あの頃、君を追いかけた の紹介:2011年台湾映画。台湾の人気作家ギデンズ・コーが、自伝的小説「那些年,我們一起追的女孩」を自らの監督・脚本で映画化した青春ドラマで、台湾や香港では記録的な大ヒット作となりました。1990年代の台湾中西部を舞台に、不真面目な男子高生と優等生の女子高生との馴れ初めを描きます。2018年には舞台を日本に置き換え、山田裕貴と齋藤飛鳥(乃木坂46)のダブル主演でリメイクされました。
監督:ギデンズ・コー 出演者:クー・チェンドン(コー・チントン(コートン))、ミシェル・チェン(シェン・チアイー)、スティーブン・ハオ(シエ・ミンハ)、ジュアン・ハオチュエン(ツァオ・グオション)、イエン・ションユー(シュー・ボーチュン)、ツァイ・チャンシエン(リャオ・インホン)、ワンワン(フー・チアウェイ)ほか
映画「あの頃、君を追いかけた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「あの頃、君を追いかけた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
あの頃、君を追いかけた の予告編 動画
映画「あの頃、君を追いかけた」解説
この解説記事には映画「あの頃、君を追いかけた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
あの頃、君を追いかけた のネタバレあらすじ:起
1994年、台湾中西部の町・彰化。16歳の男子高校生“コートン”ことコー・チントン(クー・チェンドン)は、悪友たちとつるんで授業を妨害するなど問題児として暴れ回っており、常に学校の教師たちの頭を悩ませていました。
そこで担任はコートンの監視役として、優等生でクラスのアイドル的存在のシェン・チアイー(ミシェル・チェン)をコートンの後ろの席に座らせることにしました。
何かと世話を焼くチアイーに最初は煩わしく感じていたコートンも、彼女の熱意に押されて渋々勉強に手を付け始めるようになりました。
ある日、チアイーはつい教科書を忘れてしまい、コートンは自分の教科書を彼女に貸すと自分が教科書を忘れたと申告、彼女のことを庇ったことから二人の距離は少しずつ縮まっていきました。
あの頃、君を追いかけた のネタバレあらすじ:承
チアイーの熱心な尽力の甲斐あって、次第にコートンの成績も上がってきました。調子に乗ったコートンは次のテストで自分が勝てばチアイーはポニーテール、自分が負ければ丸坊主にすると勝負を申し込みました。
それから二人は競い合うように猛勉強、何とかチアイーを負かしてやりたいと思っていたコートンでしたが、結果はコートンの負け。コートンは公約通りに丸坊主になりましたが、チアイーもポニーテールになっていました。
その頃から、コートンとチアイーは互いを意識するようになっていたのです。
やがて二人は高校を卒業、チアイーは台北の教育大学に入学することになり、コートンも別の大学に進むことになったことから二人は離れ離れになることに。別れ際、コートンは台北に旅立つチアイーに『俺の大切な人』とのメッセージを書いたTシャツをプレゼントしました。
あの頃、君を追いかけた のネタバレあらすじ:転
時は流れて1997年。コートンは電話でチアイーと交流を持っていました。クリスマスの日、コートンはチアイーとデートを楽しみ、思い切ってチアイーに想いを打ち明けましたが、この日はとうとう彼女の本心を聞き出すことは叶いませんでした。
そこでコートンはチアイーの気を引こうと、大学でケンカ大会を企画。チアイーの反対を押し切って決行しましたが結果はボロボロの大惨敗。コートンとチアイーは口論となり、すれ違ったまま離れ離れになってしまいました。
これを知ったコートンの不良仲間たちはこぞってチアイーに猛アタックをかけ、結局チアイーは“阿和”ことシエ・ミンハ(スティーブン・ハオ)と付き合い始めました。
しかし、どうしても心の片隅にコートンが残っていたチアイーは、ミンハとはわずか5ヶ月で破局してしまいました。一方のコートンは失意の日々を送っていました。
あの頃、君を追いかけた の結末
1999年。台湾を大きな地震が襲いました。心配になったコートンは2年ぶりにチアイーに電話をかけ、二人は高校時代の想い出話に花を咲かせました。
コートンはなぜ自分と付き合わなかったのかチアイーに問うと、彼女は「恋はつかめないうちが一番美しい。成就するといろんな気持ちを失くしてしまう。だからもっと追っていてほしかった。付き合ったとたん気を抜かれたら損だよね」と答えました。コートンは、もし“パラレルワールド”があるなら自分たちは付き合っていたかもしれないと言いました。
更に時は流れて2005年。小説家となったコートンはかつての仲間たちと結婚式に参列していました。チアイーの結婚式でした。相手はどこの誰とも知らない男でした。
コートンは最初のうちは複雑な心境でしたが、好きな人ならばその幸せを心から祝福できると気持ちを切り替え、永遠に幸せであれと願い、『結婚おめでとう。君は俺の青春だ』とのメッセージカードを贈りました。
コートンはこれまでの自身の青春時代を自伝的小説として綴ることにしました。タイトルは『あの頃、君を追いかけた』。
以上、映画「あの頃、君を追いかけた」のあらすじと結末でした。
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