エスケープ・フロム・L.A.の紹介:1996年アメリカ映画。反政府勢力の力が増した事で国家警察を編成したアメリカの大統領に宗教家が選出される。彼は巨大地震で孤島化し、廃墟となったL.A.をニューヨーク同様の巨大刑務所にする。酒も、タバコも、配偶者以外の性的関係も禁止されたアメリカで、国家機密兵器を盗み出し転覆を図る大統領令嬢が逃げ込み、それを回収する為にあの男が選ばれた。ファン待望のカルトSFアクション映画のセルフリメイクにして続編でもある。
監督:ジョン・カーペンター 出演者:カート・ラッセル(スネーク・プリスキン)、ステイシー・キーチ(マロイ)、スティーヴ・ブシェミ(エディ)、ピーター・フォンダ(パイプライン)、ジョージ・コラフェイス(クレボ・ジョーンズ)、ブルース・キャンベル(ビバリーヒルズの外科医)、ほか
映画「エスケープ・フロム・L.A.」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エスケープ・フロム・L.A.」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エスケープ・フロム・L.A.」解説
この解説記事には映画「エスケープ・フロム・L.A.」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エスケープフロムLAのネタバレあらすじ:第1幕
1998年、反政府勢力が力を増しアメリカは国家警察を編成します。その最中、大統領候補の宗教家がカリフォルニアに大地震を予言、それは的中し、L.A.を孤島にします。その宗教家はそのまま永世大統領へと就任し、新生道徳国アメリカに反対するもの全てをL.A.に送り、社会から永久に追放しました。2013年、L.A.の追放センターに、史上最も凶悪な犯罪者が移送されて来ました。それとは別にセンターの責任者マロイには救助隊が全滅した報告がされます。彼は後任その男、プリスキンを選びました。プリスキンを連行する警官はその経歴を読み直し、何故国家に服従しないかを問います。プリスキンは一言、スネークと呼べと答えました。L.A.までの出発の間、彼は待機塔に送られます。しかし、希望者が死刑になっている横を通り過ぎた時、何者かが彼の手を引っ掻いて行きました。スネークは小部屋に通され時、そこで彼は、また何かを依頼されると悟りました。部屋に入って来たマロイ達は、大統領令嬢ユートピアがアメリカの秘密兵器を奪取し、大統領の退陣を要求してL.A.に逃げ込んだ立体映像を見せます。そして救助隊が一人を残し全滅し、その裏でテロリスト、クエボが糸を引いていた事を説明します。国の要求は、無罪放免と引き換えにした秘密兵器の回収でした。それを大統領の直々に依頼されます。スネークはその依頼を渋ります。しかしマロイは、彼に致死100%のウィルスを植え付けたと脅します。ワクチンはありましたがタイムリミットは10時間でした。先ほど引っ掛かれたときと気付いたスネークは、目の前に彼等に掴み掛かります。しかしそれも立体映像でした。スネークは銃器、救助隊の追跡装置や、800メートル先に立体映像を投影できる装置、マッチ等の装備受け取り、侵入方法と、アメリカが各国から敵対視され戦争が近付いている事を説明されます。マロイは、小型潜水艇に乗り込むスネークにユートピアの抹殺も指示します。大統領も承認済みでした。スネークは乗り込む間際、腹いせにマロイ達に銃を撃ちます。しかし最初の弾倉は空包でした。
エスケープフロムLAのネタバレあらすじ:第2幕
潜水艇は発進します。しかしスネークはマロイの指示を聞かず、上陸後、潜水艇を失ってしまいました。そこにサーファー達が集まってきます。サーファーの一人パイプラインは縄張りを主張しますが、彼がスネークだと知るとそのまま見送ります。地震が続くL.A.は完全な無法地帯と化していました。スネークは発信機で救助隊の隊員を追いますが、既にナイフの的になっていました。スネークはクエボを探します。するともうすぐパレードをすると聞かされます。通りに出ると、クエボが隣にユートピアを乗せ、オープンカーで部下を引き連れ通り過ぎて行きました。スネークは、パレードに参加しているバイクを奪い、クエボを襲います。クエボは思わぬスネークの登場に驚きました。スネークはクエボの部下を排除して、徐々にクエボに迫ります。しかし、今一歩届きませんでした。スネークはコートと幾つかの装備を失い、次の手を考えます。そこに、彼のファンだと言うエディが現れ、地図がいると言い、ガイドを録音した小型CDを売りつけようとします。スネークは彼を無視して先を進みました。目の前を救急車が通り過ぎ、どこか建物へ入って行きます。それを見ていたスネークを女が隠れろと忠告します。その目の前、何者かが現れ、ネットガンで彼は捕まってしまいました。女も捕まり連れて行かれたのは、奇妙な顔をした人々の溜まり場でした。彼等は健康な人間を捕まえ移植を繰り返していたのです。公衆衛生局長官と呼ばれる男がドナーを選別し始めます。スネークはその男に隠し持っていた吹き矢を使い麻痺させ、盾にして女と一緒に地下へ逃げます。女は地下道の案内をし、地上に導きます。言い寄って来る女を別れ、スネークは先を進みます。しかし女は付いて来ました。彼女はL.A.は無法者だけではなく、自分のようにムスリムで教義が違うというだけで無害な者も送られ来ていると説明します。その時、彼女は縄張りにしているギャングの抗争に巻き込まれ死にました。そしてそのギャング達は、年端も行かない少年達でした。そこにエディがやって来て、車でスネークを乗せます。車はクエボの物で仕込んだダーツでスネークに薬を打ち、彼を捕らえました。クエボと取引をしたエディは、スネークを彼の所に連れて行きます。
エスケープフロムLAのネタバレあらすじ:第3幕
気が付くとスネークは拘束されていて、目の前で科学者が、ユートピアの盗んだ兵器、ダマクルスの剣を説明していました。彼女が盗んだのは操作プログラムの入ったCDで、軌道上にある人工衛星を操作し、そこから核電磁パルスを照射して電子機器を破壊する、現代における究極兵器の一つでした。それはCDを読み取れ、衛星に発信が出来る手軽なリモコンならどれでも操作でき、都市毎のピンポイントから全世界まで電子機器を自在に破壊でき、電子機器に頼る現文明を暗黒時代へと逆戻りさせる事も可能でした。そして全世界への照射コードは666でした。大統領は、スネークから連絡が途絶えた事に焦りを感じ、L.A.への空爆を考えますがマロイがそれを止めます。爆撃機を見られた瞬間、クエボが装置を使うのを恐れたのでした。テレビ放送でクエボは、スネークを派遣した罰を与えると現アメリカ首都に装置を使います。彼は具体的な要求を言って放送を切りました。大統領は絶望に浸ります。しかしマロイは、画面端にスネークが映っていた事で生存を確認し、彼に希望を見出していました。スネークはメモリアルコロシアムに連れて行かれます。そこでは様々な死の競技が行われていました。スネークはそこで、未だ誰も達成した事が無いという死のバスケットボールに挑戦させられます。クエボはそこで観衆にスネークの死を見せ付けるつもりでしたが、彼は辛くも成功させました。立場の無いクエボは、英雄になったスネークを処刑しようとします。ユートピアがそれを邪魔した事、大きな地震が起こった事で、彼はスタジアムを出る事に成功します。そして車を爆破して陽動し、装置を奪って地下に逃げます。ユートピアはスネークを追います。ここに嫌気がさしたと言って連れて言ってくれと言いますが、スネークは彼女を追い払います。そこにエディも追ってきて、スネークを撃ちますが、またも地震が起きて装置を奪い返すだけに留まります。スネークは下水を流され、水のない川に流されました。そこでパイプラインと再会します。大波を待っていた彼は、スネークにクエボに対抗するならハーシーに会えと助言します。二人は地震で起きた大波にサーフボードで乗ります。その横の道を、クエボの命令で追ってきたエディが通り過ぎ、スネークは彼の車に飛び乗り、脅してハーシーの元へ案内させます。
エスケープフロムLAの結末:第4幕
スネークはハーシーに会います。所が彼女は、昔男だった時代にスネークを裏切った人物でした。咳き込むスネークを見たハーシーは、見透かしたように植え付けられたのは風邪のウィルスだと言い出します。国家統制の為に使う手で、エディはウィルスの開発者を知っているとも言います。スネークは、身代金に大金と脱出用のヘリが来ると言って彼女を巻き込みます。そして、ハングライダーで強襲する事になりました。出発前、エディは自分が持つ同じ型のCDにダマクルスの剣と同じ印を付けて、すり替えてやると息巻きます。ヘリの着陸地点である某ネズミのテーマパークにクエボとその部下が集まって来ました。ヘリが着陸し、その光景をヘリのカメラで見ていた大統領は逃げようとしますが、マロイがそれを引き止めます。更に、キューバの艦隊がアメリカに迫っている事も報告されました。クエボが出発しようとした時、スネーク達は襲撃を掛けます。エディはその隙にCDのすり替えを試みます。それが成功したかどうか判らず、スネークはクエボから装置と、前に失ったコートを奪い返し、ヘリに乗り込みました。エンジンの掛かったヘリにユートピアが乗り込みます。スネークは彼女も連れて行く事にし、エディからすり替えた装置を取り戻しました。クエボの部下がヘリに縄を掛け、離陸を阻止します。ハーシーがその縄を撃って切り、ヘリは離陸します。離陸したヘリをクエボがロケットで狙います。エディが彼を撃って阻止しましたが、クエボは最後の力でロケットを発射、エディはその直前飛び降りますが、ヘリは炎上します。L.A.を離れたヘリにスネークが乗っている事を知り、マロイは向かえる準備をします。ヘリは、センターを飛び越えて行きました。スネークは先にユートピアを逃がし、彼女のポケットに装置を忍ばせ、ヘリを森の中に墜落させます。何とか生きて帰ったスネークを警察が取り囲みます。ワクチンを打てと要求する彼を大統領達が笑います。本当に風邪のウィルスだったのです。装置を渡せと要求する大統領の所に捕まったユートピアが連れて来られます。マロイは、彼女が装置を持っている事を見抜いていました。大統領は回収した装置を使い、アメリカに敵対する国を脅します。そして、ユートピアの処刑も行おうとします。大統領が装置を迫り来る艦隊に使用した時、エディのガイド音声が流れ出しました。スネークに図られた事を知り、大統領は彼を射殺します。しかし彼はそこにはおらず、立体映像でした。半径800メートル先のスネークは全てに怒りを感じ、666のコードを打ち込みます。止めるマロイにプリスキンと呼べと言い、装置を作動させます。全電子機器が止まり、全世界が暗黒時代に戻りました。静かな森の中、プリスキンは誰かが捨てた煙草を拾い、マッチで火を点けて一服し、人間に返ったと一人ごちます。
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