フューリーの紹介:2014年イギリス映画。戦闘経験のない新兵が配属されたのは、歴戦の猛者達が駆る戦車「フューリー号」だった。戦争の悲惨さ、現実を直視し成長していく新兵。フューリー号とその駆り手は数々の修羅場を乗り越え傷つきながら、最後の戦いへ臨んでいく。
監督:デヴィッド・エアー 出演:ブラッド・ピット(ドン・コリアー/ウォーダディー)、シャイア・ラブーフ(ボイド・スワン/バイブル)、ローガン・ラーマン(ノーマン・エリソン/新兵)、マイケル・ペーニャ(トリニ・ガルシア/ゴルド)、ほか
映画「フューリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フューリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フューリーの予告編 動画
映画「フューリー」解説
この解説記事には映画「フューリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フューリーのネタバレあらすじ:起
白い騎馬が大量の戦車の残骸の中を進みます。戦車の中から兵士が騎馬へ飛び掛かり、倒します。兵士は白い馬を優しくなで逃がします。戦車の中では乗員が修理中でした。早く直せ、と罵声が飛び交う中、砲弾が降ってきます。戦車のエンジンが始動し進みだします。前線基地へ戦車が戻ってきます。戦車の砲身には「フューリー号」と描かれています。良く戻ったと称えられますが、フューリー号の副操縦士は戦死していました。将校に他に生き残りは、と問われドンは我々だけです、と返します。ドンは仲間に次の出撃へ向けて準備するよう指示します。ドンの元へ新兵ノーマンが挨拶にきます。ドンは経験もない新兵が配属されたことに不服です。ノーマンはフューリー号の乗員へ挨拶にいきます。戦車の中を見たこともないノーマンを、歴戦の猛者である乗員達は見下します。指示を受けたノーマンは戦車の中を洗いますが、血と肉片を見つけ外へ飛び出し嘔吐します。ドンは新たな作戦を受けます。中隊と合流し町を占拠せよ、ということでした。ドンはノーマンへ銃の扱いを教えさせ、何か見つけたらためらわず撃て、と命令します。戦車隊が進んでいると、ノーマンは木陰の陰に兵士を見かけます。ノーマンは撃てません。突然、先頭の戦車が爆発、炎上します。ドンは反撃します。撃破したのはドイツ軍の少年兵でした。ドンはノーマンへ、なぜ撃たなかった、お前のせいだ、と激昂します。中隊と合流すると、対戦車砲と機銃に阻まれている、撃破せよと命令を受けます。平地を、フューリー号を含む4両の戦車が横一列で進み、その後を多数の歩兵が随行します。機銃の掃射、対戦車砲の砲撃をかいくぐり撃破し、敵陣へと進みます。ノーマンは仲間に叱咤され、機銃を発射します。敵兵の死骸を撃て、と命令されますが、こんな所にはいられない、もうやめる、と拒絶します。ドンは、隊員を守ると約束した、それをお前は邪魔をする、と突き放します。捕らえられたドイツ兵が連れてこられると、ドンは無理やりノーマンへ銃を持たせ撃たせます。呆然とするノーマンへ仲間は、ドンのおかげで今まで無事だった、と告げます。
フューリーのネタバレあらすじ:承
町へと進軍します。フューリー号は狭い路地を進み、物陰から掃射される機銃を撃破していきます。火に包まれた敵兵をノーマンも射撃します。建物から男が白旗を掲げて出てきます。降伏すると話し、建物からは少年兵も含め多くの敵兵が投降してきます。ドンはノーマンへ見せたい物があると建物内へ案内します。皆自殺していました。ドンは、歴史は残酷だ、俺に従えば生き残れる、と話します。別の建物の窓に動く物を認め、その部屋へ二人で向かいます。女が一人と若い女性が隠れていました。ドンは女に湯と食事の準備を求めます。ノーマンへ若い女性を抱かなければ俺が抱く、と話します。ノーマンは若い女性と別室へ行き抱き合います。食事の準備ができ、4人で食卓へ着こうとしていると、仲間が乗り込んできました。若い女性を抱いたノーマンをからかい、自分達抜きで食事をしようとしていたことに不満をぶつけます。ドンはだまれ、と怒りをあらわにします。そこへ、大尉が呼んでいる、と兵士が飛び込んできます。部屋を出る際、ノーマンは若い女性との別れを惜しみますが、仲間に引き離されます。ドンは、西へ移動する部隊がいる、十字路で足止めをしろ、失敗すれば後方部隊は全滅する、と命令を受けます。フューリー号へ補給をしていると、砲弾が降ってきます。一発が建物へ命中し半壊します。若い女性も巻き込まれていました。駆け寄るノーマンに仲間が戻れ、これが戦争だ、と制止し引き離します。フューリー号は町を後にします。ドンはノーマンに、いずれ戦争は終わるだろう、だがそれまでに大勢死ぬ、と伝えます。
フューリーのネタバレあらすじ:転
4両の戦車が車列を組んで進んでいると、横合いから砲撃され一台を貫通、炎上します。敵戦車を一台発見、けん制しつつ急いで後退します。十字路へ行くためには突破するしかありません。残り3両横一列となり、ドンの号令で前進を始めます。敵戦車も茂みから進撃してきます。敵戦車へ何発もの貫通弾が命中しますが、すべて弾き返されてしまいます。敵戦車の砲塔が回頭、砲弾から貫通弾が発射、一台の戦車へ命中、貫通、炎上します。仲間は、「バケモノだ」と呟きます。二台左右に分かれて迫ります。もう一台が敵戦車へ捕捉されます。ノーマンも機銃で応戦します。敵戦車が発砲しもう一台を、貫通、炎上してしまいます。残りはフューリー号だけとなりました。フューリー号は必死に敵戦車の後方へ回り込みます。一発側面に食らい、油圧を損傷、手動に切り替えます。敵戦車の後方へ迫り、装甲の薄い後ろ側へ砲撃しますが外れます。ドンは、合図で後退を指示、後退と同時に発砲、命中、貫通します。さらに発砲、貫通し敵戦車は動きを止めます。逃げる敵兵へノーマンは射撃し撃破します。仲間はお互いを称えあいます。ノーマンも一人前だと告げます。最高の仕事だ、と呟きます。ドンは、まだだ、十字路を死守できるのは俺たちだけだ、と告げます。仲間はいこうぜ、と言い、フューリー号はたった一台で出発します。
フューリーの結末
十字路へ差し掛かると、地雷を踏み爆発、車輪を破壊されてしまいます。仲間が修理を始める中、グレイディとノーマンは近くの建物を調べに行きます。建物内でグレイディはノーマンへ、すまなかった、おまえはいいやつだ、と伝えます。ドンはノーマンを見張りに行かせますが、ノーマンが走って戻ってきます。ノーマンは、来ます、少なくとも200~300人いると伝えます。仲間はこのまま行かせよう、言いますがドンは、逃げない、戦う、と告げます。動かない戦車でどう戦う、と詰め寄る仲間に、ここは俺の家だ、お前たちは森へ隠れろ、と伝えます。ノーマンは残ります、と返します。仲間も残ると告げ、作戦は、と尋ねます。ドンは故障したフューリー号の周囲に火を放ち、敵兵の死体を側に置き偽装します。フューリー号の中で、戦いの準備をしながら酒を飲みかわします。ノーマンを称え、「マシン」というあだ名を与えます。ドンは仲間のいるここが好きだ、最高の仕事だ、と呟きます。大勢の敵兵が近づいてきます。フューリー号を調べに来た兵士に手りゅう弾を投げ、機銃と砲撃で攻撃を開始します。突然攻撃された敵兵は散り散りになり次々に撃破されていきます。優勢に戦い続ける中、辺りは夜の闇に包まれます。ノーマンの機銃が弾切れとなり、砲も故障してしまいます。外にある弾薬を取りに行き、ドンが銃弾を受け負傷します。闇に紛れて敵兵がフューリー号に迫ります。敵兵の放った砲弾が貫通し爆炎でグレイディが死亡します。遂に弾が付き、ドンは外に出て砲塔の機銃を撃ち始めます。バイブルは敵の銃を奪いに外へ出ます。ゴルドは手りゅう弾を投げる直前に銃撃を浴び、戦車内へ手りゅう弾を落としてしまいます。ノーマンの目の前で、ゴルドは自ら手りゅう弾に覆いかぶさり、爆発を身体で受け止め死亡します。バイブルは銃を奪いそこない、ノーマンに助けられます。二人は戦車内へ戻りました。ドンは一人外で機銃を撃ち続けます。バイブルへ手りゅう弾を要求します。バイブルが顔を出した瞬間、頭に銃弾を受け戦車内へ崩れ落ちます。ドンは機銃を撃ち続けますが、狙撃兵に胸を撃たれ戦車内へ崩れ落ちます。ドンは息の無いバイブルを抱きしめ、ノーマンにすまなかった、と告げます。ノーマンはいいんです、と返します。敵兵が戦車に昇り始めます。ノーマンはドンに怖いんです、と告げると、ドンは俺もだ、と返しました。砲塔から戦車内へ手りゅう弾が投げ込まれました。ドンはノーマンへ行けと指示を出します。ノーマンが床の脱出口から戦車下に出た瞬間、鈍い爆発音が響きました。ノーマンは戦車下に隠れていましたが、一人のドイツ兵にのぞき込まれ見つかってしまいます。ドイツ兵は手を挙げるノーマンをしばらく見つめ、何も言わずにその場を立ち去りました。朝を迎え、ノーマンは脱出口から戦車内へ戻ります。倒れているドンに上着を静かにかけました。戦車内へコツコツと音が響きます。ノーマンは銃を構えますが、砲塔から顔を出したのは味方兵士でした。味方兵士は、もう大丈夫だ、おまえは英雄だ、と話します。車に乗せられたノーマンは静かにフューリー号を見送ります。
「フューリー」感想・レビュー
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この手の映画は好きではないですね。アメリカ兵があまりにも強すぎて結果的にはアメリカがかったわけだし文句はないですがね。最近は殆ど見なくなりました。
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感動の映画です。2回レンタルして観て、結局DVD買ってまた2回観ました。ブラビの格好良さと戦争とは何かを、考えさせられました。また砲弾の軌道がリアルです。
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とても良い映画だと思います。戦争の悲惨さを思い知らされますね。
一言一言が心に残ります。複雑な気持ちになりましたね。子供の教育にもいいのではないでしょうか。
ドイツ軍の動く6号重戦車タイガーが出ると前評判が高かったのですがそれだけでした。林の中からドイツの対戦車砲が攻撃するが逆にピンポイントで主人公たちにやられる。走りながらピンポイントで対戦車砲を破壊するとはマカロニコンバットもびっくり!映画のドイツ兵に言いたい撃つ時は最も優れている敵、長砲身でマズルブレーキの付いてる戦車から撃破するように、最大の見せ場もなぜタイガーは飛び出してきたのか?敵のアウトレンジから
破壊できたはず、最後も5人でドイツ軍300に挑むもドイツ兵は蟻のように主人公の戦車の周りを走り回りころされるだけ、戦車に手榴弾を投げ込まれるが主人公の体は思ったより軽傷、きっと大戦末期でドイツの手榴弾は火薬が半分以下だったのかも、アメリカファーストの映画でした