長崎ぶらぶら節の紹介:2000年日本映画。長崎県長崎市に伝わる民謡「長崎ぶらぶら節」を題材とした、なかにし礼の小説が原作。その民謡を研究する古賀と、それに協力する芸者愛八を中心とした物語。
監督:深町幸男 出演:吉永小百合(愛八)、渡哲也(古賀十二郎)、原田知世(梅次)、高島礼子(米吉)、永島敏行(三発山大五郎)、ほか
映画「長崎ぶらぶら節」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「長崎ぶらぶら節」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「長崎ぶらぶら節」解説
この解説記事には映画「長崎ぶらぶら節」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
長崎ぶらぶら節のネタバレあらすじ:起
女衒と売られていく女の子が、ぶらぶら節を歌いながら歩いています。丸山遊郭の思案橋の上で、女の子は蛍に見とれます。その後、その女の子は成人し、愛八という人気の芸妓になりました。気風もよく皆から慕われています。ある日、愛八たち丸山芸者は呼ばれたお座敷で出くわした、町の芸者米吉たちと一触即発となりますが、居合わせた古賀の提案で、芸を競う事になり、お互いの芸を披露し合います。愛八は面倒見が良く、花売りのお雪から、花を全部買い取ったうえにご飯を食べさせたり、大好きな相撲でも、若手の不知火大五郎を贔屓にしてご飯を食べさせたりします。
長崎ぶらぶら節のネタバレあらすじ:承
お座敷に出ていた愛八は、条約のために廃棄される戦艦土佐に献上する、と三味線弾きながら歌います。別のお座敷にいた古賀は、その歌に聞き入ります。翌日、港を出る戦艦土佐を見送りに来た岸壁で、愛八と出会った古賀は一緒に長崎の古い唄を探してまわらないかと誘います。花売りのお雪が売られました。愛八は女将に、自分が芸を仕込むので、女郎にだけはしないでくれと頼みます。暇を見つけては、愛八と古賀は古い唄を探して旅しました。愛八は古賀に惹かれていき、世話になっている旦那に関係を清算してもらいます。
長崎ぶらぶら節のネタバレあらすじ:転
ある日、古賀と一緒に訪ねた先の、90歳を超える女性が歌う唄を聴いて愛八の記憶がよみがえります。それは愛八が、幼い日に女衒と歌った、ぶらぶら節でした。その夜、旅館で布団を並べて寝る、愛八と古賀。2人は清い関係のままでした。愛八は切なくて泣き出してしまいますが、古賀は「歌探しはおしまいにしよう」と告げ、翌朝「浜節」という詞を残して去っていました。一方、お雪は筋が良く、愛八も熱心に稽古をつけていましたが、そのお雪が結核で血を吐きます。蔵に入れられたお雪を病院に入れるため、愛八は恥を忍んでかつての旦那に手切れ金を貰いに行きますが、すでに弟が勝手に貰ってしまっていました。
長崎ぶらぶら節の結末
ひょんな事から愛八は「ぶらぶら節と」、あの日古賀が置いていった詞に曲をつけた「浜節」をレコーディングして、大ヒットします。そしてそのお金でお雪の病気も治り、芸妓デビューとなりましたが、お披露目の為の資金がありません。そこに古賀の奥さんが浜節の作詞料200円を持って来ます。一度は断る愛八でしたが「愛八は断るだろうから、誰か他人様のために使えばよかろうって。」と言われ、お雪のために受け取ります。お雪のお披露目代のお礼に古賀を招いて宴席を張る事になり、愛八も呼ばれます。「古賀しぇんしぇいが来んなる」とうれしがる愛八ですが、すぐに「逢うたらいけん」と逢わない決心を思い出します。宴席の当日、愛八が来ないので妹分の梅次が迎えに来ますが「うちは行かん。お雪が私の身代わり」と言って、お雪の病気快癒のお礼参りに出かけます。そして神社を駆け回る愛八は、胸を押さえて倒れます。あたりは真っ暗になり、緑の小さな光がともります。それを見て愛八は「蛍。うちば抱いて」と叫んで目を閉じます。
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