妹の体温の紹介:2015年ノルウェー映画。ノルウェーを舞台とした作品で、父違いの兄と妹との禁じられた関係をメインに、断絶された家族の姿を濃厚な描写も交えて描いたエロティック・ラブストーリーです。
監督:アンネ・セウィツキー 出演者:インネ・マリー・ウィルマン(シャルロッテ)、シーモン・J・ベリエル(ヘンリック)、アネッケ・ヴォン・デル・リッペ(アンナ)、シリエ・ストルスタイン(マルテ)、オッデゲール・トゥーン(ダグ)ほか
映画「妹の体温」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妹の体温」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「妹の体温」解説
この解説記事には映画「妹の体温」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妹の体温のネタバレあらすじ:起
ノルウェーのオスロに住むバレエダンス講師のシャルロッテ(インネ・マリー・ウィルマン)はアルコール依存症の父を抱え、母アンナ(アネッケ・ヴォン・デル・リッペ)と共に介護をしていました。母は昔から働きながら大学に通うなど忙しく、シャルロッテは心に孤独を抱えながら成長してきました。そんなシャルロッテも同僚で親友のマルテ(シリエ・ストルスタイン)の兄・ダグ(オッデゲール・トゥーン)と付き合っており、幸せな日々を過ごしていました。しかし、ある日シャルロッテは母アンナが前夫との間にヘンリック(シーモン・J・ベリエル)という子供を設けていることを知ります。まだ一度も会ったことのない異父兄にシャルロッテは深く興味を持ちます。ある日、マルテが結婚することになり、式に参加したシャルロッテは、新郎がマルテにプレゼントしたネックレスをこっそり盗み出してしまいました。
妹の体温のネタバレあらすじ:承
ある日、シャルロッテの職場にヘンリックが現れました。これが兄妹の初対面でしたが、ヘンリックはシャルロッテが自宅周辺を嗅ぎ回っていたことを知っており、近づくなと警告します。しかしどうしてもヘンリックに会いたいシャルロッテは彼の自宅を訪れます。ヘンリックには妻子がおり、出迎えを受けたシャルロッテはヘンリックから自分は母に捨てられたと聞かされます。最初のうちはギクシャクしていた二人でしたが、お互いに心の中の孤独を知ってからは次第にその距離は縮まっていきました。シャルロッテは意識不明の父にヘンリックを会わせます。ヘンリックはシャルロッテを自宅での食事に誘いますが、兄を意識し始めていたシャルロッテにとって、兄夫婦と息子に会うのは切ないことでした。やがてヘンリックは、母アンナの現在の夫の見舞いに訪れます。
妹の体温のネタバレあらすじ:転
少しずつ距離を縮めていたシャルロッテとヘンリックでしたが、ある時遂に禁断の一線を越えてしまいました。シャルロッテの家に来たヘンリックは強引に唇を奪い、そのまま台所で結ばれてしまいます。二人は温水プールで戯れ、何度も行為を重ねていきました。ある日、シャルロッテの父が亡くなり、シャルロッテはヘンリックの胸の中で泣いていました。シャルロッテを心配したマルテは母キルステン(カリー・オンスタッド・ウイング)と共にシャルロッテの部屋を訪れますが、そこでマルテは浴室にヘンリックがいるのを目撃してしまいます。シャルロッテは泣きながらマルテに盗んだネックレスを返しました。父の死後、アンナと距離を置くようになっていたシャルロッテは、ある日アンナに今まで母親らしいことをしてくれたのかと詰め寄ります。アンナはシャルロッテの孤独に気付き、ヘンリックと会って孫と初対面します。
妹の体温の結末
ヘンリックは妻と離婚したと知ったシャルロッテは、自分が兄の家庭を崩壊させてしまったと悔やみます。やがてマルテは身籠り、シャルロッテの中に焦りと嫉妬心が生じていました。ある日、シャルロッテとマルテは些細なことから行き違いになり、マルテは思わず長年抱いていた本音をシャルロッテにぶつけます。シャルロッテの家をダグが訪れるとそこにはヘンリックの姿が。シャルロッテは離婚して行き場所のない兄を一時的に泊めているのだと言い、ひとまず帰ってもらいます。シャルロットとヘンリックはその後激しい行為に溺れますが、ダグに嫉妬したヘンリックはその場を立ち去り、それっきり戻ってきませんでした。シャルロットは再びダグとの日々に戻りますが、シャルロッテがヘンリックにメールを送ったことを知ったダグは彼女を問いただし、結局二人は破局することになります。やがてマルテは無事出産し、彼女と再会したシャルロッテは和解しました。アンナは新恋人と共に新しい生活を始め、今までの家を引き払っていました。シャルロッテはそこでヘンリックと再会、互いに抱き合います。
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