つばさの紹介:1927年アメリカ映画。ジャックとデイヴィットは恋敵でありながら、共に空を夢見る飛行士です。ジャックを一途に想うメリーとの関係や、二人の友情は戦争によりどのような結果を辿るのでしょうか。アカデミー第一回作品賞受賞作。
監督:ウィリアム・A・ウェルマン 出演:ジャック(チャールズ・バディー・ロジャース)、デイヴィット(リチャード・アーレン)、メリー(クララ・ボウ)、シルヴィア(ジョビナ・ラルストン)、ほか
映画「つばさ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「つばさ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
つばさの予告編 動画
映画「つばさ」解説
この解説記事には映画「つばさ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
つばさのネタバレあらすじ:起
アメリカの小さな町に住むジャックは元来の飛行機好きで、将来は飛行家になるのを夢見ていました。
隣人のお転婆娘・メリーはジャックのことをとても愛していましたが、彼はそれに気づかないばかりか、都会から来たシルヴィアという娘に想いを寄せていました。ところが、シルヴィアはジャックを全く相手にせず、この町の金持ちの家の息子・デイヴィットと愛し合っていたのです。
1917年、アメリカが欧州対戦に参戦することになり、ジャックとデイヴィットは飛行士として志願します。
故郷を離れることになり、二人はシルヴィアの所へ別れを惜しみに行きましたが、ジャックはシルヴィアがデイヴィットへあげようとしていた写真入れを、自分がもらえると勘違いして持って行ってしまいます。
つばさのネタバレあらすじ:承
二人の恋敵は共に厳しい訓練を受け、見習飛行士となる頃にはすっかり無二の親友となっていました。
やがて一人前の飛行士となった二人は、いよいよフランス戦地へと出征したのでした。二人は初戦ながらも息の合ったフォーメーションで好成績をあげ、勲章を授けられました。
加えて休暇ももらった二人はパリへ遊びに行き、ジャックはそこで自分を追って自動車部隊に入ったメリーと再会しますが、しこたま酔っていたため彼女だと気がつきませんでした。
さらに二人は総攻撃に先立って、敵の偵察用気球二個を撃ち落とす命を受けます。二人は共に出発しますが、ジャックは出発直前にシルヴィアの写真入れのことでデイヴィットを誤解してとても昂っていたため、途中で敵機の襲撃を受けたことにすら気づきませんでした。
デイヴィットはやむなく一人で四機と応戦し、二機は撃ち落としましたが、被弾のため操縦の自由が利かなくなり、川へ墜落してしまいました。
そんなことは露とも知らず、任務の気球二個を撃ち落とした後、ようやくデイヴィットがいないことに気がつきます。彼はデイヴィットの帰りを待ちましたが、敵地に墜落した彼が帰ることはありませんでした。
つばさのネタバレあらすじ:転
翌朝の総攻撃の開始とともに、復讐に燃えるジャックは修羅のごとく敵地を荒し回りました。敵は総攻撃を受けて混乱します。
デイヴィットは幸い片腕を損傷しただけで敵地に潜んでいましたが、この混乱に乗じて大胆にも敵機を盗み、味方の陣地まで戻ろうとしました。しかし、空中でジャックの飛行機に遭遇し、皮肉にも親友の仇に燃える彼に大破され、瀕死の重症を負ってしまいます。
つばさの結末
親友の姿に気づいたジャックは死にゆく親友を抱きながら、激しい悲しみと後悔の念に苛まれるのでした。
戦争が終わり、故郷へ帰還した彼の髪には白髪が著しく、疲弊しきっていました。この世の苦しみをいっぺんに味わった彼は、自分を一途に思い、支えてくれようとする彼女の想いを知り、受け入れたのでした。
以上、映画「つばさ」のあらすじと結末でした。
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