ゆがみ。 呪われた閉鎖空間の紹介:2014年日本映画。ホラー作品ばかりを手掛ける十影堂エンターテイメントの劇場公開作品です。閉鎖された空間での都市伝説的ホラー短編8話を収めたオムニバスです。1本が10分前後と短く、見る物を飽きさせない作りになっています。
監督:夏目大一朗、佐藤公紀、島崎文雄、佐々木勝己 出演者:友城ちひろ(リエコ)、イワゴウサトシ(クロイワ)、矢野満咲起(若林恵)、西川千尋(亜希)、橘花梨(アヤコ)、鮎川桃果(野村裕子)、菊池真琴(カナコ)、中村真由香(ユキ)、田中広子(千夏)、中松新平(スドウ)、末永百合恵(木下)、相楽樹(ミサト)ほか
映画「ゆがみ。呪われた閉鎖空間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゆがみ。呪われた閉鎖空間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゆがみ。 呪われた閉鎖空間の予告編 動画
映画「ゆがみ。呪われた閉鎖空間」解説
この解説記事には映画「ゆがみ。呪われた閉鎖空間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:1.ベッドの下から
女性の一人住まいの部屋に空き巣に入ったクロイワでしたが、部屋の住人のリエコが帰って来ます。ベッドの下に隠れた男が下から覗くと、リエコは血まみれで、男に電話をして「さっき殺してきた、これであなたと一緒になれる」と話しています。
そしてリエコがシャワーを浴びに行った隙に逃げようとしますが、窓から何者かが入って来ました。再びベッドの下に潜り込んだクロイワは、侵入してきた男が、リエコを刺し殺す光景を目の当たりにします。
倒れたリエコはベッドの下のクロイワを見て「マサト助けて」と言って死にます。殺した男もベッドの下を見て「マサト見つけた」と言って、クロイワを殺しました。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:2.テントの中で
ソロキャンプのため、森に入った女子大生の恵は足を踏み外して斜面の下に転落。一瞬気を失った恵が歩きはじめると、先輩の亜希がやって来ます。亜希もソロキャンプで、二人は一緒に行くことになります。
以前、亜希に誘われて行けなかったことを惠は謝ります。キャンプ場で惠の大きなテントを張っていると、一人の女性ソロキャンパーがいました。夜になり二人で中に入ると、惠が電池を忘れていることに気づき、さっきのソロキャンパーに借りてきます。明るくなったテントの中で亜希が「ここでソロキャンパーの女性が死んだ事件知ってる?」と言って、死んだ女性の特徴を話し始めます。
それは先ほどのソロキャンパーの女性そのものでした。彼女の霊が襲ってくると怖くなった二人は、声を出さずメールで会話します。やがて、亜希が惠を憎む言葉を送りはじめます。惠が亜希を見ると、亜希こそここで死んだ女でした。
誘った惠が来なかった日に、自分が転落して死んだことを恨んでいたのでした。気を失った恵はソロキャンパーに起こされます。「亜希先輩は?」と聞くと、ソロキャンパーは「あなたはずっと一人だったよ」と言いました。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:3.忘れもの
ラブホテルの清掃係のアルバイトを始めたアヤコは、ベッドの下で客が忘れた携帯が鳴っているのを見つけます。拾って電話に出て「フロントに預けときます」と言うと、相手から切られました。しかしすぐメールがきて「大切なものだから触らないで、後から取りに行きます」と言います。
次々届くメールに気分が悪くなり、電源を切ります。しかしそれでもメールが入って来ます。その時、落書き帳を見つけて中を見ると、血だらけのページがありました。するとアヤコのスマホにメールが来ます。中を見ると添付ファイルがあり、再生すると幽霊のような女性が歩いてきます。慌ててスマホを閉じると、女は目の前にいました。叫び声と共にアヤコは消えました。
数日後、清掃係の新しい男性のアルバイトが来ました。男性は店長に「この部屋って、ストーカー女が男を殺したんでしょう。その後女性がこの部屋に入ると呪われるというのは本当ですか?」と聞きます。店長が「それは言わないように」と言ったベッドの下にはアヤコのスマホが落ちていました。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:4.メイキング
心霊ビデオの撮影現場に向かう一行は、廃墟のトンネルを通っています。入り口近くには人形が捨てられていて、裕子が怖がり気分が悪くなります。メイキング映像を撮っていたカメラマンの遠藤もおかしくなりました。トンネルの出口で待つ川崎を呼びますが、反応はありませんでした。
その時、遠藤のカメラに霊が映りました。出口に進めど進めど行きつかないことをおかしく思っていると、カメラのライトが消えます。パニックになった一行が静まった時、目の前に川崎がいました。遠藤が辺りを見回すと、川崎以外誰も居なくなっていました。よく見るとトンネルがふさがっています。
「どうして?」と言う遠藤に、「撮ったビデオを見ればわかるよ」と言う川崎。遠藤がビデオを再生すると、撮った動画がすべて消えていました。すると川崎は遠藤に「もう一回撮って」と言います。
数日後、トンネルにやってきた若者3人が「ここで5人が死に、1人が行方不明らしいぞ」と話します。この様子を幽霊になった遠藤が見ていました。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:5.×印の手袋
上司のセクハラに悩むカナコが、ユキと二人で昼休みに公園にいました。そこへ一人の少年が入って来て、軍手を置いて行きます。軍手には×印がマークされていました。
数日後、カナコがユキと再び公園にいると、あの少年がやって来て、同じように軍手を置いて行きます。10個並んだ軍手を見て「なにしてるの?」と聞くと少年は「結界が出来た。もう出られない」と言います。傍らには気味悪い女性が立っていました。
ユキが「先に帰る」と言って歩き出すと、何かにぶつかり公園から出れず、消えてしまいます。軍手を回収すると女性が消えたことから、カナコはセクハラ上司を公園に呼び出します。そして上司を消すため、結界をはりはじめました…。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:6.報復
千夏が若いスドウを使って、工場で中年男性を殺害します。男を車に乗せると、千夏はスドウに「死体を解体しろ」と命令します。しかスドウが怖くてできませんでした。
千夏が死体を解体し始めます。その横でスドウが吐いていました。千夏は人殺しを請け負い、バラバラにしてダム湖へ投げ捨てる闇の仕事をしていました。スドウは高額につられて仕事に来たのでした。
解体が終わり、千夏がダム湖付近に着くと「ここはダメだ、ヤバイ」と恐怖にかられます。スドウが「どうしたんですか?」と聞くと、「旦那を殺した場所だ」と千夏が言います。目の前にトンネルがあり、そこから千夏が今まで殺した男たちの霊があふれ出てきます。スドウは車から飛び出しますが、千夏は逃げれず、霊たちの取り囲まれ襲われました。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:7.生命保険
生命保険レディーの木下が五十嵐の部屋を訪ねます。すると「息子は今いないから、僕が代わりに聞く」と五十嵐の父が出てきます。父は「自殺でも保険は出ますか?」と聞きました。木下は驚いて「出ます」と言うと、今度は「殺されても出ますか?」と聞きます。
木下が父の顔を見ると「これを飲まされた」と言って薬を見せ、血を吐きながら襲って来ます。気を失った木下が目覚めると、五十嵐がいました。「玄関に倒れていたんで心配していました」と言ったあと「親父が、そこで首を吊って自殺したんです」と話しました。
ゆがみ。呪われた閉鎖空間のネタバレあらすじ:8.ツナガル
女子高校生のミサトが友達と学校帰りに、しゃべりながら帰っています。友達が、姉からかかってきた電話を無視したことに、ミサトは寂しく思います。ミサトの姉は3年前に亡くなっていました。
街角で座っていると、横で「深夜2:22にあの電話ボックスから死んだ人に電話すると話せるんだって」と都市伝説めいた話をしています。ミサトは姉に電話するため、深夜、電話ボックスに入り、2:22に姉の携帯に電話をかけます。
しかし電話はつながらず「やっぱり噂か?」と思っていたら、電話機が鳴ります。出るとそれは姉でした。姉と懐かしく話しこみました。姉の記憶は3年前までで、ミサトの事を中学生と思っています。しばらく話し込んで外を見ると、電話ボックスの周りを無数の霊が取り囲んでいました。
以上、映画「ゆがみ。 呪われた閉鎖空間」のあらすじと結末でした。
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