リベンジ・マッチの紹介:2013年アメリカ映画。過去に因縁を抱え馬齢を重ねた二人の元ボクサーに再戦の機会が舞い込む。二人の遺恨はボクシングだけはなく、お互いの家族にも及んでいた。二人は老齢に至ろうという体に鞭を打ち、家族、人生、全ての遺恨を晴らす為にリングに立つ。ボクシング映画の主演を勤めたデ・ニーロとスタローンが贈る、ボクシングを題材にした映画。
監督:ピーター・シーガル 出演:ロバート・デ・ニーロ(ビリー・“ザ・キッド”・マクドネン)、シルヴェスター・スタローン(ヘンリー・“レーザー”・シャープ)、ケヴィン・ハート(ダンテ・スレート Jr)、アラン・アーキン(ルイス・“稲妻”・コンロン)、キム・ベイシンガー(サリー)、ほか
映画「リベンジ・マッチ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リベンジ・マッチ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リベンジ・マッチ」解説
この解説記事には映画「リベンジ・マッチ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リベンジ・マッチのネタバレあらすじ:第1幕
キッドとレーザーは2度戦い、自他共に認めるライバル同士でした。しかし3度目のタイトルマッチの前夜、レーザーは突然の引退を表明し、二人の間に禍根が残ります。二人は引退し、レーザーは造船所に勤め元トレーナーのルイスの介護費用を賄い、キッドはバーや中古車販売店を経営するいう生活が続き、30年の月日が経ちます。レーザーの家に、昔ボクシングのプロモートを頼んでいた男の息子、ダンテJrが尋ねてきます。ダンテは先日放映されたレーザーとキッドの特集番組を受け、レーザーにゲームのモーションアクターの仕事を依頼してきました。レーザーは最初、データ取りの現場でキッドと顔合わせをしたくないと断りますが、ルイスの介護費用が賄いきれず、仕方がなく引き受けます。スタジオでモーションのデータ取りが始まります。しかしそこにキッドが姿を現しました。ダンテは二人のデータ取りの時間はずらしていましたが、キッドは勝手に来ていました。レーザーとキッドは直ぐに口喧嘩を始め、そのままスタジオで大喧嘩に発展させます。その騒動は居合わせた人々の手によって一部始終が撮影され、動画配信されニュース沙汰にまでなってしまいました。警察署から釈放されるレーザーとキッドをダンテが出迎えます。ダンテは動画配信、ニュースの騒ぎを見て、二人の因縁の日にリベンジ・マッチを企画しました。しかしレーザーはそれを拒否します。遺恨の種はボクシングではなく、キッドがレーザーの恋人を奪ったのが初めだったのです。しかし、レーザーは不況のあおりで造船所を解雇され、仕方がなくリベンジ・マッチを引き受けます。
リベンジ・マッチのネタバレあらすじ:第2幕
二人のリベンジ・マッチの記者会見が行われます。しかし会見場は閑散としており、フォアマン以上のカムバックになる二人の対決に、誰もが白けて居ました。その会見場に、記者ではない一人の女性が訪れていました。女性はレーザーの昔の恋人、サリーでした。彼女は会見後のレーザーに声を掛けます。再会を喜ぶレーザーに試合の中止を求めますが、レーザーはやんわりと断りました。ダンテは、医師、コミッショナーを抱きこみ無理やり試合の許可を取ります。キッドは、自分が現役時代トレーナーだった男の息子のジムに向かいました。そこの駐車場でボロ車に乗った男に難癖を付けられますが、彼は男を無視してジムに入ります。キッドはジム主にトレーナーの件は断られましたが、別なトレーナーとジムの使用許可を貰えたので帰ろうとします。すると、先程の男が再度声を掛けてきて自分は息子だと名乗りました。サリーの息子BJは、キッドの子供だと言う事をつい最近聞かされたと言います。しかし、色々と言い訳をするにキッドに愛想を尽かし、直ぐに去って行きました。レーザーはルイスにトレーナーを依頼し二人のトレーニングが始まります。その初日、トレーニングの終わりにサリーが尋ねてきます。レーザーはサリーに過去の赦しを求められたので、彼はあっさりと彼女を赦し後で電話すると気まずそうに対応します。サリーは結婚した新しい性で調べてくれと頼み、去って行きます。それを見ていたルイスはすぐに電話しろとひやかします。一方キッドは、いい加減なトレーナの下トレーニングに励んでいましたが、そこにBJが再び訪ねてきます。彼はスパーリングで苦戦するキッドに的確なアドバイスを与えます。彼がジムに来た理由は、キッドが贈った車を返す為でした。BJはボクシング経験がありましたが、故障が元でフットボールに転向していました。キッドはさっきのアドバイスが気に入り、BJをトレーナーに雇い入れました。車はその代金という事BJも引き受けます。レーザーの厳しいトレーニングは続きます。ルイスは彼にサリーに連絡を取らないのかと半ばからかいますが、レーザーは、キッドに大切な物を取られたのでボクシングを奴から奪ったと告白します。BJとトレーニングに励むキッドはサリーと再会する機会を得ます。彼は結婚をしたくなかったと告白しますが、サリーは自分が愛したのは夫とレーザーだけだと告げます。キッドとレーザーは宣伝の一環として総合格闘技の会場に来ます。二人にとって総合格闘技は気に入らないようで、馬鹿にされたと選手の一人が喧嘩を売ってきます。選手はレーザーに平手打ちをかましたので彼はお返しに一撃で相手をノックアウトしました。
リベンジ・マッチのネタバレあらすじ:第3幕
試合の方は、総合格闘技での話が広まり、試合規模が大きくなりました。評判を聞いて当初予定していた有名トレーナーがキッドに就こうと申し出ますが、キッドはそれを断り息子にトレーナーを続行させます。そのBJは、意を決して電話してきたレーザーとサリーがデートに出るので、息子の子守をどうしようか悩んでいました。そこにキッドが孫を預かると名乗り出てます。サリーはディナーの席でレーザーに、キッドとの事は練習に集中して構ってくれない彼へのあてつけだったと告白します。レーザーはサリーを家に送る為に車を走らせますが、交差点出た所で車と衝突して事故を起こしました。病院でレーザーとサリーは手当てを受けます。幸い大きな怪我はありませんでした。そこにルイスが見舞いに来ます。ルイスは今回の事故と先日の格闘技者の平手打ちの件で、レーザーの片目が見えていない事を見抜きました。それを聞いたサリーは、改めてレーザーに試合をやめるよう懇願します。キッドは自分のバーで孫の面倒を見ていましたが、孫が人気なのを良い事に、女といちゃつく為目を離してしまいます。暫くして、誰も相手にしてくれなくなった孫は暇を持て余し、キッドの車で遊んで動かしてしまいます。その車で女といちゃついたキッドは慌てて止めようとしますが、車は軽い事故を起こしてしまいます。それを知ったBJは、キッドをなじり縁を切ると宣言します。ルイスはダンテにレーザーが試合に出ないと告げました。それを聞いたキッドはレーザーの家に赴き、今度こそ本当の決着をつけようと熱弁を奮い説得しますが、レーザーは残念そうに断ります。レーザーは一人街に出てレストランに入ります。そのレストランには、彼と一緒に造船所を解雇された友人が勤めていました。彼は、レーザーの試合を聞きつけ、励みになる、楽しみにしていると言います。レーザーは街また歩き、自分とキッドの看板にピッツバーグの誇りという文字を見ます。レーザーは、サリーを訪ね試合に出る事を告げます。サリーを赦せなかった事、ボクシングを捨てた事等、30年間抱えてきた後悔を精算したいと言うと、サリーはキッドをコテンパンにしてと言って試合を許可します。レーザーはさらにトレーニングを重ね、試合に対して万全の備えを整えました。それはキッドも同じで、一人重ねたトレーニングで試合に備えます。会場設営も着々と進み、フットボールのコーチもやっているBJにキッドが会いに来ます。彼はBJにリングサイドについてくれと頼みます。そして孫に持ってきたお菓子と一緒に一冊の古いスクラッチブックを渡します。それはBJの事でまとめられていました。
リベンジ・マッチの結末
試合当日、ルイスはレーザーに危ないと思ったらすぐの止めると宣告します。一人バンテージを巻くキッドの所にBJがやって来て、彼にバンテージを巻いてやります。満員の会場で、お互い唯一の黒星を付け合った因縁の二人の試合が始まりました。試合は一進一退のように見えますが、次第にレーザーの死角に気付いたようにキッドが試合を運び始めます。試合も終盤に差し掛かった頃、居ても立っても居られなくなったサリーがセコンドのBJにレーザーの状態を教えます。BJはキッドにレーザーの状態を伝え、ハンデのある相手の殴るのか?と詰ります。30年待ったと勝ちに固執するキッドに、BJはレーザーの視界で戦えと指示を出します。キッドはお構いなしにレーザーを打ちます。非難するような目で見るBJの前で、キッドは遂にダウンを奪いました。しかしカウントが続く中、キッドは徐にレーザーに近寄り、彼を引き上げます。試合は続行になり、今度はキッドがダウンを奪われます。ですが今度はレーザーがキッドを引き起こしました。そしてゴングが鳴り最終ラウンドに突入していきます。二人は最後まで打ち合い、試合は判定に持ち込まれました。二人は達成感に満ちた清々しい顔で判定を待ちます。試合は僅差でレーザーが勝利しました。試合が終わり、キッドは今までキッドと呼ばせていた孫にお爺ちゃんと呼ばせました。3ヵ月後、ルイスはレーザーの家で隠居生活を楽しみ始めました。ダンテは、懲りずに因縁があるボクサーにリベンジ・マッチを提案します。現実にうまくいくかどうかは定かではありません。
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