けきれなかった航空機が墜落。その影響で街は一斉に停電します。地下鉄で帰宅していたローラの前にはトラが現れました。パニックを起こした乗客は、犠牲者を出しながらも一心不乱に逃げ出します。ローラは母親とはぐれた幼い少女キャロルを抱いて逃げますが、トラに追いつかれそうになりました。そこにリップや警部が現れ、麻酔弾を使用してトラを捕獲します。リップは何故動物達が急に凶暴化したのか、原因をずっと考えていました。そこで一旦、ローラや警部も連れ研究室に戻ります。その頃、学校でバレエのレッスンを受けていたスージーも停電で不安な思いをしていました。他の子ども達が水道水を飲む中、スージーだけコーラを口にします。そこに獣の鳴き声が響き、シロクマが現れました。逃げ遅れた教師が犠牲になる中、子ども達は用務員と一緒に2階の自然史教室へ逃げ込みます。
猛獣大脱走のネタバレあらすじ:原因
研究室で動物を調べていたリップは、ついに凶暴化の原因を突き止めます。微量でトリップ出来る強力な麻薬が水道管を汚染していたのです。動物達は麻薬が混入した水道水を飲んだことで、一時的に凶暴化していたようです。檻に戻された動物達は既に大人しくなっていました。厚生省に見本を送ることにしたリップは、ローラ、警部と一緒に、まずはスージーの学校へ行くことにします。電気も復旧し、ローラは「悪夢も終わりね」と笑顔を見せました。
猛獣大脱走の結末:続く悪夢
学校に到着したリップ達は、校庭にシロクマの姿を見つけます。麻薬の効果が切れたらしいシロクマは大人しく、リップと警部が対応にあたりました。その間に校内に入ったローラはスージーを捜します。不気味に静まり返った校内で、ふと子ども達の声を耳にしたローラ。声を頼りに自然史教室のドアを開けると、そこには異様な光景が広がっていました。用務員の女性が殺害され、その近くで子ども達が無邪気に笑っているのです。明らかに正気を失っている彼らの手には凶器が握られていました。子ども達も汚染された水道水を飲み、凶暴化してしまったのです。唯一水道水を飲まなかったスージーを保護したローラは、襲い掛かる子ども達から身を翻し、彼らを部屋に閉じ込めました。凶器を突き立てられ、今にも壊されそうなドアを前にスージーは悲鳴をあげます。そこに駆けつけたリップや警部も事態を悟りました。その後しばらくして、事態は収束を迎えます。厚生省からは麻薬を含んだ産業廃棄物が水道の一部を汚染したと発表がありました。子ども達も快復に向かっているそうです。リップとローラが大都市の危険性を警告し、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画猛獣大脱走のあらすじと結末でした。
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