宮本武蔵の紹介:1961年日本映画。何度も映画化されてきた吉川英治の原作を最も忠実に映像化した全5部作の第1作目。中村(萬屋)錦之助にとっても映画での代表作となった。内田監督はこのシリーズ後も、「真剣勝負」で武蔵の逸話を描いている。
監督:内田吐夢 出演:中村錦之助(宮本武蔵)、三國連太郎(宗彭沢庵)、木村功(本位田又八)、浪花千栄子(お杉)、入江若葉(お通)
映画「宮本武蔵」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宮本武蔵」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宮本武蔵」解説
この解説記事には映画「宮本武蔵」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宮本武蔵のネタバレあらすじ:1
慶長5年の9月、作州宮本村の郷士・新免武蔵は幼馴染の又八とともに関ヶ原の戦いに参加。しかし、豊臣側についた彼らにとっては負け戦となります。死骸から金目のものを奪っていた女・お甲が2人を匿いますが、又八はお通という許嫁がいるというのにお甲と懇ろになり、そのままどこかへ逃げてゆきます。1人残された武蔵は豊臣の残党として命を狙われながら国境を越え、故郷を目指すことに。彼の身元を知った徳川側の役人は宮本村の七宝寺に詮議所を設け、村人総出で武蔵の行方を捜させます。こっそり村に入った武蔵は又八の母親・お杉に会い、匿ってもらおうとしますが、息子を戦いに巻き込んだ武蔵に対して恨みのあるお杉は役人にその来訪を知らせたため、武蔵は慌てて山に逃げ出す羽目に。
宮本武蔵のネタバレあらすじ:2
村人が迷惑しているのを見かねた七宝寺の居候・沢庵はお通を連れて山に入り、煙を出したり彼女に笛を吹かせて武蔵を誘い出して説得。そのまま投降させます。役人との交渉で武蔵の身柄を預かった沢庵はまだ反抗心を失わない彼を千年杉の枝に吊し上げます。ただ喚いてばかりの武蔵に色々と人間の道を説いて聞かせる沢庵。その苦しむ様を見かねたお通によって一旦は助け出され、村の外へ出た武蔵は、自分のために捕えられている姉のお吟を助けようと日倉の牢に向かうものの、そこはもぬけの殻です。行き悩んでいるところへ再び沢庵が現れ、「お吟は自分が助けた」と告げられます。そして彼に説得され、武蔵はともに姫路城へ。
宮本武蔵の結末
城主の許しを得てその天守閣の最上階の部屋に導かれた武蔵は、沢庵が持ってきた本とともにその部屋に1人滞在することになります。最初は自分の先祖・赤松一族の血が染み付いているというその部屋で幻想に悩まされますが、やがて自分を見つめることで静謐な心持ちとなり、本を読み始めます。一方、武蔵と離れ離れになったお通は姫路城の見える花田橋のたもとにある竹細工屋・喜助の店で働きながら、武蔵が部屋を出てくるのを待つのです。
この映画の感想を投稿する