映画「LOGAN／ローガン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
LOGAN／ローガンの紹介：2017年アメリカ映画。ウルヴァリン（ローガン）を主役にした「X-MEN」シリーズのスピンオフ作品で、本作はウルヴァリン3部作の完結作となります。ミュータントの誕生がなくなってしまった西暦2029年、不死身の能力が衰え始めたローガンがローラというミュータントの少女に出会い、エデンという場所に送り届けるために奮闘する内容となっています。
監督：ジェームズ・マンゴールド 出演者：ヒュー・ジャックマン（ローガン／X-24）、パトリック・スチュワート（チャールズ・エグゼビア／プロフェッサーＸ）、リチャード・E・グラント（ドクター・ライス）、ボイド・ホルブルック（ドナルド・ピアース）、スティーヴン・マーチャント（キャリバン）、ダフネ・キーン（ローラ）、ほか
この解説記事には映画「LOGAN／ローガン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
西暦2029年、ローガンはこの世界で数少ないミュータントの生き残りであり世界にはここ２０年以上ミュータントは生まれていない。ローガンの身体は以前とは違い衰えを見せ始めていた。治癒は遅く手の爪も時折り出が悪い。その日も自身の仕事用のリムジンが不良共に襲われてしまい反撃に出るも中々本領を発揮できなかった。ある日の仕事中にローガンの前に一人の女性が現れた。かなり切羽詰まった様子の彼女だがローガンは人との関わりを避けるため相手にしない。慌てて藍の場を車で去る彼女だったがローガンは車の中に幼い少女の姿を見つける。その頃ローガンはミュータントのキャリバンと共に一人の老人を匿っていた。かつて世界と戦ったプロフェッサーX、しかし現在では当時の見る陰もないほど年老いている。さらにアルツハイマーのせいで力のコントロールが効かない。彼に薬を飲ませ力を抑え込まなければ時折暴走を起こしてしまうのだ。
ローガンには夢があった。船を買いプロフェッサーと共に海の上で暮らすのだ。そのためには金がいる、仕事をしなければいけない。そんなローガンの元にその日も仕事の依頼がくる。依頼主の元へとリムジンを走らせると、そこにいたのは先日彼の前に姿を現したあの女性だった。彼女は自身の連れている少女ローラを守るようにローガンに頼み込む。しかし関わりを持ちたくないローガンは拒否、その場を去ろうとする。巻き込まれるのは嫌だった、先日出先で一人の男性に押しかけられた。怪しい男で女性と会わなかったかと聞いてきた。そしてもし接触があれば知らせるようにと連絡先を渡されたのだ。これがその女性であることは明確、そして女性はローガンに大金とある座標を示しそこへローラを連れて行くよう頼んだ。
女性の依頼を受けることにしたローガン。金があれば船が買える、そして静に暮らせるのだ。自宅へと戻り数日家を離れることをプロフェッサー達に伝えるも準備をする間もなく彼女から連絡が入る。「急いで」。ローガンが駆け付けた時には既に彼女は殺されていた。少女の姿もなく、ローガンは彼女の携帯と金を持ちその場を離れた。プロフェッサーの元へと戻ると車のトランクに身に覚えのない鞄があることに気付いた。それはローラの荷物だった。彼女はトランクに潜り込んでいたのだ。同時にローガン達の元に先日の男が部隊を引き連れて現れた。そしてローラに襲いかかるも彼女がその力を剥き出しにした。手の甲からは２本の爪が生え、屈強な男達を軽々と殺していく。それはまるでかつてのローガンのようだった。
その場から逃走するローガン一行、キャリバンは彼らに捕まってしまった。ローラを保護していた女性の携帯にはローラの秘密が録画されていた。ローラはある施設でミュータントの遺伝子を基に作られた人型兵器として収容されていた。彼女だけじゃなく他にも多くの子供達がいた。いずれも並々ならぬ力を持っている。女性はここの研究員だった。ローラを含む子供達は戦う意思を持たなかった、そのために使い物にならないと次々殺されていった。そして女性はローラを連れ逃げ出したのだ。他にも同じように逃げ出した子供達がいるかもしれない、そして先日のあの座標に子供達が安全に暮らせる場所があるかもしれない。そう願いローガンに託したのだ。そしてローラの遺伝子の元となったのは他でもないローガンだった。
ローガン達はあの男ドナルドから逃げるように車を走らせた。普段のローラは多少世間知らずで暴力的ではあるが可愛らしい女の子である。ただし彼女は口を聞けないのか声を発することはない。逃げる途中プロフェッサーの暴走などに見舞われてしまう。それでもローガンは彼を第一になんとか守り抜くことを誓いさらに車を走らせる。街には無人の車が走る時代になってしまった。そして逃げる最中ローガン達はある一家と出くわした。田舎で暮らす両親と息子の３人家族。絵に描いたようなほがらかな一家でありその家で夕食と一晩を過ごすことになる。これが家族のひと時、そうプロフェッサーはローガンに教えたかった。しかしそこに悲劇が襲い掛かる。現れたのは若き日のローガンそっくりの男、彼はプロフェッサーを殺し、一家３人共殺してしまう。X-２４と呼ばれるその怪物はローラ達を作り出したザンダー博士によるミュータント兵器だった。
プロフェッサーは死んでしまい２人きりになったローガンとローラ。ほとんど生きる希望を失くしたローガンの身体は衰える一方だった。その時ローラが初めて声を発した。そして目的地まで旅を続けることを伝える。ローガンは倒れそうになりながら車を走らせた。気づいた時車の中にはローラの姿はなかった。何もない場所に残されたローガン。車を降りしばらく歩くとそこにローラの姿と共に崖の上に小屋が見えた。目的の場所だった。そこにはローラのかつての仲間達が隠れていた。皆無事でローラを待っていたのだ。彼らはこの先の計画を企てていた。この先の森を抜けた所にある国境を超える、そうすれば追手は入ってこれない。ローガンの旅はそこで終わる。彼もまた計画を企てており、彼の人生が終わることを予期させた。ローラもそれを感じ取っており、彼の荷物の中にある１発のアダマンチウムの銃弾を手にする。ローガンは自殺を図るつもりだった。翌日、ローガンは目を覚ますと小屋を後にした彼らのもとに追手が迫っていることに気付く。
ローガンは森の中を走った。しかし身体が付いていかない。ほとんど力を失っていた。そこで鞄から取り出したのはある薬だった。先日小屋でミュータントの少年が彼に渡した力を増量する薬。ローガンはそれを一気に全てを使い果たした。子供達もまた自身の力を使い抵抗した。しかし部隊の力は強く多くの子供が捕まってしまう。そしてそこにX-24も姿を現す。若きローガンと同等の力を持つその怪物の力は異常だった。その間にローガンもみるみる力を失っていく。そしてついに追い詰められローガンは身体を木に突き刺されてしまう。逃げる力もなく治癒もほとんど働かない。絶体絶命だった。その瞬間、X-24の頭が吹き飛んだ。ローラがあの銃弾を放ったのだ。X-24を倒すことに成功、しかしその時既にローガンも力尽きようとしていた。
ローガンは死んだ。最期に家族の絆を感じ息を引き取った。彼の亡骸はその森に埋葬され十字架を立てた。ローラはこの旅でプロフェッサーと共に見たある映画のセリフを彼に向けて伝えた。そして十字架を引き抜き「X」と形を変えその場を去った。
以上、LOGAN／ローガンの詳細あらすじと結末でした。
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