インターステラーの紹介:2014年アメリカ映画。死滅しかけた地球にすむ人々を救うため宇宙飛行士達は宇宙へと旅立ちます。その中の一人クーパーは、娘マーフに必ず帰ると誓い宇宙、時間など科学の謎をとくためチームへと加わったのでした。
監督:クリストファー・ノーラン 出演者:マシュー・マコノヒー(ジョセフ・クーパー)、アン・ハサウェイ(アメリア・ブランド)、ジェシカ・チャステイン(マーフ)、ビル・アーウィン(TARS)、マイケル・ケイン(ブランド教授)、ケイシー・アフレック(トム・クーパー)、ティモシー・シャラメ(若い頃のトム・クーパー)ほか
映画「インターステラー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インターステラー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インターステラーの予告編 動画
映画「インターステラー」解説
この解説記事には映画「インターステラー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インターステラーのネタバレあらすじ:起
近未来の地球、植物は枯れ果ててしまい砂漠化はどんどん大きくなっていく、そのせいで人類は世界的な食糧不足に陥っていました。
元NASAの宇宙飛行士働だったジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)は、今は生きていくためにトウモロコシ畑を営んでいます。妻を病気で亡くし、今は息子トム(ケイシー・アフレック)と娘マーフ(ジェシカ・チャステイン)とともに農業に携わっていました。
娘マーフが時々二階の自室で本が落ちるポルターガイスト現象があると訴えます。しかしオカルトの類は全く信じないクーパーは信じないでいました。しかしある日、クーパー自身もその現象を目の当たりにすることになります。いつも同じ本が落ちる事から何らかのサインだと考えたクーパーは、やがてそれがバイナリ(二進法)だということに気づくのでした。
そのメッセージからNASAの秘密施設にたどり着いたクーパー。そこの責任者であるクーパーの元同僚ブランド教授から、新しい惑星を見つけ人類を移住させるという『ラザロ計画』というプランを持ちかけられます。
インターステラーのネタバレあらすじ:承
ラザロ計画、その人類を救うための計画に加わるよう持ちかけられたクーパー。娘と離れたくないクーパーは、一度は渋るもののブランドの話に乗ることにしました。地球に突如できたワームホール。ブランド達は以前からそれを利用して先遣隊を派遣し、人類が住めそうな星をいくつかすでに発見していたのです。
クーパー達はその星に向かい、プランAとされる、重力の謎を解き明かし宇宙に人類が住める環境を作り出す作戦と、プランBとされる、人類が住める星を探すという2つの目的のために、宇宙へ向かうことになります。父親と離れ離れになるのを嫌がるマーフを説得できず、しこりを残したままクーパーは出発します。
ブラックホールに近い惑星にやってきた探索チームでしたが、豊富に水のある星で調査を進めます。巨大な津波によってクルーの一人が死亡してしまいます。さらに地球での時間が進むスピードと、この惑星で進むスピードが違うことから、急ぐクルーたちですが宇宙船へと戻ったときには地球では23年が経ってしまっていました。
ブランド教授の娘であるアメリア(アン・ハサウェイ)の活躍でデータは回収できたものの、プランAは実現不可能とされます。地球ではマーフがブランド教授の研究を引き継いでおり、ブランド教授はプランBだけが望みであると伝えます。
インターステラーのネタバレあらすじ:転
次に可能性のある星に向かうことになったクーパー達は、先に先遣隊としてやってきているはずのマン教授(マット・デイモン)のいる氷の張る惑星にやってきます。しかしマン教授は彼らを裏切りクルーを一人殺します。裏切ったマン教授の矛先はクーパーへと向かいますが、アメリアのおかげで命を救われます。一人宇宙船へと帰るマン教授を追いかけ、アメリアとクーパーも星を発ち、宇宙船を目指します。
宇宙船へとたどり着きますが、マン教授が宇宙船に大きな損害を与えてしまいます。クーパーの機転のおかげで、別の船とドッキングをすることで宇宙船の機能を回復させることが出来ました。しかし、思いのほか宇宙船の損傷は大きく、もう帰ることは不可能になってしまいます。
しかもブラックホールが近づいている事を知ったクーパーは、重力ターンを利用して宇宙船を最後の星に飛ばす事を思いついたのです。アメリアを宇宙船に乗せて最後の惑星に送り、クーパーはロボットTARSと共にブラックホールへ向かいます。
ブラックホールに吸い込まれたクーパーでしたが、死ぬ間際に少しでも役に立とうと、できるだけ多くのデータを取ろうと務めました。もうダメだと死を覚悟したクーパーでしたが、辿り着いた先でクーパーが見たものはマーフの部屋でした。
そこは四次元の世界で、時間を超越した不思議な世界。格子状の壁の向こうにマーフの部屋が見えます。壁の向こうにいるマーフに呼びかけ壁を叩くと、壁の向こうの本が落ちました。マーフのポルターガイスト現象は時空を超えてクーパーが起こしていたものでした。
インターステラーの結末
その後、クーパーが宇宙に発つ前のマーフに、どうにか留まることを自分に伝えるようマーフに呼びかけますが、上手くいきません。今いるマーフに何としても呼びかけ、今クーパーが手に入れたデータを活用できるのはマーフだ、そう確信したクーパーはブラックホールで得たデータをマーフに伝えようと何度も何度も繰り返します。
やがて大人になったマーフは、その繰り返される信号が父からの地球生存のためのメッセージだと受け取ることができたのです。そしてマーフが、人類が生き残るための糸口を見つけ出したその時、クーパーがいた空間が変貌を遂げ始めたのです。クーパーはその衝撃で気を失ってしまいました。
クーパーが目を覚ますと、そこはコロニーの中でした。どうやらクーパーは運良く土星のそばで発見されたようです。
その後、地球はマーフが糸口を見つけた事により、生き残るためのコロニーを急ピッチで建設を始めたのです。これにより人類は絶滅せずに済んだのでした。マーフは救世主として讃えられます。
やがてクーパーは、自分より年をとったマーフと対面します。マーフは本当に久々の対面を喜ぶと、クーパーにアメリアの元に向かうよう、まだやることは残っていると告げます。クーパーは頷くと、マーフの願い通り新しい居住地を見つけ、たった一人でコールドスリープについているアメリアの元へと向かうため、宇宙船に乗り込んでいきました。
以上、映画「インターステラー」のあらすじと結末でした。
「インターステラー」感想・レビュー
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クーパーが「23年も無駄にしてしまったー!」と叫ぶシーンはあまりに印象的です。他のシーンを忘れる事はあっても、このシーンだけは決して忘れないでしょう。また悪役であるマン博士の登場により、ストーリーが余計にややこしくなってきて、そこが良いと思いました。親子の愛情を描いた作品だと思いますが、普通にSF映画としても楽しめました。
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これだけは何度も見たいと思ってしまう映画です。と、いうか何度か見ないとストーリーが理解しにくいです。宇宙船は原寸大を作ったり、背景も実際の氷や海のロケ地で撮ったりとCGだけに頼らない映像でものすごく迫力です。美しい映像と美しい音楽、複雑な人間模様と壮大なSF観が素晴らしいです。最初に見た時はよく分からなかった「愛」の意味も何度か見るうちに心にどんどん沁みてきます。SF好きなら必見の映画です。
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今も良く分かっていないが何回でも見れる映画です。重力により一時間が七年に相当するって話は驚きと戸惑いで進行して行き、マーフの部屋でのポルターガイスト思われていたことが、クーパーがメッセージとして送っているシーンも、理解できないまま終わってしまうから、この映画の良さを知りたいと思ってみてしまう。マン博士が孤独に負けていき、自分ひとりで現実から逃げ出そうとするシーンは、人は孤独だと「こうなるんだろうな」と思いながらも、何か悲しいなと感じてしまいました。
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理解するのに何週も何週もする映画です。次元の話なので時間や空間などが交じり合い難しいですが、なんとなくわかってくると興奮します。複数回アカデミー賞で視覚効果賞をとっているだけあって、とにかくその次元を表す映像やグラフィックが美しく、印象に残ります。23年も無駄にしてしまったー!!!!は、なにかよくないことが待っているのかと思っていたこっちとしては笑えてよかったです
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本格的なSF映画ですが、それ以上に親子愛を描いた素晴らしい映画です。子役のマッケンジー・フォイの演技がまた見事。一歩間違えれば置いていかれそうになる設定なのに、物語の冒頭からグイグイ引き込まれます。映像に関しても、できるだけCGに頼らない監督のこだわりが伝わってきます。とうもろこし畑を実際に栽培したというのですから凄い。やや長いですが、観て損はないです。
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久しぶりに素晴らしい映画に出会いました。友人から猛烈なアピールを受けていました。一度見ただけでは勿体ないと思います。各所に散りばめられた複線、最後まで見て、あのシーンは過去からのメッセージだったんだ!と気づかされます。私の想像の中でしかなかった宇宙が、より鮮明に描かれておりました。5次元の中でさまよいながらも娘へメッセージを一生懸命伝えようとするところは思わず声を出して涙してしまいました。
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助けられたクーパーがコロニーで特に歓迎されてる描写がないのは何故でしょう?
何故NASAがクーパーに探査結果を聞き取る描写がないのでしょう?
次の探査に向けて準備をしないのでしょうか?
マーフがクーパーに会う時、すでにアメリアの事を知っていたのは何故でしょう?
クーパーがアメリアが待つ星へ向かう時、何故人目を避けるようにこっそり旅立ったのでしょう?
謎は深まるばかりです。 -
宇宙空間の見栄えのする映像以外はおとぎ話程度の物語だとして見た方がいいです。ブランド教授とアメリアは何故最初から「彼ら」について知っており、信頼を寄せていたのか説明されていない。
あとアメリアの愛についての台詞は殆ど空想の世界ですし、テサラクトでクーパーが娘のマーフに重力の情報を伝えるなども映画的空想の世界です。他にもいろいろあります。
プランAとは何だったのか?結構理解していない人もいますし、話題にはなる映画だと思います。
久しぶりに本格的な宇宙ハードSFを見ました。よく練られた設定に、最新の理論に基づいてリアリティを追求して描かれた宇宙船や惑星、ワームホールなどの映像美は圧巻です。特に表面全てが海で覆われている「ミラーの惑星」のシーンは、音楽も合わさって美しくも恐ろしい光景を見せてくれます。終盤の4次元空間のあたり、はかなり入り組んで複雑なストーリーになりますが、結末も感動的で素晴らしいです。