ウィズアウト・リモースの紹介:2021年アメリカ映画。シリアからCIA工作員の救出に成功したジョンは、除隊し妊娠中の妻と穏やかな生活をしようとしていました。しかし同じ隊員たちが何者かに殺され、自身も襲われ妻が殺されてしまいます。ロシアが絡んでいる事を突き止めたCIAはジョンをメンバーに復帰させ、ロシアへ向かわせますが…。トム・クランシーの人気小説「ジャック・ライアン」シリーズの1作「容赦なく」を原作に作られたアクションサスペンス作品です。
監督:ステファノ・ソッリマ 出演者:マイケル・B・ジョーダン(ジョン・ケリー上級兵曹長)、ジェイミー・ベル(ロバート・リター)、ジョディ・ターナー=スミス(カレン・グリア少佐)、ローレン・ロンドン(パメラ・ケリー/パム)、ブレット・ゲルマン(ヴィクトル・ルイコフ)、ジェイコブ・スキーピオ(ハチェット)、ジャック・ケシー(サンダー)、コールマン・ドミンゴ(ウェスト牧師)、ガイ・ピアース(トーマス・クレイ国防長官)ほか
映画「ウィズアウト・リモース」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウィズアウト・リモース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ウィズアウト・リモースの予告編 動画
映画「ウィズアウト・リモース」解説
この解説記事には映画「ウィズアウト・リモース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウィズアウトリモースのネタバレあらすじ:起
ジョン・ケリー上級兵曹長はカレン・グリア少佐率いる部隊で、シリアで拘束されたCIA工作員の救出に向かいます。CIAからはリターが参加しています。やがてシリア兵を射殺し、工作員を救出します。その時、殺した兵士を見るとロシア兵だったのです。
メンバーの一人が「リターに騙された」と言います。逃げる途中RPGを撃ちこまれながらも、脱出用のヘリに乗りこみます。ジョンがリターに「ここはロシア兵ばかりだ、何故だ」と言います。リターは「そういう仕事だ」としか答えません。
3カ月後、除隊したジョンは妊娠中の妻・パムと友人のホームパーティーに来ています。友人に「民間の警備会社で働くことになっている」と話します。自宅に戻ると、ジョンは2階にパムを寝かせた後、リビングでヘッドホンで音楽を聞きます。
そのころ、ジョンのいたシールズ部隊の隊員がノースカロライナとアトランタで次々殺されます。やがて殺し屋はジョンの家にやって来ます。異変に気付いたジョンが物音をたてずに寝室に上がり隠れます。そこへ殺し屋たちが入って来て、ベッドに向け乱射します。
隙を見てジョンが銃撃し、3人を射殺しますが、残る一人に撃たれてしまいます。その一人もジョンの銃撃を受けていて、弾切れになり逃げていきます。ジョンがベッドを確認するとパムは死んでいました。
ウィズアウトリモースのネタバレあらすじ:承
シールズ隊員が3人襲われたことで、リターは記者会見に望むものの「シールズ隊員は敵が多い」としか言いませんでした。納得のいかないカレン少佐がリターに食い下がりますが、何も言いませんでした。
クレイ長官がカレン少佐とリターを呼びます。「ジョンが殺した3人はロシアのFSBの工作員でこいつらだ、逃げた一人は誰かわからない」と写真と経歴を見せます。カレン少佐はその資料をジョンに見せます。
早速ジョンは、ロシアの重鎮のワリシコフの乗った車に火をつけ、逃げた男の名を聞き殺します。男がヴィクトル・ルイコフだと分かると警察に捕まり、シールズ隊員の暗殺事件はロシアが絡んでいると自白します。
ニュースではロシアが絡んだ事件と大きく報道されます。するとクレイ長官が動きだします。ジョンはカレン少佐に「名前を知りたければ、オレをここから出せ」と言います。思惑通り釈放されたジョンはクレイ長官に呼ばれます。
CIAのデラード長官、リター、クレイ長官、カレン少佐の前で、ジョンは「ヴィクトル・ルイコフが逃げた男で、この事件を仕組んだんだ」と話します。するとリターが「ルイコフは殺した」と言いますが、FSB主要メンバーの写真からジョンが見つけたルイコフは、殺した男ではありませんでした。
クレイ長官は、任務が終わったら服役することを条件に、ルイコフを捕える為の特殊任務のメンバーにジョンを入れます。
ウィズアウトリモースのネタバレあらすじ:承
民間機に乗りドイツ経由でロシアに入ると、ロシア軍の戦闘機が近づき撃ち落とされます。海上に着水した旅客機から脱出したジョンらは、別ルートで来たリターらと合流します。
リターらはそこで大金を構えていました。「お前たちが死んだと思って、金でルイコフを引き渡してもらおうと思っていた」と言います。ジョンやカレン少佐はリターへの疑惑の念を持ちはじめます。
ルイコフがいるアパートへ潜入します。ジョンが単独行動を取りルイコフを見つけます。ルイコフは爆弾を体に巻き自爆するつもりです。「私はCIAの人間だ。ワシントンに黒幕がいる。私は君を呼び出すためだけの人間だ」と言って自爆してしまいます。
ルイコフが死んだことで脱出を図るジョンらでしたが、複数の相手によって狙撃され始めます。やがて通報により警官が来ると、狙撃手は警官を射殺します。ジョンは「警官を撃ったのはおれ達にして、おれ達全員を殺す気だ。最初からハメられていたんだ」と言います。
「屋上から銃撃して目を屋上に向けさせる。その間に脱出するんだ。おれは軍人じゃないから問題にならない」とカレン少佐に言うと、屋上に上がり銃撃を始めます。激しい銃撃戦の末、自分も銃弾を食らいながらも逃げ出したジョンをカレン少佐が助けます。
カレン少尉に連れられ船に乗りこむと、ジョンはリターとカレン少佐に「ワシントンに黒幕がいる。ルイコフも殺し屋の一人だった」と話します。するとリターは「ここに金の入った鞄がある。君はそれを持って逃げろ、死んだことにする」と言ったのです。ジョンはリターに「君の事を誤解していた」と言いました。
ウィズアウトリモースの結末
ジョンがクレイ長官に会いに行きます。「死んだと思っていた」と言うクレイ長官に、ジョンが「黒幕はデラード長官だった」と話します。クレイ長官は「彼女は愛国者だ、そんなはずはない」と言います。ジョンは「全く驚かなかったな」と言ってクレイ長官を絞め落として拉致すると車に乗せます。
目覚めたクレイ長官に「農場に向かっている、全てを話さないと妻と娘をお前の目の間で殺す」と脅します。クレイ長官は「昔のアメリカにはソ連という敵がいたからこそ国民が一つになれた。しかしソ連崩壊後は敵がいなくなり、国が割れようとしている。そこでアメリカの為に、君らを使ってロシアを大きな敵にしようとしたのだ」と話します。
するとジョンは「死ぬ前にオレの妻の名を呼べ、パムだ」と言って車ごと川に飛び込んだのです。入ってくる水の中、身動きの取れないクレイ長官は「パム」と何度も叫びます。そのまま車は二人を乗せたまま沈んでしまいます。
ジョンは一緒に死んだ隊員と共に埋葬され葬儀が行われます。葬儀後カレン少佐が車に乗ると、後部座席にジョンがいます。ジョンは車からリターらによって助けられていたのでした。
リターはクレイ長官の死ぬ前の言葉として、録音テープを提出します。ジョンに喋った内容を聞いた政府は、クレイ長官を自殺と断定し、国家への反逆を企てていたと報道させます。リターはカレン少佐を通じて、ジョンにCIA工作員としての新しい戸籍と名前を与えました。
以上、映画「ウィズアウト・リモース」のあらすじと結末でした。
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