蘭の女の紹介:1990年アメリカ映画。有能な弁護士の女性が、謎めいた富豪の男に翻弄され、それまで見ることのなかった自分の中の欲望に目覚める様を描いた官能ストーリー。
監督:ザルマン・キング 出演:ミッキー・ローク(ジェームズ・ウィラー)、キャリー・オーティス(エミリー・リード)、ジャクリーン・ビセット(クラウディア・デニス)、アサンプタ・セルナ(ハンナ)、オレグ・ヴィドフ(オットー)、ブルース・グリーンウッド(ジェローム・マクファーランド)、ほか
映画「蘭の女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「蘭の女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
蘭の女の予告編 動画
映画「蘭の女」解説
この解説記事には映画「蘭の女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
蘭の女のネタバレあらすじ:有能な女弁護士
米・中西部の町からニューヨークにやってきた弁護士のエミリー(キャリー・オーティス)は、語学に長けていることで一流企業での仕事を得ることに成功する。
早速エミリーは、ホテル買収のためリオへ向かうクラウディア(ジャクリーン・ビセット)に同行することになる。その地にある破産寸前のホテルを買い取り、中国人経営者と共同でリゾート開発を行う計画だった。
蘭の女のネタバレあらすじ:謎の男
リオに到着して現地視察を始めるが、契約相手のホテル社長エリオットの姿がない。クラウディアはエミリーに、自分に代わってとある男に会って欲しいと言い残し、エリオットが居るというブエノスアイレスに向かう。
ひとり残されたエミリーが廃墟となったホテルの中を見て歩いていると、1組の男女が激しく求め合う姿を目にする。その様子に引き込まれたエミリーだったが、我に返ると慌ててその場から走り去る。
夜、クラウディアの言いつけ通り、彼女のドレスに身を包んだエミリーは約束の相手、ウィラー(ミッキー・ローク)に会う。ウィラーに連れられて行ったクラブでは皆が仮面を着け、官能的な踊りと繰り広げられる性的な饗宴に、エミリーは思わず逃げ帰る。
蘭の女のネタバレあらすじ:翻弄されて
翌日、ウィラーは1組の夫婦オットー(オレグ・ヴィドフ)とハンナ(アサンプタ・セルナ)を誘い、海辺の祭りへ行く。夫婦の仲はすでに冷え切ったもので、祭りの会場でも2人は別行動でハンナは他の男と踊っていた。
しかしその男に執拗に迫られていたハンナをウィラーが助けようとして乱闘騒ぎになり、4人は車に乗り込み、その場を後にする。車の中でウィラーは不機嫌なオットーを促し、妻への情愛を取り戻させる。目の前で夫婦の交歓を見せつけられ、激しく動揺するエミリーを、ウィラーは楽しんでいるかのようだった。
蘭の女のネタバレあらすじ:欲望を解き放つ
その晩、エミリーは再び仮面をつけてクラブへ行くと、ジェローム(ブルース・グリーンウッド)というアメリカ人に娼婦と間違えられて誘われる。憤慨してその場を離れようとしたエミリーの前にウィラーが現れ、プライドを捨てて欲望に身を任せろと告げる。
自分に触れることなく欲望に火をつけ、翻弄するウィラーにジレンマを感じながら、エミリーは彼に言われるがままジェロームに身を任せる。
翌日、クラウディアがエリオットを連れ帰り、売買契約についての話し合いの場が設けられる。その席についたエミリーは、エリオット側の弁護士がジェロームだったことを知り動揺するが、クラウディアの機転で契約は優位に進む。
蘭の女の結末:本当の愛に触れて
しかし、程なくホテルはウィラーに買収されてしまう。自分を翻弄するウィラーに怒りをぶつけるエミリーだったが、ウィラーがホテルの権利をエミリーに譲る。不可解な彼の行動を問い詰めるエミリーに、ウィラーは過去を語り始める。
少年時代に父が蒸発、孤独なまま仕事に打ち込み富を手にしてきたが、彼は心を閉ざしたままだった。金を目当てに寄ってくる女たちを相手に、人生をゲームとして生きてきたのだった。
エミリーはそんな彼の前に体をさらけだし、触れるよう促すと、ウィラーは堰を切ったようにエミリーを抱きしめ、2人は体を重ねるのだった。
以上、映画「蘭の女」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する